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【国宝の部】
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近世初期を代表する優れた架構・意匠の大規模建築 (近世以前/寺院建築)
長谷寺本堂(はせでらほんどう) 1棟
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長谷寺は,奈良県中央部にある真言宗豊山派(ぶざんは)の総本山で,西国三十三ヶ所観音霊場の第八番札所である。
現在の本堂は,慶安3年(1650)に完成した間口9間,奥行9間に達する巨大な建築で,内部は正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう),相の間(あいのま)からなる。正面には舞台を張り出し,礼堂とともに懸造(かけづくり)とする。
長谷寺本堂は,江戸幕府による大規模な造営になる近世初期の代表的な寺院本堂である。全体として壮大で複雑な空間構成を,巧みな架構・意匠でまとめ上げ,高い完成度をもつ。
我が国で広く隆盛した観音信仰において中心的な役割を果たした建築として,文化史的意義においても特に高い価値を有している。
○指定基準=重要文化財のうち極めて優秀で,かつ,文化史的意義の特に深いもの
【参考注】
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近年の国宝(建造物)指定について
平成9年5月19日 |
正倉院正倉 |
一棟 |
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奈良県奈良市 |
平成9年12月3日 |
瑞龍寺(仏殿,法堂,山門) |
三棟 |
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富山県高岡市 |
平成14年5月23日 |
知恩院三門,本堂(御影堂) |
二棟 |
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京都府京都市 |
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