京都光華女子大学/京都光華大学短期大学部
実地視察大学の概要
課程認定を受けている学科等の概要
大学名 |
京都光華女子大学/京都光華女子大学短期大学部 |
設置者名 |
学校法人 光華女子学園 |
学部・学科等の名称等 |
認定を受けている免許状の
種類・認定年度 |
免許状取得状況・就職状況
(平成19年度) |
学部 |
学科等 |
入学
定員 |
免許状の種類 |
認定年度 |
卒業者数 |
免許状
取得者数 |
教員
就職者数 |
実数 |
個別 |
文学部 |
日本語日本文学科 |
70人 |
中一種免(国語) |
昭和40年度 |
67人 |
16人 |
9人 |
1人 |
高一種免(国語) |
昭和40年度 |
16人 |
国際英語学科 |
70人 |
中一種免(英語) |
昭和40年度 |
72人 |
12人 |
9人 |
0人 |
高一種免(英語) |
昭和40年度 |
12人 |
人間科学部 |
人間関係学科 |
140人 |
中一種免(社会) |
平成13年度 |
138人 |
14人 |
9人 |
2人 |
高一種免(公民) |
平成13年度 |
12人 |
高一種免(情報) |
平成13年度 |
2人 |
社会福祉学科 |
80人 |
中一種免(社会) |
平成20年度 |
72人 |
1人 |
0人 |
0人 |
高一種免(福祉) |
平成15年度 |
1人 |
健康栄養学科 |
80人 |
栄教一種免 |
平成18年度 |
82人 |
0人 |
0人 |
0人 |
入学定員合計 |
440人 |
合計 |
431人 |
43人 |
70人 |
3人 |
文学研究科 |
日本語日本文学専攻 |
5人 |
中専免(国語) |
平成10年度 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
高専免(国語) |
平成10年度 |
0人 |
英語英米文学専攻 |
5人 |
中専免(英語) |
平成10年度 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
高専免(英語) |
平成10年度 |
0人 |
人間関係研究科 |
心理学専攻 |
10人 |
高専免(公民) |
平成16年度 |
7人 |
0人 |
0人 |
0人 |
入学定員合計 |
20人 |
合計 |
8人 |
0人 |
0人 |
0人 |
短期大学部 |
こども保育学科 |
80人 |
幼二種免 |
平成18年度 |
85人 |
84人 |
84人 |
17人 |
入学定員合計 |
80人 |
合計 |
85人 |
84人 |
84人 |
17人 |
備考 |
・「学部・学科等の名称等」欄は、平成20年4月1日現在の名称・定員である。
・「免許状取得者数」欄の「実数」欄は各学科等の実人数、「個別」欄は各学科等内の教職課程ごとの人数である。 |
実地視察大学に対する講評
実地視察日:平成20年11月27日(木曜日)
実地視察大学:京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部
実地視察委員:甲田充彦委員、高倉翔委員、野村新委員
大学の教員養成に対する全般的な状況
状況
(大学・短期大学共通)
- 大学においては2学部5学科、大学院においては2研究科3専攻、短期大学部においては1学科で教員養成を行っている。
講評
(大学・短期大学共通)
- 教員養成に関する教育課程、教員組織等については、法令等の基準と照らして改善を要する点(例えば、教員養成に対する理念や授業科目の設置趣旨等)が挙げられる。
教員養成に対する理念、設置の趣旨等の状況
状況
(大学・短期大学共通)
- 大学の教育理念・構想として、自己確立を目指して主体的に学び、深い専門性と他者と共生する人間教育を理念として立てている。
講評
(大学・短期大学共通)
- 大学としての全体的な教員像・教育理念を立てているとともに、各学科においても、それぞれ養成しようとする教員像を掲げて学科間の相乗効果を企図し、その統合としての大学全体の教員像を立てていることは評価できる。
- ただし、その教員像や教育理念を達成・実現するための教育施策としての具現化や具体化の方向性が見えない。教員像や教育理念を具現化するため、図書館や情報センターを含む全学的な組織としての教職指導体制の構築と、教員や職員各自が本学の教員養成の理念を意識的に実践する具体的な方策を求めたい。
教育課程(教職に関する科目等)、履修方法及びシラバスの状況
状況・講評
(大学)
- 授業科目「教職論」について、各科目に含めることが必要な事項である「服務及び身分保障」及び「進路選択に資する各種の機会の提供等」がどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
- 授業科目「生徒指導論」について、各科目に含めることが必要な事項である「進路指導の理論及び方法」をどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
(短期大学)
- 授業科目「保育者論」について、各科目に含めることが必要な事項をどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
- 授業科目「教育原論1」について、各科目に含めることが必要な事項である「教育の理論」をどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
- 授業科目「保育方法論」について、各科目に含めることが必要な事項である「情報機器の活用及び教材の活用」をどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
- 授業科目「保育臨床相談」について、各科目に含めることが必要な事項である「カウンセリングに関する基礎的な知識」をどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
(大学・短期大学共通)
- 「教育課程及び指導法に関する科目」の各教科の指導法については、教育現場における教職経験を有し、かつ実践的な指導力を保持している指導主事などを担当教員として充てるなどして、教授内容の更なる充実を図ってほしい。
- 授業科目「総合演習」について、本科目の設置趣旨を踏まえて、個々の学生が多面的に議論を重ね、変化する社会に対応できる資質能力を身につけることができるように、適切な内容に改善してほしい。
- 「教育課程及び指導法に関する科目」の各教科の指導法については、学習指導要領の内容に即し一般的包括的内容とする必要があるため、テキストに学習指導要領を使用する等の改善が望まれる。また、授業内に指導案作成や模擬授業等の内容を取り入れることが望まれる。
- 授業内容欄を「○回〜○回」とまとめて記載しているシラバスについては、各回のキーワードを具体的に明記して欲しい。
- 「履修条件」欄や「参考書」欄などが空欄となっているシラバスについては、無ければ「なし」と明記して欲しい。
- 出席を積極的に評価に加えている授業があるが、原則として授業に出席することが通常であるため、評価方法を見直すことが望まれる。
教育実習の取組状況
状況
(大学)
- 京都地区大学教職課程協議会が京都市教育委員会と協議して実習校を確保している。その他は出身校における実習である。
(短期大学)
講評
(短期大学)
- 短期大学がその主体性と責任を持ってその企画・実施・評価にあたるとともに、事前及び事後指導については、教育現場における教職経験を有する者を担当教員とする等の改善を図ってほしい。
(大学・短期大学共通)
- 母校実習については、平成18年7月答申において、大学側の対応や評価の客観性の確保の点で課題も指摘されているため、できるだけ避ける方向で検討してほしい。
学校現場体験・学校ボランティア活動などの取組状況
状況
(大学・短期大学共通)
- 京都市教育委員会による「学校ボランティア」学校サポート事業に加わっている。
講評
(大学・短期大学共通)
- 単にボランティアとして学生を送り出すのではなく、学生がボランティアを通して得られたものを生かすために、大学による多角的な指導・助言等を行ってほしい。
教職指導及びその指導体制の状況
状況
(大学・短期大学共通)
- 教育実習に関わる事務手続、教員免許状取得に関わる各種ガイダンス、公開模擬試験等の実施を行うと同時に、適宜教員免許状取得に関する相談を受け付けるなど、教職を目指す学生に個別に対応するための窓口として「教職指導室」を設置している。教職指導室の構成員2名は、いずれも教職経験者であり、学校教育現場において求められる教員としての知識や技能を踏まえた上で、教職を目指す学生の指導にあたっている。
講評
(大学・短期大学共通)
- 学校現場での子どもの「授業規律の指導」は不可欠であり、教員養成課程教育においても、教員として立つための最小限必要な資質能力の育成が望まれる。
教員養成カリキュラム委員会などの全学的組織の状況
状況
(大学・短期大学共通)
- 教職指導を含む全体的な履修指導等のための「全学共通教育センター」を設置し、学生の自律的な学びの支援、教育内容やカリキュラムの研究及び教育環境の整備等を統合的に行おうとしている。
- 教職課程のあり方に関する事項を全学的に審議するための「教職委員会」を設置し、教員養成課程について全学的に共有かつ議論できる組織的な体制が整備されている。
施設・設備(図書等を含む。)の状況
状況
- 学内施設・設備、教育機器等は、学生数の規模に応じて整備されている。
講評
- 図書館については、教職に関する科目に係る図書の整備など、教員養成を視座に置いた運営を行っているとは言えない状況である。特に、幼稚園教諭を養成する機関として、絵本や児童文学論等の図書が不足している。学生の教材選択能力を育成するためにも、学習指導要領や教科書を含めた図書の拡充など、意欲的な集書が望まれる。また、シラバスにある参考図書を図書館の特別の場所に設置するなど、授業と図書館の連携を図ることが望まれる。