新島学園短期大学
実地視察大学の概要
課程認定を受けている学科等の概要
大学名 |
新島学園短期大学 |
設置者名 |
学校法人 新島学園 |
学部・学科等の名称等 |
認定を受けている免許状の
種類・認定年度 |
免許状取得状況・就職状況
(平成19年度) |
学部 |
学科等 |
入学
定員 |
免許状の種類 |
認定年度 |
卒業者数 |
免許状
取得者数 |
教員
就職者数 |
実数 |
個別 |
|
コミュニティ子ども学科 |
50人 |
幼二種免 |
平成18年度 |
29人 |
25人 |
25人 |
6人 |
入学定員合計 |
50人 |
合計 |
29人 |
25人 |
25人 |
6人 |
備考 |
・「学部・学科等の名称等」欄は、平成20年4月1日現在の名称・定員である。
・「免許状取得者数」欄の「実数」欄は各学科等の実人数、「個別」欄は各学科等内の教職課程ごとの人数である。 |
実地視察大学に対する講評
実地視察日:平成20年7月17日(木曜日)
実地視察大学:新島学園短期大学
実地視察委員:山極隆委員、横須賀薫委員
大学の教員養成に対する全般的な状況
状況
- コミュニティ子ども学科において幼稚園教諭(2種免許状)の養成を行っている。
講評
- 教員養成に関する教育課程及び教員組織等については、教職課程認定基準を満たしており、全般的に良好に実施されている。
- 平成18年答申の趣旨を踏まえて、さらなる教職課程の水準の維持・向上に努めてもらいたい。
教員養成に対する理念、設置の趣旨等の状況
状況
- 地域に密着し、地域の人々と共に子育て支援を行い、育児相談等の出来る専門知識を備え、1人1人の子どもにキリストの愛を注ぐことができる幼稚園教諭、保育士の養成を目指している。
講評
- キリスト教主義に基づく幼児教育の確立という教員養成の理念が明確に示され、当該理念に基づく運営がなされている。今後、そのような取組が一層充実したものとなるよう努めてほしい。
教育課程(教職に関する科目等)、履修方法及びシラバスの状況
講評
- 教職に関する科目については、全体的に十分に取り組まれている。
- 教育原理や教育心理学など「教育の基礎理論に関する科目」として開設される科目の内容がより実践的なものとなるよう工夫してほしい。
- 各科目のシラバスにおいて、当該科目の履修により学生に修得させようとしている知識技能を明示することが望ましい。
- 「保育内容の指導法」については、個々の領域に加え、それらを相互に関連させるための指導法についても教授するようにしてほしい。
- 「教育の方法及び技術」として開設されている「保育方法論」については、情報機器の活用に関する内容を含めるとともに、シラバス上でそのことを確認できるようにしてほしい。
教育実習の取組状況
状況
- 1年次(45時間):見学実習(幼稚園の概要を学ぶ)
- 2年次(135時間):
観察実習(1日の保育の流れを知る)
参加実習(こどもの生活や遊びに参加する)
部分実習(保育活動の1部分を受け持ち指導案を作成、評価を受ける)
指導実習(担任に代わり全課程を経験する)
- 1年次の実習については、担当教員及びコミュニティ子ども学科会議が選定・確保。2年次の実習については、就職活動も兼ねて、就職の学生自身が実習先を選択・確保。
講評
- 教育実習については、円滑に運営されていると認められる。
- 2年次の実習先の確保については、就職への配慮もあると考えられるが、大学が責任を持って実施してほしい。
学校現場体験・学校ボランティア活動などの取組状況
状況
- 学校現場体験(2年次・秋期)
2年間の教育の総まとめとしてキリスト教保育実施園へのフィールドワークを実施。
- 学校ボランティア活動
コミュニティ子ども学科室において、専任教員と助手が中心となり、ボランティア活動の学生への紹介・ボランティア先との連絡調整を行っている。
講評
- 2年次に実施されているフィールドワークについては、教育実践力の総まとめとして実践的な面が重視されるなど、教職実践演習の趣旨に通じる取組であり、評価できる。
教職指導及びその指導体制の状況
状況
(履修指導)
- 学生便覧を手引きとし、半期開始時に一斉指導を行うほか、少人数のゼミ形式で担当教員が個別履修指導を実施している。
- 1年次生に対しては、毎週1回ホームルームを行っており、教員と学生のコミュニケーションが図られている。
(指導体制)
- 学生定員50人に対し、専任教員8人、実習助手1人の指導体制をとっている。
講評
- きめ細かい履修指導がなされており評価できる。
- 教育実習参加資格が教育原理を履修していることのみであるのは不十分であると考えられる。更に条件を付すなど改善してほしい。
- 入学者の多くが免許状を取得しており、教員免許状の取得状況に特に問題は無いと考えられるが、入学時のガイダンスにおいて、教員の役割や教職の理念について、理解を深めるための取組が重要である。
教員養成カリキュラム委員会などの全学的組織の状況
状況
- 2学科体制であり、コミュニティ子ども学科では、学生定員50人に対し、専任教員8人、実習助手1人の指導体制が取られている。
講評
- 手厚い指導体制がとられており、全学的に教員養成に力を入れて取り組んでいると認められる。
施設・設備(図書等を含む。)の状況
講評
- コンピューターは一人当たりの端末数が2.3台と、十分に整っている。
- 教員養成に関する図書については、幼児教育関係の図書及び雑誌、言語活動に関する図書、教材等の充実に努めてほしい。