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産業界から見ると、人材育成体系がグローバルスタンダードと違いすぎることが、国際競争する上で将来的な不安要素。 |
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大学院の単位計算方法を学部とは異ならせ、実験、実習、フィールドワーク、ホームワークによるレポート作成など、分野に即した取扱いをすべき。 |
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学部学生の負担を減らし、実のある教育をすることが修士課程の充実につながる。 |
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年間25,000人が修士課程を修了する時代に、全大学院に共通して通用する教育メソッドは存在し得ない。 |
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1つの講義を講義と演習から構成し、学生に展開力を身に付けさせる。また、学生を研究に参加させることを通じ、研究手法を身に付けさせる。 |
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これまでの大学は、学生にとって必要なものではなく、教員の教えることのできる事項でカリキュラムを編成してきた。教員の意識改革を促し、個々の研究室で指導する事項と、課程として備えるべきカリキュラムとを分けて考えるべき。 |
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大学院では特定分野について様々な文献を読み、実験し、その結果を自分でまとめるというプロセスを訓練することが重要。この経験は、就職しても有効である。 |
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職業人養成の修士課程においては、国際水準の組織的なカリキュラムを作成し、一定の水準を保証することが必要。研究者養成の修士課程では、修士を最終学位とする教育と博士の準備教育を区分するべき。 |
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従来の徒弟制度的な教育は、優秀な先生に少人数の優秀な学生がつくという条件の下では上手く機能するが、ポスト量的拡大期の大学院にこの方法は通用しない。だからこそ、せめて修士課程についてはスクール化が必要。 |
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各大学が大学院教育に力点を置くことにより、学部教育が手薄になってはならない。農学のように幅の広い学問分野から構成される学部にあっては、学部レベルの幅広さが担保されるよう、大学間連携などの工夫が必要。 |