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資料3−1
中央教育審議会大学分科会
大学の教員組織の在り方に
関する検討委員会(第11回)
平成16年12月24日


「新職」の職名の候補例


助教授
(趣旨) アメリカのassistant professorの直訳。
(利点)
 アメリカの制度にならったものであり、国際的通用性がある。
 教育研究を行う者という位置付けが明白。
(問題点)
 現行制度上、助教授が多数存在し、かつ、概念も定着していることから、混乱が生じるおそれがある。
 給与上の格上げにつながるおそれがある。
 「助」という文字が使われることで、現行の助教授と同じく実態を表していない等の問題点が指摘されるおそれがある。
 「教授」の二文字が入ることで「(趣旨)新)助手」と格差が生じる印象が有る。

教授補
(趣旨) 「教授」の「候補」。「補」:正式の職につく前の資格。「警部補」「技術士補」
(利点)
 「教授」の二文字により教育研究を行う者という位置付けを表し易い。
 将来の「教授」の「候補」であるという位置付けを表し易い。
(問題点)
 「准教授」と「教授補」の関係が不明瞭
 「補」が補佐の意味であり、「教授を助ける」と理解されるおそれがある。
 「教授」の二文字が入ることで「(新)助手」と格差が生じる印象が有る。

准教授補
(趣旨) 「准教授」の「候補」。(「補」:正式の職につく前の資格)
(利点)
 「准教授」よりも下との位置付けを表し易い。
 「教授」の二文字により教育研究を行う者という位置付けを表し易い。
 将来の「教授」の「候補」であるという位置付けを表し易い。
(問題点)
 職名を表す固有名詞として適切が疑問。
 「補」が補佐の意味であり、「教授を助ける」と理解されるおそれがある。
 「教授」の二文字が入ることで「(趣旨)新)助手」と格差が生じる印象が有る。

准講師
(趣旨) 講師に次ぐ職。「准」:その次に位すること。「准看護師」、「准陸尉」
(利点)
 (常勤)講師に次ぐ職という教員組織における位置付けを表し易い。
 「講師」の二文字により、教育研究を行う者という位置付けを表し易い。
(問題点)
 講師の職務が「教授及び助教授に準ずる職務に従事する」とされていていることから、法制度上の整理が困難(法制局は難色)。
 教員組織の基本となる職は、教授、講師であるとの印象を与えるおそれがある。
 「講師」の二文字が入ることで「(新)助手」と格差が生じる印象が有る。

専任講師
(趣旨) 専任の講師。
(利点)
 「講師」の二文字により、教育研究を行う者という位置付けを表し易い。
(問題点)
 現行の講師、特に(常勤)講師との整理が困難。
 現に、常勤講師を「専任講師」としている例があり、混乱が生じるおそれがある。
 「講師」の二文字が入ることで「(新)助手」と格差が生じる印象が有る。

特任講師
(趣旨) 「特任」:特別にある職務に任じられていること。
(利点)
 「講師」の二文字により、教育研究を行う者という位置付けを表し易い。
(問題点)
 現に、「特任講師」の例があり、混乱が生じるおそれがある。
 文字通りの意味だと、特別の職務に従事している講師であり、講師の一種と誤解される可能性がある。
 「講師」の二文字が入ることで「(新)助手」と格差が生じる印象が有る。

試補(試補教員)(試補教授)
 
(趣旨) 「試補」:正式にある官に任命される前に、実務を実地に見習い中の者
「司法官試補」(今の司法研修生)、「弁護士試補」。
 明治21年に試補制度が機能を開始(帝国大学卒業者には無試験で試補に採用し、高等官待遇の見習期間を経て官員に正式任用する制度)
(利点)
 教授になる前の見習い段階という位置付けを表し得る。
 講師より上の職という印象が弱い。
(問題点)
 官僚の制度とのイメージ、条件付任用的な制度のイメージがある。
 何何試補としないと何の見習いかが分かりにくい。

教育研究員 (教育研究師)(教育研究士)(特任教育研究員)
(趣旨) 教育研究を行う職員
(利点)
 教育研究を行う者という位置付けが明白。
(問題点)
 一般名詞的であり、職名を表す固有名詞として相応しいか疑問。
 各大学には、既に「研究員」や「特別研究員」が存在している。

学手
(趣旨) 「手」:ある仕事をする人、射手、運転手、名手
(利点)
 「学」の文字により学術に関わる者との位置付けを表し得る。
(問題点)
 従来にない新造語であるため、馴染みがなく、また法制局が難色を示す可能性が高い。

副教授
(趣旨) 教授に付き添ってその助けとなるもの(「副」:主となるものに付きそってその助けとなる)。
中国は、教授、副教授、講師、助教の4階層。
(利点)
 「教授」の二文字により教育研究を行う者という位置付けを表しやすい。
(問題点)
 「副」が「助ける」という意味であり、現行の助教授と同じく実態を表していない等の問題点が指摘されるおそれがある。
 「准教授」との位置付けの違いが不明瞭。
 「教授」の二文字が入ることで「(新)助手」と格差が生じる印象が有る。

助教(助理 助理教授)
 
(趣旨)
「助教」: 教授・教員を補助する者。昔、大学寮で博士の補助をつとめた職。
明治以降は、無資格教員である授業生・代用教員の俗称。
中国は、教授、副教授、講師、助教の4階層。
(利点)
 「教」の文字により教育研究を行う者という位置付けを表し得る。
(問題点)
 「助」が「助ける」という意味であり、現行の助教授と同じく実態を表していない等の問題点が指摘されるおそれがある。
 初中教育の代用教員や助教諭と誤解されるおそれがある。

准講
(趣旨) 「講師」に准ずる職という意味の新造語
(利点)
 「講」の文字により教育研究を行う者という位置付けを表し得る。
(問題点)
 従来にない新造語であるため、馴染みがなく、また法制局が難色を示す可能性が高い。

錬士
(趣旨) 全日本剣道連盟の与える称号の一つ。範士、教士に次ぐもの。

(その他)
 助講、
 准士(准師)、研士(研師)、範士、教士、学術士(師)、
 従教授、教授代理、予科教授、
 教習、学正、訓導、
 学術員、学生指導員、副教員、准教員
 大学教員補、学術補、学補、補師、補教


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