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政策評価に関する有識者会議(第22回)議事要旨

1.日時

平成20年3月18日(火曜日)10時〜12時

2.場所

文部科学省 3階「1特別会議室」

3.出席者

(委員)

浅井(経)委員、高祖委員、河野委員、鈴木委員、舘委員、田中委員、中西委員、藤原委員、星野(敏)委員、星野(芳)委員、宮部委員、美山委員、諸石委員、ゼッターランド委員

(事務局)

林文部科学審議官、玉井文部科学審議官、坂田大臣官房長、合田総括審議官、藤嶋政策評価審議官、尾ざき大臣官房政策課長、原大臣官房政策課評価室長、高橋大臣官房政策課評価室室長補佐、吉尾大臣官房国際課長、笠原文教施設企画部施設企画課企画調整官、川上生涯学習政策局政策課長、大金初等中等教育局初等中等教育企画課長補佐、藤原高等教育局高等教育企画課長、戸渡科学技術・学術政策局政策課長、伊藤研究振興局企画課長、中原研究開発局企画課長、鬼澤スポーツ・青少年局企画・体育課長、水田文化庁官房政策課企画調整官

4.議事の内容

  1. 事務局より、「政策評価を巡る最近の状況」について説明した。
  2. 意見交換
  3. 事務局より、「文部科学省政策評価基本計画(平成20〜24年度)及び平成20年度文部科学省政策評価実施計画の策定」について説明した。
  4. 意見交換
  5. 事務局より、「政策評価に関する報告案件」について説明した。
  6. 意見交換
  7. 事務局より、「平成20年度政策評価年間スケジュール(案)」について説明した。
  8. 意見交換

委員からの主な意見は以下のとおり。

(「政策評価を巡る最近の状況」について)

  •  評価と予算との体系の整合性をとったことにより、予算編成過程において、従来以上に政策評価結果を活用することが期待されるが、評価結果を予算の作成過程において活用する方針のようなものはあるのか。
  •  評価結果を予算に反映させるという趣旨に鑑み、政策目標ごとに概算要求額と予算額について把握し、予算要求時と査定確定時を比較し、各政策目標ごとに予算額の比率がどのように変化したかについて国民に示してはどうか。
  •  新たに義務教育国庫負担金に関する政策目標が立てられたことにより、文科省の活動全体についての評価という構造になったので、わかりやすくなった。重要対象分野の評価とこれまでの実績評価、事業評価、総合評価との関係はどうなるのか。

(「文部科学省政策評価基本計画(平成20〜24年度)及び平成20年度文部科学省政策評価実施計画の策定」について)

  •  計画期間に関し、教育振興基本計画や科学技術基本計画等各分野における計画との整合性は確保されているのか。
  •  特に研究開発分野について、リスクが大きいものを避け、短期的に成果が出るものを評価する傾向にある。「未来への先行投資」という観点から、リスクがある研究について、どのように評価を実施していくかについて留意すべきではないか。
  •  教育や科学技術の分野では、5年程度の短期では評価が難しいものが多いことに留意する必要がある。

(「政策評価に関する報告案件」について)

(政策評価の結果の政策への反映状況について)

  •  評価対象がどのレベルのものであるか不明確であり、評価結果を対象政策の改善・見直しにつなげたものについての判断基準も省庁によって大きく異なっているように思われる。

(総務省客観性担保審査について)

  •  アウトカム指標だけでなく適切かつ多様な指標をバランス良く設定することで、施策や事業の多面的な評価ができるのではないか。
  •  客観性担保審査の部分で数値目標の重要性に触れているが、現場の実情にそぐわない数値目標を立てることのないように注意すべきである。

(規制評価について)

  •  経費という意味では発生しないかもしれないが、現場の手間が増加することなどはあるのではないか。そのような観点を含めた費用対効果の検証が重要。

(指標調査について)

  •  ロジックツリーの作成は慎重に行うべきであり、常に改訂することが重要である。また、教育政策研究所等を活用して、共同で調査研究に取り組んではどうか。
  •  調査研究の委託事業は、十分な成果を上げるため、少しでも年度の早い時期から開始すべきである。
  •  指標に関する調査研究を行う際は、企画段階で十分に調査の目的等について有識者会議でも議論していくと、よりよいものができるのではないか。

(政策評価研修について)

  •  ロジックツリーは業務の進捗管理にも有益であり、業務の管理の中にPDCAや目標管理といったプロセス・マネジメントの視点を加え、省内幹部の参加を得ながら研修を行うことが重要である。

(その他)

  •  実績評価においては、施策目標レベルで達成年度に(中間評価も含めて)、目標にどれだけ至ったかを検証することが重要である。客観性を担保するため、数値目標がないものは入れる努力をすべき。
  •  評価に当たって、数値化することが難しいのであれば、文言をしっかり詰める必要がある。分野によっては政策目標を一面的に捉えるのではなく、複数の目標に相互性を持たせる努力をすべき。

(以上)

(大臣官房政策課評価室)