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資料2

第5回 幼稚園における学校評価の推進に関する調査研究協力者会議概要(案)

1.日時

平成19年11月12日(月曜日)10時〜12時

2.場所

丸の内仲通ビル K4会議室

3.出席者

(1)委員(敬称略)

石井、岩立、岡上、小田、木岡、小松、塩、田中、無藤

(2)事務局

布村審議官、幼児教育課長、幼児教育企画官、幼児教育調査官、子育て支援指導官

4.概要

  • (1)有識者発表
  • (2)意見交換

(1)有識者発表

  • 1目白大学 人間学部 子ども学科 教授 増田まゆみ様
  • 2全国国公立幼稚園PTA連絡協議会長 萬里小路伸一郎様

(2)意見交換

1幼稚園における学校評価を行う目的について

(ア)目的の内容について
  • 何のために、誰のためにするものなのか、また評価結果・成果をどのようにするのか、何につなげるのかを明記する必要がある。
  • 評価のプロセス、評価結果の評価の仕方など詳しく説明する必要がある。
(イ)具体的目標について
  • 評価を保護者や地域住民その他との連携・協力につなげることが大切である。
  • 幼稚園の教育活動を充実させるために行うことが大切である。
  • 義務教育ガイドラインの内容の他に、幼稚園の特性がどう加えられるかが重要。家庭での教育の在り方とどのように連動させるかがポイントである。
(ウ)その他
  • 別に解説書等を作成する方法もある。
  • 幼稚園において、PDCAのサイクルで、適切に評価を行うことが大切である。
  • 評価を翌年につなげるために、改善策を出すことが重要である。
  • 主体性が保たれるように園が見直しや整理ができると良い。

2自己評価の内容の充実について

(ア)項目の設定について
  • 評価項目については、例示をすることによって気が付くことがあるので、あらゆる角度から見た項目の例示が必要である。そのなかから園の特色などを考慮して選択・重点化させるようにすれば良い。
  • 評価項目を絞り込む過程が大切である。経年変化が見られる指標やその年の重点をどうするかが課題である。自己評価が機能しているかどうかが重要なポイントである。
  • 項目については、例示することでとらわれ過ぎることもあるが、基本的な目標がはっきりする可能性もある。繰り返しのなかで、精選・応用されていくようになるのではないか。例示のなかから選択できるようにすることが大切である。
  • モデルを出すと、そのまま真似をされる懸念がある。主体的に評価するためには、選択したときに、なぜ選択したのかを明らかにする必要がある。
  • 項目の例示については、大まかで良い。項目設定の考え方や実施の仕方の解説を詳しくする必要がある。項目が統一的になってしまうと、証拠集めや、評価のための評価になってしまう危険性がある。項目をクリアーするための幼稚園活動になってしまう。
  • 例示は必要だが、全て取り入れてしまうことのないように、項目の視点や項目の立て方の例示及びその説明が必要である。
(イ)項目設定の視点
  • 育ちの評価は視点が多様である。幼稚園教育要領にある視点を実現しようとして行われているので、そこが評価できるように工夫が必要だ。
  • 教育の中味・方法に踏み込むのはかなり難しい。
(ウ)その他
  • 今は、自己評価を基礎とした段階なので、自己評価を中心としたガイドラインが必要である。
  • 自己評価には一定の限界がある。自分たちが中で評価しているだけでは、やはり信用されない。今のところ、自己評価だけでは完結できない。
  • 自己評価については、目標を共有するプロセスが組織を作っていく。教員個々の評価を集めたものを自己評価と現在は呼んでいるが、それをいかに組織のものとしていくために、目標の共有と判断基準の共有が欠かせない。
  • 自己評価を考えるときに、今後の外部評価は展望しておく必要がある。
  • 幼稚園の評価は、小学校以上のような目標に対して評価する絶対評価とは違い、個人内評価を大事にするものである。

3幼稚園教育の理解の推進について

  • 情報提供において、ホームページは非常に良い手段である。またボランティア活動を進めるなど、接点を作ることが大切である。協力してくれる親も多いので、連携を進めることが大切である。
  • 保護者や地域住民だけではなく、もう少し広く、例えば全国の他の地域や教育委員会などに理解してもらうことが大切である。
  • 幼稚園を支えている地域住民や議員に理解をしてもらうことも大切である。
  • できる限りたくさん公開することは大切である。
  • 地域住民に対してどれだけ参画していただけるかが課題である。
  • 良さを発信し、行動を呼び起こすことが必要である。
  • 評価を使って素晴らしい幼稚園を見つけることは目的ではない。それは情報公開で行うべき。幼稚園でやるべきことはやっているということを公表するのが評価である。

4その他

  • 個々の教師ではなく、幼稚園全体で子どもを支えていくということが大切である。
  • 現状では、評価を行わなければならないことは認識しているし、行ってもいる。ただ、公表や改善のシステムが機能していない。
  • 幼稚園は指標になるものを欲しがっているので、何かが出れば、すぐ飛びつきそうな状態である。
  • 国がやることの是非や意味を考える必要がある。ナショナルスタンダードである法律や基準で評価することも必要である。
  • 評価については、法的、基本的、常識的な資料については集めさせる必要がある。