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物理系分野の研究では、基本原理の上に立ち、複雑な現象から普遍的な法則を抽出し、新原理を確立、体系化し、新たな分野を切り開くことが理想とされる。そのためには論理的、総合的な思考能力と、変化する局面に柔軟に対応する能力が求められる。 |
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工学分野では、国際的通用性を確保する観点からアクレディテーションの導入を念頭に、問題解決能力、語学力、倫理教育といった事項をカリキュラムに盛り込むことが重要である。 |
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応用力学の分野では、「数学」と「力学」。「見かけの異なる現象が数学的モデルの上では同様なメカニズムで生じている」ことを理解できる「力学的世界観」を構成するための道具となるもの。 |
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課題探求能力、論理的把握能力、行動能力、コミュニケーション能力、基礎科学的知識、高度な情報通信技術の修得、世界の多様な文化の理解 |
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技術(技術者)リテラシー(高度な英語力、コミュニケーション力、情報リテラシー、技術者倫理、知財知識、MOT、当該技術分野の産業に関わる素養) |
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高度な基本技能(コミュニケーション能力,情報処理・活用力)、知識の高度な活用能力、研究活動に十分な基礎学力、国際性と地域性を融合できる知識と能力、歴史的視点を包括した専門的教養 |
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国際人として通用する教育研究活動能力と、フィールドを重視し、自然への深い畏敬と共生を目指す豊かな人間性 |
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新しい分野を切り開くことができる深く幅の広い視野と、他の考え方をする人たちと議論を深化させる対話力 |
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日本においては優秀な学部生でも語学力が十分でないことが多い。ここへの対応は大きな課題である。 |
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各分野の専門的知識とともに、論文を批判的に読む能力など基本的テクニックを身に付けることが必要。 |
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工学倫理や工業所有権をはじめとするさまざまな法律問題などについての講義を行うようにすべき。 |
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多様な学生の受け入れに際しても、「学校教育法第52条の定める大学の卒業資格相当の学力を持つ」という要件は厳守すべきである。この要件を「緩和」すれば学生の質の低下を招くことは必然である。 |
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各専攻において求められる資質や能力を育成するため、適切なコースワークを設けることを含め、専門分野毎にモデル的なカリキュラムの案を作成すべき。 |
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大学院は、本来学生が自発的に勉強していく場であるはず。そのためには、「知的感動」を覚えるきっかけを学生に与えることが大切。 |
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社会と科学の関わりを学ぶコースを提供することが必要 |
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米国風のリベラルアーツ・カレッジの日本版を作ることも一案だが、高度な素養の範囲が学部の枠の中であれば、他分野の教員が関与する問題解決型の「デザイン科目」を修士レベルで設置するのが有効。 |
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講義について、学生がその展開力を身に付けられるように改善すべき。企業が指摘する学生の実力不足の正体は、この展開力の不足である。 |
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専門的知識,手法の展開力が重要。展開力を身につけるためには,講義においてホームワークを基本とした演習を取り入れる必要があるし、創造性喚起のためには,研究への参加,論文の執筆が不可欠である。 |
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「ものづくりの涵養」については実験・実習に力点を置いた実践的な教育、「職業観の涵養」についてはインターンシップの充実、「外国語によるコミュニケーション能力の涵養」については英語での発表、国外での研究発表、国外大学との交流が有効。 |
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課題発見型の人材を育成するために最もよい方法は、学生を研究に参画させることである。 |
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広い関心と国際性を涵養するため、博士取得までには少なくとも半年位の海外研究経験を持たせる制度を導入する。 |