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「教員のICT活用指導力の基準の具体化・明確化に関する検討会」(第5回)議事概要

1. 日時
  平成19年1月30日(火曜日)14時〜16時

2. 場所
  文部科学省3階 大会議室

3. 議題
 
(1) 教員のICT活用指導力の基準について
(2) 教員のICT活用指導力の基準の普及・活用方策について
(3) その他

4. 配付資料
 
資料1-1   教員のICT活用指導力の基準案(チェックリスト)(小学校版)
資料1-2 教員のICT活用指導力の基準案(チェックリスト)(中学校・高等学校版)
資料2 「教員のICT活用指導力」チェックリスト活用についての−提案(山口委員発表資料)
資料3 教員のICT活用指導力の基準の研修への活用方策(中村委員発表資料)
資料4 教員のICT活用指導力の基準の普及・活用方策について(案)(小学校:具体的な指導例)(A案)
資料5 「教員のICT活用指導力の基準の具体化・明確化に関する検討会」報告書骨子(案)
参考資料1   第4回「教員のICT活用指導力の基準の具体化・明確化に関する検討会」議事概要
参考資料2 教員のICT活用指導力の基準の普及・活用方策に関する委員からの意見(取りまとめ版)
参考資料3 「今後の検討課題」に関する委員からの意見(取りまとめ版)
机上配付 各委員からの意見

5. 出席者
 
(委員) 清水座長、生田副座長、大久保委員、小泉(世)委員、小泉(力)委員、中村委員、東原委員、山口委員、山本委員、横山委員、渡邉委員
(文部科学省) 嶋貫初等中等教育局参事官、坂中情報教育調整官 他

6. 議事概要
 
(1) 作業部会における作業経過報告について
 
清水座長より、前回の議論を踏まえチェックリストについて、再度検討の上、特に次の点について修正された旨説明があった。
 
1 大・中項目の区分を修正し、A案とB案を一つにまとめた。
2 中項目のチェックリストのみでチェックできるように作成した。
3 教科ごとになると、特に高校は教科が多いので、場面で整理した。
4 小・中・高等学校でチェックリストを分けていたが、中学校と高等学校は同一のチェックリストとした。
5 A〜Eの大項目のタイトルは、これまでの委員の意見を踏まえ設定した。
6 Dに情報モラルを盛り込んだが、情報モラル等指導サポート事業において検討された内容を項目の中に盛り込んでいる。
7 評価基準の1〜4は等間隔に近いことを確認し、順序を4が先に来るように入れ替えた。

   清水座長より説明後、以下のとおり補足説明があった。
 
全体的に各委員からの意見を反映させた。どの先生がチェックしても理解できるよう整理した。
中学校と高等学校は分けて整理していたが、整理を進めるうち、内容がほぼ同一であったので、一緒にした。
今のご発言と同じだが、中学校と高等学校は教科指導ということで考えて整理したら結局は同じ内容でよいということになったので、一つにまとめた。
チェックリストの文章について、短く記述した方がよいものもある。小学校のリストを見たときに、導入の段階でというのが分かるような作りになっているが、教員はこの場合であれば、導入段階での活用という固定概念をイメージしてしまい、記述を短くすると、どこの場面を想定しているのかと質問してくる。どちらが教員にとって理解しやすいのかは難しいところ。
Bに関していえば、教員にやってほしいこと、目的の部分を分かるように太字にする等の工夫があってよいのではないか。
とても見やすく分かりやすいものに仕上がったという印象である。
同じくとてもよくまとまっていて、分かりやすい印象を受けた。また、中村委員の意見同様、目的の部分を強調した方がよいと感じた。
小学校のA−01について、計画をたてることが重要なのか、準備をすることができることが重要なのかどちらに目的の重きを置いているのか理解しづらい。
場面の記述について強調してもよいかと感じた。
1つの記述に目的が複数設定されている。トーンはこの程度でよいと思うが、記述を短くしてポイントが伝わるよう工夫した方がよい。
小学校C−02と03を入れ替えた方が良いと思う。ワープロソフトを使って何をして次に何をするのか、流れが分かるようにした方がよい。
Bの記述について、導入時に絞るのか、展開時に絞るのか、片方では活用できてもう片方では活用できないという教員は、チェックに悩むと思う。それであれば、活用場面に関する記述は落としてしまった方がよいと思う。
Bの記述について、操作のみなのか授業への活用なのかが曖昧である。また、B−04の記述で体験と比較とあるがこの表現が理解できない。また、知識の後に習熟という文言が抜けていると思う。
C項目は、児童生徒のICT活用であるが、このうち、C−01からC−03は情報教育ともとれる。整理上、C−04をB項目に移行すべきと思うが、項目ごとの目標数のバランスが悪くなる。しかしながら、内容を重視すれば、C−04をB項目に移行しても問題はないと思う。
Cの記述について、少々微妙なところがあるが、曖昧な表現にしておくか、はっきりしておくのか、検討しておいた方がよいと思う。

本日の各委員の意見を踏まえ、再度、WGで整理する。その上で意見照会を行うが、短時間でお願いすることとなる。
次回の検討会で各委員の承認を頂いて、公表する予定である。確定し公表した上で、各項目の下に具体事例をつけていくこととするが、これは、WGで検討頂きたい。
今後の課題として、管理職のICT活用指導力について検討すべきという意見が多く挙げられた。
基準が固まったら、どのように普及していくのかが課題となる。本日は、山口委員及び中村委員から普及方法について、プレゼンして頂きたい。

(2) 教員のICT活用指導力の基準の普及・活用方策について
 
山口委員及び中村委員から普及方法に関して、説明があり、次のような意見があった。
 
初任者研修にはICTを活用した授業について必ず盛り込んで頂けるよう、積極的な働きかけが必要と思う。
普及にあたり、行政的にきちんと整理することと、Web上で自己研修ができるようなしくみがあると良いと思う。
自治体のリーダーが教育でのICT活用を促している自治体は進んでいる。教育でICTを使わなければならないという状況を作っているため、教員は研修を受けなければならないという状況に繋がっている
教員養成においては、本検討会で策定した基準を教員免許を授与する一つの条件とするくらいの提言があってもよいと思うし、また、実現できるような努力をする必要もあると思う。

(3) その他
 
報告書について、資料に基づき事務局から説明があり、次のような意見があった。
 
報告書は、ネット上で公開する予定なのか。
公開する予定である。

今後のスケジュールについて

 
次回は、2月19日(月曜日)10時〜12時に開催することとなった。
また、基準のチェックリストについて、各委員の承認を受けて、公表することとなった。

(以上)

(初等中等教育局参事官付)


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