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2 義務教育の目的,目標(1)義務教育の目的義務教育は,国民が共通に身に付けるべき公教育の基礎的部分を,だれもが等しく享受し得るように制度的に保障するものである。 本分科会の審議においては,義務教育の目的について,主に以下に示すような意見があった。
これらの意見を大づかみに集約すると,義務教育の目的については,次の2点を中心にとらえることができるものと考える。
義務教育を通じて,共通の言語,文化,規範意識など,社会を構成する一人一人に不可欠な基礎的な資質を身に付けさせることにより,社会は初めて統合された国民国家として存在し得る。このように,義務教育は国家・社会の要請に基づいて国家・社会の形成者としての国民を育成するという側面を持っている。 (2)義務教育の目標 こうした義務教育の目的を実現するためには,具体的にどのような目標を掲げることが求められるのであろうか。 新しい時代に求められる義務教育とは何か,その実現のための制度はどうあるべきかを考えるに当たっては,まず,その目標について,将来に向けた視点も踏まえつつ,改めて明確化する必要がある。 以上のような視点から,本分科会においては,今後の義務教育の目標として具体的に何を求めるべきかについて,幅広く議論を行った。現時点では,その最終的な集約には至っていないが,主に次のような意見があった。 (目標についての基本的な考え方に関する意見)
(具体的な教育内容の目標に関する意見)
また,義務教育の目標の在り方については,主に以下のような意見があった。
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