資料2-2 HPC人材育成についてのこれまでの検討
小柳義夫(2013/9/30)
1. 検討の経緯
A) HPC人材育成のための教育のあり方検討会
平成21年6月10日 第16回次世代スーパーコンピュータ戦略委員会に提案
「次世代スパコンを念頭においた人材育成のあり方について」
1. 現状認識/2. 求める人材像/3. HPC人材育成に向けた取組/4. 産業界における人材育成/
平成22年3月10日~平成22年8月11日 6回開催
「HPC人材育成のための教育のあり方について(中間報告)」平成22年11月
B) HPCI人材育成検討WG
平成23年4月27日の第9回HPCI検討委員会に事務局から提案。
「人材育成に係わる検討の考え方」
平成23年度末までに「HPCIを活用した人材育成の具体的な取組を示す」ことを目標に,HPCI検討委員会の下にWG設置を了承。6月14日の第11回HPCI検討委員会に検討課題とメンバーを提案。6月24日の第12回HPCI検討委員会で検討。最終案を8月4日の第13回HPCI検討委員会に提示。若手中心。
平成23年9月6日~平成24年2月22日まで4回開催
「HPC人材育成のためのコンソーシアムの役割について」平成24年3月30日
HPC人材育成のためのコンソーシアムの役割について(※一般社団法人HPCIコンソーシアムウェブサイトへリンク)
2. 育成すべき人材
- A型(作れる人材):科学技術の各専門分野において,大規模並列シミュレーションプログラムを自ら開発し,研究開発を推進していく人材
- B型(使える人材):科学技術の各専門分野において,既存の大規模並列シミュレーションプログラム(商用コード,オープンソースコード)を利用して,研究開発を推進していく人材
- S型(いじれる人材):並列シミュレーションコード開発支援環境の研究開発を担う。
3. 必要な教育体系
- 大学における教育体系(学部・大学院)
A)においては,学部・修士・博士にわたるカリキュラムの詳細なモデルを構成。
AICSや大学センターの協力のもとにインターンシップの提案。
- 大学院博士課程(若手育成枠による学位取得プランを提示)
- 企業人を対象とした教育プログラム
- 中高生
- アウトリーチ活動
教育・人材育成を行っていくための体制提案(計算科学教育センター(仮称)の設置)。
4. 早急に具体化すべき事項
- 検討体制の整備(コンソーシアムの課題)
- 情報の一元的提供
- コンテンツの相互利用の促進
5. 早急に具体化の検討を始めるべき事項
- 「京」による若手人材育成方策(「若手枠」の教育コース利用など)
- 国産ソフトウェアの教育現場での活用,普及
- 産業界のための人材育成(企業人向けプログラムの調整,大学における企業人の短期受入れ,企業への講師派遣)
- アウトリーチ活動
6. 中長期的に検討を進めるべき事項
- HPCに関する資格認定制度(HPC技術者認定試験,業績評価,待遇,キャリアパス)
- 人材育成に関する国際協力,特にアジア地域において
- 計算科学に関する教育人材バンクの設置
- 学部,修士,博士での系統立った計算科学教育のあり方の検討
- 大学院教育での連携,単位互換
- コンソーシアム構成機関,大学,企業の間のインターンシップ制度の具体化
- 大学・学界・産業界等における人材評価の多様化
研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室
電話番号:03-6734-4275
メールアドレス:hpci-con@mext.go.jp

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