全国学力・学習状況調査を活用し、教育や教育施策の改善を図るという調査目的の達成に資するため、大学等の研究機関の専門的な知見を活用した、高度な分析に関する調査研究を実施する。
現在、以下の3テーマについて調査研究を進めている。調査研究の成果は、分析ワーキンググループにおける検討を経て、専門家検討会議に報告する。
1 全国学力・学習状況調査において比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
2 子どもたちの学力水準を下支えしている教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
受託者;東北大学(研究代表者;柴山 直 大学院教育学研究科教授)
・研究内容:
「重複テスト分冊法(Item Matrix Sampling)」(一部の問題冊子に解答するだけで、幅広い領域の正答状況を推定することが可能となる手法)の日本における適用ノウハウを確立するため、課題の検証等を行う。
1 全国学力・学習状況調査において比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
・受託者;早稲田大学(研究代表者;田中 博之 教育・総合科学学術院教授)
・研究内容:
これまで実施された全国学力・学習状況調査の結果において、比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴について計量的分析を行うとともに、教育委員会と学校への訪問調査を行い、学校現場における効果的な取組事例を収集することを目的とする。
2 子どもたちの学力水準を下支えしている教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
・受託者;大阪大学(研究代表者;志水 宏吉 人間科学研究科教授)
・研究内容:
平成19年から21年の全国学力・学習状況調査のデータを用い、就学援助率の水準からみて良好な結果を示している学校を選ぶ。都道府県の平均正答率を考慮して20校選び、2名の調査チームが数日間の訪問調査を行う。
電話番号:03-6734-3749(内線3732)