(1) |
国際理解教育推進の背景 |
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1974年 |
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ユネスコ『国際理解、国際協力及び国際平和のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育に関する勧告』
国際理解教育の考え方の総括的まとめ
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1985〜87年 |
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臨時教育審議会答申『教育改革に関する答申』(第1次〜第4次)
教育改革の柱の一つに「国際化に対応した教育の推進」
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1996年 |
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中央教育審議会答申『21世紀を展望した我が国の教育の在り方について』
「第3部第2章 国際化と教育」の柱の一つに「国際理解教育の充実」 |
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(2) |
国際理解教育について |
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「国際理解教育は、各教科、道徳、特別活動などのいずれを問わず推進されるべきものであり、・・・この教育(国際理解教育)を実りのあるものにするためには、単に知識理解にとどめることなく、体験的な学習や課題学習などをふんだんに取り入れて、実践的な態度や資質、能力を育成していく必要がある。・・・指導の在り方としては、国際理解教育が総合的な教育活動であることを踏まえて、・・・「総合的な学習の時間」を活用した取組も考えられよう。」
(平成8年『21世紀を展望した我が国の教育の在り方について』(中央教育審議会 審議のまとめ)より) |
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小学校学習指導要領(平成14年度施行) 第1章総則 第3 総合的な学習の時間の取扱い
「3 各学校においては、2に示すねらいを踏まえ、例えば国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題、児童の興味・関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題などについて学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。」
中学校学習指導要領(平成14年度施行) 第1章総則 第4 総合的な学習の時間の取扱い
3 同上
高等学校学習指導要領(平成15年度施行) 第1章総則 第4款 総合的な学習の時間
「3 各学校においては、上記2に示すねらいを踏まえ、地域や学校の特色、生徒の特性等に応じ、例えば、次のような学習活動などを行うものとする。
ア 国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動」 |
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(3) |
国際理解教育の実施状況 |
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小学校編 |
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学習活動 |
横断的・総合的な課題 |
国際理解 |
外国語会話 |
情報 |
環境 |
福祉・健康 |
その他 |
第3学年 |
58.6% |
48.8% |
57.4% |
42.4% |
39.6% |
15.5% |
第4学年 |
59.3% |
49.6% |
58.0% |
60.2% |
50.6% |
11.7% |
第5学年 |
63.1% |
51.5% |
61.7% |
55.7% |
46.8% |
14.9% |
第6学年 |
69.4% |
54.1% |
61.6% |
40.0% |
48.8% |
18.7% |
全体平均 |
62.6% |
51.0% |
59.7% |
49.6% |
46.5% |
15.2% |
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注: |
パーセンテージは全学校数に対する該当学校数を示す。複数回答可。
「外国語会話」は「国際理解」を実施する学校のうち外国語会話を取り入れている学校数の割合 |
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(『公立小・中学校教育課程編成・実施状況調査(平成15年 文部科学省)』より) |
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中学校編 |
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学習活動 |
横断的・総合的な課題 |
国際理解 |
情報 |
環境 |
福祉・健康 |
その他 |
第1学年 |
20.4% |
27.1% |
40.5% |
39.1% |
19.9% |
第2学年 |
24.2% |
23.9% |
33.1% |
38.1% |
25.8% |
第3学年 |
31.3% |
26.4% |
31.4% |
39.5% |
25.1% |
全体平均 |
25.3% |
25.8% |
35.0% |
38.9% |
23.6% |
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注: |
パーセンテージは全学校数に対する該当学校数を示す。複数回答可。 |
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(『公立小・中学校教育課程編成・実施状況調査(平成15年 文部科学省)』より) |
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(4) |
国際理解教育関連施策
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・ |
国際理解教育担当指導主事連絡協議会の開催(年1回) |
・ |
国際理解教育指導事例集の作成
(小学校編:平成11年度、中・高等学校編:平成16年度作成予定) |
・ |
豪日交流基金主催による日本の小学校教員を対象とした
「総合的な学習」教授法研修プログラムの支援 |
・ |
国際理解教育に関するソフトウェア「世界の人々と共に」の開発 |
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(5) |
国際理解教育の検討の視点
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○ |
国際理解教育の在り方 |
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・ |
国際理解教育のねらい(国際理解教育で何を育てるのか) |
・ |
教科や総合的な学習の時間等前教育活動を通じた国際理解教育の実践 |
・ |
学校や地域の実態に応じた実践の工夫
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○ |
国際理解教育の実践の在り方 |
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・ |
学校や地域の実態に応じた実践の工夫 |
・ |
ITなどの新たなツールを活用した実践手法 |
・ |
国際理解教育の効果的な収集・共有 |
・ |
子どもの主体的な取組を促進する学習活動上の工夫(学習の広がりをもたせる課題設定や素材探し)
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○ |
地域の特性を生かした国際理解教育の在り方 |
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・ |
地域の特色や課題を生かした国際理解教育 |
・ |
帰国・外国人児童生徒とともに進める国際理解教育 |
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