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平成19年6月12日大臣会見概要

平成19年6月12日
9時19分〜9時30分
 参議院議員食堂

大臣)
 本日の閣議は特段のことはございません。主要国首脳会議(サミット)を来年洞爺湖で行うことについて、ハイリゲンダム・サミットで了承を得たということ、官房長官を議長とする北海道洞爺湖サミット準備会議を内閣官房に設置するということ、あとは観光白書、交通事故の状況及び交通安全施策の現況、破綻金融機関の処理のために講じた措置、その他条約等についてのご説明がありました。当省関係はありません。

記者)
 先週発表されました公立学校施設の耐震化につきまして、耐震診断率を公表していない自治体が非常に多く、子ども達が自分の学校がどうなのか、保護者を含めて知らないという状況であり、また、耐震化も財政難という状況でなかなか難しいとのことですが、こういった問題を含めて大臣のお考えをお願いします。

大臣)
 耐震化関連予算については、昨年度の補正でかなりの額が措置されました。耐震化についての問題は2点あります。ひとつは、国の予算がなかなか厳しいということです。しかし一番の問題は、小・中・高等学校は、基本的には自治体が建てます。耐震診断については補助金を出していますが、耐震診断そのもののお金が自治体にないから耐震診断をしないところがあるということです。それから、耐震診断の結果、耐震性の状況が出ますと、補強工事その他をしなければなりません。これはもちろん補助金ですから、補助金という限りは、実施主体は地方自治体なのです。2分の1の補助率で国庫が補助していますが、残りの2分の1が地方財政の状況からなかなか難しいということを言う自治体があるということです。文部科学省としては、子供の安全にかかわることですから、今年度補正予算を組むかどうかはまだ分かりませんが、組む場合は、去年を上回るようなものを念頭に置いて要求はしたい。それと同時に、財政難の地方自治体があるわけですから、その補助裏というのか、自前で出さなければいけない部分について、総務省もかなり協力をしてくれて、交付税の算定基準の中に入れてくれたりしてますので、その辺の財政の下支えというものを、総務省にもお願いをしていきたいと思います。文部科学省としては、耐震化率100パーセントになるように、出来るだけ早く努力をするということです。

記者)
 教育予算について、国会審議では、与野党から、教育予算を増やせ増やせという指摘がある中で、総理もサミットから帰ってきて、いわゆる骨太の方針にどう盛り込むかというのが焦点となっていますが、見通しをお聞かせ頂けますか。

大臣)
 骨太の方針は大田さんが担当大臣ですので、どういうスケジュールで進むのか分かりませんが、常識的に考えますと、国会の会期は一応23日ですから、19日ごろまでにはまとめをするのではないかと思います。教育の問題については、今ご指摘のように、衆議院では与野党一致というほどの大合唱をされて、参議院でも同じ状況ですね。安倍総理も教育再生を最優先の課題としておられますので、従来は骨太の方針2006には教育という項目をあげて記述するということはありませんでしたし、今回もいろいろな折衝があり、一番最初は書くつもりはなかったのではないかと思いますが、色々折衝している間に、未来への投資という項目の中に、少子化対策などと一緒に項目を立てようということになったわけです。しかし、それでは内閣の最優先課題としているのにどうなんだという、折衝の内容は申し上げるわけにいきませんが、色々やり取りをし、最終的には、環境立国とか社会保障と同じように、大項目として教育再生という項目を立てることになりました。今は、文面について色々協議をしているところです。骨太の方針そのものは予算編成の資料ではありませんが、安倍内閣の実質的には最初の予算編成の大きな方針を決めるもので、閣議決定をします。予算編成は12月までかかりますので、その間で、総理は総理なりの政治的な決断をされると思います。私は総理ではありませんので分かりませんが、その決断をされたときに、足かせになるような文章だけは書かないようにしておきたいと。これは私の責任だと思います。今はその程度のことです。予算というのは、内閣を構成している国務大臣が共同して責任を負って、立法府である国会へ提出をして、国民の代表の了承を得て執行されるものです。安倍内閣の実質的に初めての予算編成でありますから、骨太の方針2006というものを大切にしながら、しかしそれに縛られることなく、安倍総理の政治理念、政策を表現するというのが、政党政治の筋だろうと私は思います。特に予算というのは内閣の全施策を金銭で表示した貸借対照表ですから、その中で、安倍総理の思いが入らないものを作るということは、政党政治としては有り得ないことでしょう。現時点では調整途上ですから、その程度で勘弁しておいてもらいたいと思います。大田大臣ともちょっと詰めをしたいと思っています。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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