ここからサイトの主なメニューです

資料2
大学への早期入学及び高等学校・大学間の接続の改善に関する協議会(第2回)
平成17年8月8日

諸外国の大学入学における要件(概要)

  アメリカ イギリス フランス ドイツ 中国 日本
大学への入学制度概要
 大学入学についての統一的な法令上の規定はないが、多くの大学は入学希望者に適性テスト(「学力評価検査1」(SAT  1)や「アメリカ大学テスト」(ACT)など)の受験を義務付け。
 大学入学についての統一的な法令上の規定はないが、外部の試験機関(複数)が行う外部試験の成績を主たる選抜資料としていることなど、基本的な枠組みは各大学に共通。
 入学要件は、国家試験であるバカロレア資格取得試験に合格し、国の出先機関である大学区総長からバカロレア(中等教育修了資格と高等教育入学資格を兼ねる国家資格)を授与されること。バカロレアが免除される場合も一部にある。
 中等学校を修了して大学入学資格を取得すると、原則として希望する大学に入学が可能。
 大学入学資格は、ギムナジウム(中等学校・9年制)修了者のみに与えられる。
 入学者選抜は、一般に教育部が実施する全国統一入学試験により実施。
 各大学は、全国統一入学試験の成績をもとに、その他高級中学在学中の記録などを参考にしながら入学者を決定。
 各大学がそれぞれのアドミッションポリシーに基づき、学力検査、面接、小論文、実技検査の成績や高等学校からの調査書の内容などにより入学者を選抜。
 すべての国公立大学及び一部の私立大学において、学力検査等の一つとして「大学入試センター試験」を利用。
年齢要件
 年齢による入学制限はない。
 通常、ハイスクール卒業を学歴要件としているため18歳入学が一般的であるが、飛び級やその他の英才児プログラムが実施されているため、通常の大学入学年齢(18歳)よりも早く入学が可能。
 2001年度の学部レベルの大学在籍者のうち18歳未満の学生が占める割合は約3パーセント。
 国としての一般的な規定はないが、17又は18歳を入学最低年齢とする大学が多い。
 しかし、極めて優秀な英才児の場合など、それ以下の年齢の者でも例外的に入学を認める大学もある。
 ただし、大学では大学生活を送る上で、学力に加え、人格的・社会的な成熟も重視されているため、学力のみでの年少の学生を受け入れることには一般に慎重。
 年齢制限はない。
 バカロレア資格は通常リセ(高校)第3学年で取得するので、一般に入学年齢は18歳以上となっている。
 しかし、小学校早期入学制度と飛び級制度があり、またリセに在学せずにバカロレア資格取得試験を受験することもできるため、18歳未満で入学することも可能。
 年齢要件はない。
 大学への入学はギムナジウムを修了して大学入学資格(アビトゥア)を取得していることを要件とし、通常19歳で取得する。
 飛び級などにより19歳未満で同資格を取得し大学に入学することも可能であり、複数の州が18歳で取得できる課程を設けている。
 ただし、実際に通常の年齢以下で入学する学生は極めて少ない。
 年齢の下限についての規定は以前からなく、早期入学や飛び級によって、通常の入学年齢である18ないし19歳未満でも入学している。
(2001年に上限25歳の規定を廃止)
 通常18歳。ただし、一定の要件の下、例外的に17歳でも大学への飛び入学が可能。
学歴要件
 各大学により異なるが、通常は、ハイスクール卒業(初等中等教育12年)あるいはそれと同等の資格が必要とされる。
 国としての規定はないが、通常、GCSE(中等教育修了一般資格試験。16歳イコール第11学年)において、1〜数科目でC(A*〜Gの8段階評価)以上の成績を収めていること、及びGCE・Aレベル(大学入学資格上級試験。18歳イコール第13学年)で2、3科目に合格していることが求められる。
GCSEは16歳、GCE・Aレベルは18歳で受験することが一般的だが、年齢制限はなく、それ以前に受験することは可能)
 一部の課程を除き、学歴要件はバカロレア資格の取得。
 大学入学資格(アビトゥア)取得(一般に初等中等教育通算13年)。
 高級中学段階の学校を卒業しているか同等の学力を持つこと。
(高級中学段階の学校在学者などについては出願資格はない)
 通常、高等学校、中等教育学校の卒業又は12年間の正規の学校教育の修了。
(【参考】初等・中等教育における早期の進級・進学の可否) (学校長の判断により、飛び級が可能。) (進級・進学について特に法令上の年齢制限はないが、実際は、早期の進級・進学はまれ。) (小学校では、早期入学、飛び級が例外的に認められている。中等教育でも、飛び級がごくまれに認められることもある。) (飛び級は可能とされている。ただし実際に飛び級する生徒は極めて少ない。) (飛び級の制度がある。その基準、手続き等は各地方、学校により異なる。ただし、実際の飛び級は極めて少ないとされている。) (飛び級の制度はない。)
 「諸外国の高等教育」(平成16年 文部科学省)、「諸外国の初等中等教育」(平成14年 文部科学省)等を参考に、高等教育局において作成



ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ