明海大学

実地視察大学の概要

課程認定を受けている学科等の概要

大学名 明海大学 設置者名 学校法人 明海大学
学部・学科等の名称等 認定を受けている免許状の
種類・認定年度
免許状取得状況・就職状況
(平成19年度)
学部 学科等 入学
定員
免許状の種類 認定年度 卒業者数 免許状
取得者数
教員
就職者数
実数 個別
外国語学部 日本語学科 80人 中一種免(国語) 平成2年度 109人 22人 20人 0人
高一種免(国語) 平成2年度 22人
英米語学科 200人 中一種免(英語) 平成2年度 243人 15人 13人 3人
高一種免(英語) 平成2年度 15人
中国語学科 70人 中一種免(中国語) 平成2年度 69人 2人 2人 0人
高一種免(中国語) 平成2年度 2人
入学定員合計 350人 合計 421人 39人 74人 3人
応用言語学
研究科
応用言語学専攻
国語コース
15人 中専免(国語) 平成10年度 6人 0人 0人 0人
高専免(国語) 平成10年度 0人
応用言語学専攻
英語コース
中専免(英語) 平成10年度 3人 2人 2人 1人
高専免(英語) 平成10年度 2人
応用言語学専攻
中国語コース
中専免(中国語) 平成10年度 1人 0人 0人 0人
高専免(中国語) 平成10年度 0人
入学定員合計 15人 合計 10人 2人 4人 1人
備考 ・「学部・学科等の名称等」欄は、平成20年4月1日現在の名称・定員である。
・「免許状取得者数」欄の「実数」欄は各学科等の実人数、「個別」欄は各学科等内の教職課程ごとの人数である。

実地視察大学に対する講評

実地視察日:平成20年9月29日(月曜日)
実地視察大学:明海大学
実地視察委員:川並弘昭委員、八尾坂修委員、鷲山恭彦委員

大学の教員養成に対する全般的な状況

状況

  • 大学においては1学部3学科、大学院においては1研究科1専攻3コースで教員養成を行っている。

講評

  • 各学科に置かれる教職課程の教育課程、教員組織については、法令等の基準を満たしている。今後も引き続き、教員養成の水準の維持・向上に努めてほしい。

教員養成に対する理念、設置の趣旨等の状況

状況

  • 民主的社会の形成者として期待される次世代の子どもたちを育てる学校教育の分野に、活力ある青年教師を送り出すことを通して、平和な社会の実現に貢献する人材の育成を理念としている。

講評

  • 大学としての教員養成に対する理念・構想は示されているが、それを明確化・具体化するために、教職課程に対する全学的な組織・教育課程や教員組織の内容的・有機的つながりの更なる充実を図ってほしい。

教育課程(教職に関する科目等)、履修方法及びシラバスの状況

講評

  • 授業科目毎にシラバスの体裁が異なり、学生にとっては非常に分かりにくい状況と化しているので、体裁を整えるなどの改善に努めてほしい。
  • 授業科目「教師論」について、各科目に含めることが必要な事項である「教員の服務及び身分保障」及び「進路選択に資する各種の機会の提供等」がどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
  • 授業科目「教育原理」について、各科目に含めることが必要な事項である「教育に関する思想」がどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
  • 授業科目「教育心理学」について、各科目に含めることが必要な事項である「幼児、児童及び生徒の学習の過程」がどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
  • 授業科目「教育内容・特別活動論」について、各科目に含めることが必要な事項である「教育課程の意義及び編成の方法」がどの授業において取り扱うのかが不明であるため、確認することができるようにシラバスを修正してほしい。
  • 授業科目「総合演習」は、本来の総合演習の設置趣旨を踏まえて科目内容を検討し、個々の学生が専門分野に偏ることなく網羅的に履修し、ディスカッションなどの授業形態を取り入れるように努めてほしい。
  • 「教育課程及び指導法に関する科目」の各教科の指導法については、最新の学習指導要領の内容に即し一般的包括的内容とする必要があるため、テキストに新しい学習指導要領を使用する等の改善が望まれる。
  • 授業内容欄を「○回〜○回」とまとめて記載しているシラバスについては、各回のキーワードを明記してほしい。
  • 「履修条件」欄や「参考書」欄などが空欄となっているシラバスについては、「なし」と明記してほしい。
  • 授業内容欄を外国語で記載しているシラバスについては、日本語に訳して明記してほしい。

教育実習の取組状況

状況

  • 各自が希望する免許状取得に必要な実習期間を満たすことができる実習校を出身校、縁故のある中学校または高等学校から開拓している。ただし、出身校などで受け入れが困難な場合は、近隣の中学校等へ大学から依頼し、実習校を決定している。

講評

  • 母校実習については、平成18年7月答申において、大学側の対応や評価の客観性の確保の点で課題も指摘されているため、できるだけ避ける方向で検討してほしい。
  • 教育実習を大学の教育課程の中に適切に位置付け、実習校や教育委員会との連携協力を図るなど、その円滑な実施に努めている。今後も更に積極的な活動を期待する。

学校現場体験・学校ボランティア活動などの取組状況

状況

  • 浦安市と「明海大学学生の社会貢献活動の推進に関する協定」を締結しており、この協定に基づき、市内各種福祉施設や幼稚園、小学校及び中学校等におけるボランティア活動が市から提供され、多くの学生が活動に参加している。
  • この協定によるボランティア活動は、一定の要件を満たすことにより、単位認定を受けることができる。

教職指導及びその指導体制の状況

状況

  • 教職課程を履修している学生全体に向けて、2年次より逐一ガイダンスを実施し、また、常時学事課(教務担当)の窓口にて、個別の指導及び相談を受け付けている。
  • すべての授業科目において、授業評価のアンケートを取っており、ホームページで学生にも公開している。
  • 教職課程在籍中またはその前後に海外留学を行った学生が、帰国後に発表・討論を行うことにより、他の学生が良い刺激を受け、共通に学べるように指導している。

講評

  • 学生への各種情報提供の場として「相談室」が設けられているが、相談スペースの確保や保管している図書などの更なる拡充を求めたい。
  • 教員就職者が少ないが、既卒者や教育委員会の話を聞く機会を設けるなどして、学生のモチベーションを高める工夫をするよう、改善を図ってほしい。
  • 教育委員会と密に連絡を取り合い、教育委員会が求める教員像を踏まえた指導体制を構築してほしい。

教員養成カリキュラム委員会などの全学的組織の状況

状況

  • 教職課程の充実や運営上の諸問題の解決・調整に当たるために「教職課程委員会」を設置している。

講評

  • 今後は、教職課程委員会が更に積極的な役割を果たしてほしい。

施設・設備(図書等を含む。)の状況

状況

  • 図書館内には近隣住民も利用可能な演習室や閲覧室が豊富に設置されている。また、情報処理推進室にはコンピュータ等の教育機器も充足されていると判断される。

講評

  • 比較的古い書籍が多いなど、教職に関する科目に係る図書が充足されているとは言えないため、今後、図書の拡充を図ってほしい。

お問合せ先

初等中等教育局教職員課企画係

(初等中等教育局教職員課企画係)

-- 登録:平成21年以前 --