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平成19年7月6日大臣会見概要

平成19年7月6日
10時33分〜10時43分
文部科学省記者会見室

大臣)
 今日の閣議は、小池新大臣が参加をされました。当省関係は、今日発令をいたします人事の閣議了解を得ました。それから、能登半島の災害復帰のために必要な公立学校施設災害復旧費について、予備費約4億7千万円の支出を決定して頂きました。

記者)
 先ほど文部科学省の幹部人事が報道発表になりましたが、この人事に込められました狙いですとか、あるいは新体制発足に当たってのご所感をお伺いできればと思います。

大臣)
 まず、事務次官以下、退官された方々の、長年にわたって各々の分野で国民のために一生懸命働いてきてくださったことに心から敬意を表し、今後の色々な分野でのご活躍をお祈りしたいと思います。基本的には、政党政治で次々と大臣が変わりますから、ある意味では指導力を発揮しなければいけないのですが、私は個別の人事についてあまり深くかかわるということは避けています。人事の大きな方針だけは、私から指示しておきましたので、それに従って担当者が今回の人事を組んだと思います。それは、まずこの役所は率直に言って、官房機能が非常に弱い。役所の中で、何がどう行われているかを、誰が的確につかんでいるのかが、よく分からないので、まず官房総務課は、各局の筆頭課を必ず掌握をして、そして法案審査・文書審査を通じて、省内をきちんと把握できる体制を作るということ。それから、議院内閣制ですから、そして特に経済財政諮問会議、規制改革会議、教育再生会議等で内閣主導という色が非常に強くなってきていますので、内閣や与党に政策的にきちんと対応して、そして省内を政策的に調整をし、掌握しておくために、官房政策課というものをきっちりと位置づけて、しっかりやらせるようにということ。それから、文部科学審議官と総括審議官というのは、どうも仕事がよく見えないので、文部科学審議官は旧文部省・旧科学技術庁の全責任を負わせて、そして総括審議官は内閣や与党の政策面での責任をきちんと持つということ。そういう前提で人事を組んでもらいたいということを申し上げて、概ねその線に沿って、今日発令されると思います。細かな一人一人の人事は、私は口出しは致しておりません。そして、新体制になりましたら、月曜日に局長以上に集まってもらって、これからの仕事をしていく心構え、各局長は必ず各局で起こっていることをきちんと掌握すること。そして筆頭課長のもとに各局ごとに課長会議等で意思疎通をしっかりして、官房総務課長のもとで各局筆頭課長は常に意思疎通をしっかりすること。霞ヶ関のどこの役所に出しても、一体感が一番きちんと取れている役所になるようにということを、私は申し上げるつもりです。駒の動かし方は、私は特段の興味はありませんから、今までの人事評価を前提に、担当者がやったことで結構だと思います。

記者)
 前回(3日午前)の会見以降、久間防衛大臣が辞任をされまして、小池新大臣が起用されているわけですが、この動きについて、参議院選挙も近いわけですが、ご感想ありましたら。

大臣)
 報道のトーンを含めて、誰が考えても参議院選挙に良いことではありませんね。久間大臣が辞任を申し出られた後、私はお電話でお話ししましたが、非常にさばさばしておられました。久間前大臣は、防衛政策という面では、党内の有数の識者と言ってもいい人ですし、そういう意味では、辞任をされたということは、防衛政策上は極めて痛手でしょうね。あの発言を私も何度も聞いてみましたが、この一連の発言の理解の仕方について、これで戦争が終わったからしょうがない、戦争に負けたことがしょうがないと言ったのか、原爆を落としたアメリカの行為がしょうがないと言ったのか、ちょっと私の理解力ではどちらというのは断定できないような気もしました。それだけに、その誤解を生むような発言というのは、特に選挙の前ですから、お互いに他山の石として、しかし選挙では政策の論争をやらなければならないので、言うべきことは遠慮なく言わねばなりませんし、その辺の阿吽のバランスに気をつけてやらないといけないという気持ちがします。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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