|
教頭
学校内外における教育課題の増大や教員評価の導入など、教頭の職責がますます重要となる中、きめ細かな校内意見調整などのコーディネートを担う校務の要となる新たな職の設置や、教頭の複数配置の充実が課題となっている。
|
|
養護教諭(心身のケア)
集団指導に馴染まない児童生徒や、障害など心身への配慮を要する児童生徒、心の悩みを抱える児童生徒が増加傾向にある中、児童生徒の心身の健康に関する課題が深刻な学校については、現在の配置基準では対応が難しくなっている。
|
|
栄養教諭(食に関する指導)
食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し、その多様化が進む中、朝食をとらない子どもや急増する肥満やアレルギー体質の子どもなど、食生活の乱れに起因する健康問題が顕著になっている。
このような中、子どもが生涯にわたって健康に生活していけるよう、栄養や食事のとり方などについて正しい知識に基づいて自ら判断し、食をコントロールしていく自己管理能力や望ましい食習慣を身につけさせるべく栄養教諭制度が今年度から本格的に施行された。
今後、栄養教諭が食に関する指導について専門性を発揮し、学内のコーディネート的な役割を担うためには、国が教育課程における明確な役割を示すとともに、現在の配置基準を見直すことが求められている。
|
|
特別支援教育コーディネーター
小・中学校の通常の学級に在籍するLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症等発達障害を含む全ての障害のある児童生徒への教育支援体制の整備のため、特別支援教育コーディネーターを置くことが求められており、また、特殊教育諸学校についても同様に教職員定数に考慮されていないことから、早期の制度創設が必要と考える。
あわせて、高等学校に対しても、特別支援教育が可能となる制度整備が求められる。
|
|
司書教諭(読書活動の推進)
子どもの「読書離れ」が指摘される中、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されるなど、読書活動による、感性、表現力、創造力等の育成が課題となっている。このような中、学校図書館の充実や、学校教育における言語力の涵養が求められている。
司書教諭は、学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導等を行うなど、読書活動推進の中心的な役割を担うものとして設置が定められているが、十分に機能するためには、教職員定数化など配置の充実が求められる。
|
|
生活指導上の課題に対応する教職員配置
問題行動や不登校問題など、きめ細かな指導が必要とされる児童生徒の課題解決のために、家庭、地域、関係機関との連携を図りつつ、学校の教育機能を総合的にコーディネートする教員の配置など、生徒指導上の課題に対応する教職員配置の充実が求められる。
|
|
【参考】 |
教職員定数(抜粋) |
|
○教頭の複数配置 |
小学校27学級以上、中学校24学級以上
高等学校(複数学科設置 681人以上、それ以外 921人以上) |
○養護教諭定数 |
3学級以上の学校数1
複数配置 小学校851人以上、中・高等学校801人以上 |
○ |
栄養教諭及び学校栄養職員定数
学校給食単独調理校 550人以上の学校数1 550人未満の学校数14 |
○ |
自立活動担当教員(特殊教育諸学校)
養護学校(肢体不自由) 77学級以上3学級増すごとに1加算 |
○ |
指導方法の工夫改善加配 |
|
|
|