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別添2

情報教育の目標で分類した学習活動一覧(小学校段階)

情報活用能力の3観点 分類 情報教育に関係する指導内容及び学習活動例
小学校低学年(1、2年) 小学校中学年(3、4年) 小学校高学年(5、6年)
情報活用の実践力 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用する 情報手段の基礎的な操作習得   コンピュータの基本操作を通して、ファイルやフォルダの概念を知る(総合) 検索機能などを用いてインターネットで調べる(総合・社会・理科)
  キーボードを使って日本語入力をする(総合・国語) ビデオカメラで撮影した動画をもとに、伝えたい内容に合わせて簡単な編集をする(総合)
  プレゼンテーションソフトを使ってスライドを作成し、いろいろな人の前で発表する(総合・国語・社会・理科など) コンピュータを使って写真や図入りの文書を作り印刷する(総合・社会・理科・図工など)
情報手段の適切な活用   後に利用する情報を収集し記録するために、デジタルカメラやビデオカメラを使う(総合・社会・理科など) インターネット上の情報の特性について知り、状況に応じて書籍や現地調査などの他の情報収集の方法と併用する(総合・社会など)
  あらゆる活動場面でさまざまな情報手段を用いる(総合・全教科など) 課題や目的を意識し、どの情報手段が適しているか選択する(総合・全教科など)
必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造する 情報の収集・判断   見学やインタビュー内容の要点をメモに取りながら聞く(国語)
●大切な情報がどれかを判断し、後に参照しやすいようにメモを残すことを、情報収集の基本として体験させる
我が国の国土や産業、歴史、政治の働き、世界の中の日本の役割などを調べるために情報手段を活用する(社会)
●直接見聞きできない事象を調べる際にはさまざまな情報手段を活用する必要があり、特にしかるべき機関から発信されているインターネット上の情報が信頼性が高いことや、情報の発信元によってその信頼性を慎重、厳格に判定する必要があることを教え、活用する体験をさせる
  身近な地域の様子、地域社会の健康・安全な生活を支える仕組みなどについて、実際に見学したり、地図や写真などの具体的資料を活用して調べる(社会)
●見学可能な事象における情報収集は実際に自分で現地に行って情報を収集させることを大切にした上で、補完する情報として写真や地域の人の話が参考になることを体験させる
学校図書館や公共図書館、コンピュータを活用して、必要な資料を検索・収集し、分析・検討する(社会)
●たくさんの良質な情報が存在する図書館や、最新の情報が掲載されている公共機関のWebサイトの活用を、たくさんの情報の中から課題や目的に応じた情報を選択させる学習として体験させる
  地域の人々の生活の移り変わりなどについて、博物館・資料館を見学したり地域の人に話を聞いたりして調べる(社会)
●地域のことであっても、見学が不可能な歴史的事象については、博物館や資料館、昔の情報を持っている人などから情報収集ができることを体験させる
 
  県(都、道、府)の様子や自分たちの市(区、町、村)などについて、地図を活用したり、学校図書館や公共図書館を活用したり役所などへ問い合わせて資料を集めたりして調べる(社会)
●地域の人々の生活や産業に関する統計的資料を用いることを、客観的な情報を活用することとして体験させる
 
情報の表現・処理・創造 物事を整理分類して数え、簡単な表やグラフなどの形に表す(算数)
●共通点を決めて分類することを情報の整理の基本として、整理した結果を簡単な表やグラフに表すことを情報の表現の基本として体験させる
日時、場所などの簡単な観点から分類の項目を選び、整理して表や棒グラフに表す(算数)
●時系列・場所別によって分類することで情報の効果的な整理ができ、整理した結果を棒グラフに表すことにより直感的にとらえやすくなることを体験させる
書く必要のある事柄を適切に取捨・選択したり整理したりして、意見文や紹介文を書く(国語)
●物事はすべてを書き表すことができないため、取捨・選択が必要となる。意見文や紹介文の読者を想定し、書く必要のある事柄を適切に整理することを、情報の取捨・選択として体験させる
  二つの観点から物事を分類整理したり、論理的に起こり得る場合を調べたり、落ちや重なりがないように考えたりする(算数)
●表による落ちや重なりのない整理の方法を、情報を正確に分類する方法として体験させる
目的に応じて資料を分類整理し、それを円グラフ、帯グラフを用いて表す(算数)
●全体の中での割合を示す円グラフや帯グラフを、調査結果などの表現として体験させる
  折れ線グラフの統計的な特徴や傾向をよみとったり調べたりする(算数)
●変化に関する情報は折れ線グラフで表されることが多いため、情報の読み取りや予測などの基本的な方法として体験させる
コンピュータなどを用いて表やグラフをわかりやすく表現する(算数)
●コンピュータは、同じデータをもとにいくつかのグラフを作り分けることができる。この機能を用いて、表現したい情報はどのグラフで表すのが適切かを検討させ、コンピュータのよさを体験させる
  見出しを付けたり記事を書いたり、割付をしたりしながら中心を明確にして学級新聞などを書く(国語)
●情報の固まりごとに見出しを付けたり、伝えたいことの優先度を考えて割り付けることを、情報表現の基本的な方法として体験させる
図や色、文字の大きさや配置などを工夫してコンピュータでポスターやチラシを作る(総合・図工)
受け手の状況などを踏まえて発信・伝達する   手紙文や発表の場を想定した記録文や学級新聞など、相手や目的に応じて、適切に書く(国語)
●伝える相手に応じて、表現形態や書きぶりを変えることを、受け手を意識した情報発信として体験させる
限られた時間の中で最大限に伝えられるような話の組み立てや言葉遣いで話す(国語)
●限られた時間の中で最大限に伝えるために、情報を整理し、組み立てを工夫することを、プレゼンテーションの基本として体験させる
  相手に伝わりやすいように写真を入れるなどの工夫したプレゼンテーションをする(総合・国語・社会など) 調べたことや自分の主張について、相手に伝わりやすいようにスライドの構成、提示順序、キャッチコピーなどを工夫したプレゼンテーションをする(総合・国語・社会など)
情報の科学的な理解 情報活用の基礎となる情報手段の特性   さまざまな情報手段を使った体験をもとに、情報手段の特性を整理する(総合) コンピュータが扱うデータには大きさがあり、ファイルサイズや転送速度に影響することを知る(総合)
    コンピュータには、繰り返しの処理を高速にできたり、自動化することができるという特性があることを知る(総合)
情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法     自らの情報活用について記録し、評価し、改善する(総合・全教科など)
情報社会に参画する態度 社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響   コンピュータやインターネットは便利である反面、その使用が長くなり過ぎると、生活のリズムを崩すなどの影響が起こることを知り、健康に注意しながら利用する(総合・体育) 情報化の進展に伴い、多様な情報が提供され、それによって国民生活に様々な影響をもたらしており、生活の向上や産業の発展に大きな役割を果たしていることを考える(社会)
●情報を伝える産業としてのマスメディアの理解や、情報化によって高度化する産業の様子を教え、情報社会に関する認識を深める体験をさせる
情報モラルの必要性や情報に対する責任   IDやパスワードの大切さを知る(総合) ネットワークの先には人がいることを意識した、相手の立場に立った適切なコミュニケーションの大切さを知る(総合・国語・道徳)
  人の写真を撮る時や、他人の作ったものを使うときには、許可が必要なことを知る(総合・道徳) 悪意がある情報や、不適切・不正なサイトへの正しい対処法を知る(総合・道徳)
  自分や友だちの個人情報を知らない人にむやみに教えてはならないことを知る(総合・道徳) 著作物や知的財産権を理解し、これらの権利を守ることがわかる(総合・国語・社会・図工)
  インターネット上には、役立つ情報のほかに正しくない情報や危険な情報もあることを知る(総合) インターネットの影響力の強さを知り、不確かな情報を発信しないようにする(総合)
  文字だけのコミュニケーションは行き違いが起きやすいことを知る(総合・国語・道徳) 相手のことを考えて情報を収集したり発信した情報に対して責任をもったりすることの大切さに気付く(社会)
●調べたことをプレゼンテーションしたり、インターネットなどで発信する場合、発信する情報に責任を持ち、学習に協力してくれた人への感謝の気持ちを忘れないことを、情報社会における情報発信上の配慮として体験させる
望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度   メディアを経由した情報を受信・発信する際には、情報のすべてを表現することはできないことを知る(総合・国語・社会) メディアからの情報には発信者の意図と背景があることを理解し、情報を受ける側が情報の判断をする必要があることを知る(総合・社会)


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