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資料

学校 学力・学習状況プロフィール例

タイプ1

[プロフィールの特徴]

 教科学力が、他の領域に比較して高い。

[基本的な診断]

 教科学力の達成状況が充実している。生活習慣と学習習慣のスコアもやや高い傾向にあるので、落ち着いて集中して学習に取り組む姿勢ができている。

[授業改善のポイント]

 今後は、教科学力をこのまま維持しつつ、もう少し教科の学習意欲や役立ち感を高める工夫をするとともに、子どもの規範意識や自尊感情を高める活動に力を入れることが望まれる。

タイプ2

[プロフィールの特徴]

 教科学力が、他の領域に比較して低い。

[基本的な診断]

 このタイプは、特に教科学力について課題の大きな学校である。さらに、国語・算数への関心・意欲・態度や基盤としての学習習慣にもやや課題が見られる。

[授業改善のポイント]

 このタイプの学校では、教科学力の向上を最優先事項にする必要があるが、そのためには、家庭学習の充実、授業中での学習意欲を高める指導の工夫や自ら主体的に学ぶ態度の育成など、多面的な学力向上の方策を計画し、実践することが大切である。

タイプ3

[プロフィールの特徴]

 このタイプは、中学校によくみられるもので、教科担任制の影響で、授業改善に努力している教科学習の成果が突出して現われている。

[基本的な診断]

 必ずしも教科学力の向上にはつながっていないが、数学科での学び方や学習意欲の向上がみられる。しかしその他の領域では必ずしも成果が上がっているとはいえない状況にある。

[授業改善のポイント]

 一教科だけの授業改善を行うのではなく、多くの教科で子どもの学力向上を図るとともに、さらに教科学力のみならず、その基盤力としての生活習慣の改善や規範意識・自尊感情を高める活動にもバランスよく全校で取り組むことが大切である。

タイプ4

[プロフィールの特徴]

 教科学力、学習に対する関心・意欲・態度、学習の基盤となる体験・習慣、規範意識・自尊感情というすべての領域において課題がみられる。

[基本的な診断]

 このタイプは、残念ながらほぼすべての領域における学力・学習状況に課題がみられる。ただし、学校教育の在り方に原因があるのか、それとも地域の課題が大きいからなのかを明らかにして授業改善に活かす必要がある。

[授業改善のポイント]

 このような課題が大きい中学校では、まず生活習慣と学習習慣の根本的な見直しと、全教職員による一貫した取り組みが必要である。また、体験活動を通した規範意識・自尊感情を高める活動にもあわせて取り組みたい。


学校 学力・学校運営状況プロフィール例

タイプ1

[プロフィールの特徴]

 これは、学校の運営状況のスコアが比較的高いのに比較して、子どもの教科学力に課題がみられる学校である。

[基本的な診断]

 このタイプでは、学校の授業改善などの努力が必ずしも子どもの学力向上に結びついていない。地域特性を合わせて考慮する必要がある。

[授業改善のポイント]

 このタイプの学校では、まず子どもの学力向上につながる指導法や家庭学習の支援の在り方について計画的な教員研修を行うとともに、各教科での授業改善の在り方を総点検し改善につなげることが大切である。

タイプ2

[プロフィールの特徴]

 このタイプは、子どもの学力が比較的高いのに対して、学校の運営状況については必ずしも充実していない。

[基本的な診断]

 このタイプでは、教科学力だけでなく、子どもの基盤となる体験・習慣や特色ある教育活動や学校経営の取り組みを熱心に行っていない。

[授業改善のポイント]

 全体的に、子どもの基盤となる体験・習慣に課題があることが、「学力・学習状況プロフィール」と重ねてみるとわかる。したがって、今後は、総合的な学習の時間の充実や、子どもの家庭学習と生活習慣の充実が望まれる。

タイプ3

[プロフィールの特徴]

 このタイプは、子どもの教科学力が平均値に近く、その一方で学校の運営状況に課題がある。

[基本的な診断]

 このタイプの学校は、子どもの学力・学習状況に大きな課題が見られないことから、学校の取り組みの改善に努力や熱意が見られない。

[授業改善のポイント]

 学校の運営状況が改善すれば、子どもの学力や学習状況が高まる可能性がある。したがって、特に、各教科の指導法の工夫改善に積極的に取り組む必要がある。

タイプ4

[プロフィールの特徴]

 このタイプは、子どもの学力にも学校の運営状況にも、ともに課題がある。

[基本的な診断]

 子どもの学力・学習状況に全面的な課題が見られるにもかかわらず、学校がそれに対応して効果のある指導法の改善や学校経営の改善に積極的に取り組んでいない状況がみられる。

[授業改善のポイント]

 このタイプの学校では、まず全教職員が協力して、全教科の指導法の改善に努めるとともに、子どもの授業中の集中力と熱意・意欲を高める工夫が必要である。また、授業中の授業規律の徹底も望まれる。