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文化審議会

2003/01/29 議事録
文化審議会第33回総会議事要旨

文化審議会第33回総会議事要旨


1. 日  時:平成14年1月29日(水)10時30分〜13時

2. 場  所:霞が関東京會舘シルバースタールーム

3. 出席者:
(委員 )高階会長,北原副会長,市川,井出,内館,岡田,川村,北川,齊藤,関口,津田,富沢,乳井,野村,藤原,黛,森,渡邊の各委員
(文部 科学省・文化庁)河村副大臣,池坊大臣政務官,河合文化庁長官,銭谷文化庁次長,寺脇文化部長,木曽文化財部長,鈴木文化財監査官,高塩政策課長ほか関係官

4. 概要
(1) 配付資料についての確認があり,前回議事要旨については,意見がある場合は1週間以内に事務局に連絡することとされた。

(2) 高階会長より平成14年12月5日に「文化芸術の振興に関する基本的な方針について」答申を提出した旨の報告が行われた。

(3) 事務局による平成15年度文化庁予算,平成15年度税制改正についての説明後,質疑応答が行われた。(以下,○:委員,△:文化庁)

  新アーツプランによる支援の実績を示してほしい。

  支援に当たっての選考の審査基準を明確にしてほしい。

  新アーツプランの予算が平成15年度は減っている理由は何か。

  新アーツプランは平成14年度が初年度であるため,年度末に選考委員や実績を整理して公表したい。予算規模は物価動向に伴う単価減によるものであり,事業規模は維持している。

  予算が1,000億円を超えても国全体ではまだ不十分であり,今の流れ,熱意を続けてほしい。予算の執行に当たっては,平等に配分するのか,重点的に配分するのかなど,十分考えて行うことが重要である。50代〜60代の男性を中心に,文化で元気をとの取組や,関西に観点をおいて文化振興を図る取組を新聞で見たが,よい取組である。観光立国がいわれているが,西欧では文化の力が観光客をひきつけている。日本のスターを育て海外へ魅力を伝えていくことや,文化ボランティアの育成の視点も含めて,文化政策を考えてほしい。芸術拠点は各地に色々あるのがよいが,民間劇場については固定資産税の負担が重い。

  文化政策上の視点は本審議会にも諮りながら考えていきたい。

  50〜60代の男性を直接対象にして考えるのではなく,50代の女性にまず積極的に働きかけ,彼女らに引っ張ってもらうような方法を考えるべきである。

(4) 北川著作権分科会長より著作権分科会の開催状況の報告後,質疑応答が行われた。

  著作権については,作品の側に立つ議論が必要ではないか。文化芸術作品は権利が一定年数経過した後は,どのような扱いとなるのか,著作権法の中で考えられないか。

  国民全体の財産として文化財として扱われることとなり,著作権制度での対応は限界ではないか。

(5) 北原国語分科会長より国語分科会の開催状況の報告後,質疑応答が行われた。

  初等中等意教育とあわせて社会人になってからの取組が重要であり,そのための手っ取り早い方法として毎朝,新聞を読むのがよい。

  子どもに国語力を身につけさせるためには,教員の指導技術を向上させるのが必要ではないか。また,ディベートも取り入れていくことが考えられないか。

  学校教育,社会教育で適切な指導者が必要である。

  他者の話をきいたり,聞いた内容をまとめる能力を訓練するのも重要である。

(6) 渡邊文化財分科会長より文化財分科会の開催状況の報告が行われた。

(7) 事務局より,本日の総会が第2期文化審議会の最後の総会であることが説明され,第3期第1回総会については追って連絡する旨説明があり,閉会した。


(文化庁政策課)

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