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はじめに


   平成14年2月20日に,文部科学大臣から文化審議会(以下,「審議会」という。)に対し,「これからの時代に求められる国語力について」が諮問され,文化審議会国語分科会(以下,「分科会」という。)において検討することとされた。
   諮問においては,「まず国語の重要性について再確認し,その上で,これからの時代に求められる国語力とは何か,また,そのような国語力を身に付けるための方策などについて検討する」ことが求められている。

   平成14年3月27日には第1回の分科会が開催され,その後,12回にわたる分科会を開いて慎重に審議を重ね,平成15年1月29日に,それまで議論してきたことを「これからの時代に求められる国語力について   −審議経過の概要−」としてまとめた。この間,平成14年8月には「これからの時代に求められる国語力について」,同年12月には「審議経過の概要をまとめるに当たって,委員として提案しておきたい具体的方策」の2度にわたるアンケートを実施し,これらの結果についても,上述の「審議経過の概要」とともに広く公表した。

   平成15年3月10日には,第13回分科会が開催された。第13回以降の分科会においては,第12回までの分科会でまとめた「審議経過の概要」を踏まえ,「読書活動等小委員会」「国語教育等小委員会」の二つの小委員会を設置して,「読書活動」及び「国語教育」について更に深めた検討を行った。
   合計14回(別に両小委員会の「合同懇談会」を1回開催)にわたる両小委員会の議論の概要は,「読書活動等小委員会の意見のまとめ」及び「国語教育等小委員会の意見のまとめ」としてまとめられ,平成15年9月9日の分科会総会に報告された。

   両小委員会の報告を受けた分科会は,「審議経過の概要」,二つの「小委員会のまとめ」を基に,更に審議を重ね,平成15年11月25日には「これからの時代に求められる国語力について   −文化審議会国語分科会報告案−」をまとめた。この報告案については,答申の作成に向けて,これを広く公表し,各方面からの意見を聞いた上で,必要な修正を施した。平成16年1月14日の分科会総会では,この報告案を基本に「審議会答申案」を作成して,審議会に諮ることとし,同年2月3日の審議会総会の決定を経て,文部科学大臣に答申するものである。
   答申は,「1   これからの時代に求められる国語力について」「2   これからの時代に求められる国語力を身に付けるための方策について」の2章から成る。

   なお,答申の「国語教育」とは,学校教育における教科「国語」で扱う「国語科教育」をその中に含み込んだ「国語(言葉)にかかわる教育の全体」,すなわち,学校,家庭,社会において行われる「国語の教育全般」を指すものである。

 

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