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資料4

第1回検討会における主な意見(案)

ICT活用指導力の基準の枠組み

 学習の場面でどうICTを使うのかという点では、過去の調査研究等を参考にしつつ、ICT活用指導力の基準の枠組みとしては、それらを網羅できる大綱的なものとすることを想定。

 コンピュータを使えるなどの技術的な観点からではなく、教員の資質能力という観点から枠組みを作った方が校長先生や現場教員の反応も良いと思う。

 機器操作の基準ではなく、機器を操作してこういった学習目標を達成することができるといったものを基準とする方が教員の反応が良いと思う。

 一律に全ての教員を対象としたICT活用指導力の基準を策定することは、少々難しいかと感じている。パソコンを使うことが得意な教員の基準とパソコンを使えない教員の基準のバランスをとって策定する必要があるのではないか。

 授業でICTを使うことに子どもたちがどう感じているのか、意識調査が必要ではないか。その上で、学校種ごとに教員のICT活用指導力の基準を策定する必要があると思う。

 小・中・高の学校種段階ごとに分けて作りたいと考えている。

 小・中・高と共通的な基準にするのがよいと思う。

 科目ごとに様々な基準はできるにせよ、上位の根本的な枠組みは、どの科目も共通になるのではないか。

 科目別の基準については、来年度以降の課題としたい。

 「導入」、「課題解決」、「交流学習」、「まとめ」のそれぞれのカテゴリにおいて、『教員が使う』、『子どもが使う』という基準に整理できると思う。

ICT活用指導力の内容

 どのような力を身に付ければ教員が授業でICTを使うようになったと言えるのかを明確にすること、又、授業力とICT活用能力をつなげる部分を明確にすることが重要であると思う。

 リーダー・指導者レベルの基準、中間レベル、ビギナーレベルでの基準も必要であるかと考えるが、まずは、現職の教員をターゲットに自己評価や第3者評価に使える基準を作ることを想定。

 操作については進んできたが、次のステップとしてどういう課題を与えるべきかが問題である。

 ICT活用指導力とは、各教科において具体的にどのような活動であるか想定しておく必要がある。

 高等学校段階は教科専任制であり、学習場面に応じてうまくICTを活用することで教科の内容がきちんと(正確に)生徒に伝わるというICT活用指導力の基準の表現でなければならないと思う。

 授業を有効に行うために、ICTの有する特長をいかに活用していくかが重要である。クリティカルなICT活用指導力の基準が必要であると考える。

 ICT活用の初心者にとって分かりやすい表現とすることが必要。

ICT活用指導力の基準の活用・普及方策

 本検討会で議論した成果の打ち出し方としては様々なことが考えられるが、広く普及する方策について、どのように打ち出していくかが課題である。

 中・高の教員は自分なりの授業スタイルを有しており、まずはそのプラスαとして使って頂くという整理が良いのではないか。当面、多くの学校ではICT環境が限られているので、今の環境では、(教員のICT活用指導力の基準を)こう使えるといった具体的なアピールが必要ではないか。

 不足しているICT活用に関する研修につながる学習コースや資料との関連を図っておくことが必要である。

その他

 小学校はクラス担任制の下でICT活用がスムーズに行われている。一方、中学・高等学校では教科担任制のため、チョークと黒板による授業の完成度も高く、「分かる授業」を既に行っているという意識がある。「分かる授業」の『分かる』という言葉の意味・質について再定義する必要があるのではないか。

 海外と比べると、国内ではスキルという部分がナレッジに比べて少々軽視されてきたのではないかと感じる。教員は、知識は持っているので、授業の中でどのようにICTを活用していくのか、ティーチング・スキルやコーチングスキルという点を抑えていく必要があると思う。

 全体的に考えることは、生徒が自ら新しい課題解決のためにICTをどのように使っていくのか、新しい情報をどう収集するかが重要である。また、今後は、プレゼンテーション能力がますます重要になってくる。


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