【1】 |
新入生オリエンテーション |
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高等学校生活の出発点として重要な意味を持つ。中学校から高等学校への生活の変化への適応、また、中学校までの経験をどのようにして継承・発展させていくのかという視点が大切である。なお、合格発表から入学式までの間の指導と情報提供、また、中学校との適切な情報交換も重要である。 |
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【2】 |
集団宿泊研修 |
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学校生活への適応を図るため、ガイダンスの機能を充実させるための工夫をする。例えば、体験を通して社会規範・マナー等の必要性や意義を理解、習得させる。 |
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「なぜ学ぶのか、なぜ働くのか」を問いかけ、将来、社会的自立、職業的自立に向けて、必要な資質・能力・態度をはぐくむ意欲を持たせる観点からの指導が大切である。 |
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就業等の社会参加や上級学校での学習等に関する探索的・試行的な体験に取り組むことを理解させる。 |
実施上のポイント:
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生徒の勤労観、職業観の形成を支援していくうえで大切なことは、一律に勤労観、職業観を教え込むのでなく、生徒一人一人が、働く意義や目的を探求し、自分なりの勤労観、職業観を確立していくことにある。 |
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今後、就業体験、上級学校研究等をするにあたり、目的を持って臨む姿勢や心構えが肝要である。将来、働くことを現実の問題として実感するために、職業人として必要なマナーや社会のルールについても具体的に身に付けることが要求され、働くこと自体を自分の問題として考えられる態度が求められる。
進学、就職希望を問わず、最終的に職業を選択するにあたってどのような価値観で選択するのかを考えさせる。 |
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【3】 |
各種進路講演会・職業理解月間 |
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地域の医療・福祉、文化歴史、環境、観光・産業など、様々な分野の研究を通して、地域社会を理解し、また、社会と個人の関係、自らの「在り方や生き方」を考えさせる。 |
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各種の講話を聞いて、興味・関心のある職業やその道の一流の職業人を知る。 |
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職業人インタビューや取材を通じ、単に表面的なことだけでなく、見えない苦労や大変さについても認識させる。 |
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単発のイベントに終わらせることなく、継続的な取組とすることが大切である。 |
実施上のポイント:
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やりがいを持って仕事をしている人たちから直接話を聞いたり教えられたりすることは、生徒たちに新鮮な驚きと発見をもたらし、職業ひいては大人社会への認識を深めるきっかけとなる。 |
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講話や体験を通して得られるこのような自己への期待感や大人との信頼関係は、生徒たちが抱えている不安を解消し、次の段階に踏み出していくエネルギーの源となる。 |
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【4】 |
履修科目相談月間 |
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選択教科(模擬講義)を体験し、選択科目の内容を理解させ、自己の興味・関心との関連を促し、「なぜその科目を選ぶのか」「なぜその科目が必要なのか」を考えさせる。 |
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各教科の担当教員、担任等と相談し、将来の職業との関連や上級学校・社会参加等の関連についての理解を深めさせる。また、コース選択との関連も必要不可欠であることを理解させる。 |
実施上のポイント:
単に理系・文系という選択ではなく、学ぶことの目的・意義を考えることから、将来の生き方、職業への選択とつながることを自覚させることが大切である。進学希望・就職希望を問わず、生涯にわたって自己実現をめざすことの大切さを考えさせる。 |
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【5】 |
高校生企業体験(全員) |
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各種進路講演会の内容及び職業人インタビュー等の事前指導により、企業実習の活動内容をイメージしながら、行動活動計画を立案させる。 |
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どの事業所等で企業体験を行いたいか、体験を通じて何を学びたいかなどについて考えさせる。 |
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事業所の活動や方針、その特色、また、健康、安全面に対する理解を深めさせる。 |
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挨拶、身だしなみ、言葉遣い等の大切さや必要性を考えさせる。 |
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実習先事業所の仕事内容、移動手段・方法を調べさせる。 |
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ワークシートや質問カード等により、重点項目や調査研究項目を整理させ、各種の記録媒体も活用できるよう工夫させる。また、実習先での自己紹介、事前打合せ等についてもまとめるとともに、他のグループとの情報交換、相互評価も行わせる。 |
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