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平成19年6月1日大臣会見概要

平成19年6月1日
8時51分〜9時4分
参議院議員食堂

大臣)
 本日は沖縄県知事選挙のときの公約ということで、全員「かりゆし」を着て行いましたが、今日は少し寒いですね。閣議は特段のことはございませんでした。防災白書、母子家庭の母の就業支援の報告書、「イノベーション25」及びイノベーション推進本部の設置、21世紀環境立国戦略等について、各大臣からご発言がありました。イノベーション25は、文部科学省もかなり積極的に関与をしており、科学技術開発の長期戦略について記したものです。

記者)
 本日、教育再生会議の第二次報告が発表される予定ですが、関連して、教育予算の拡充を歴代大臣から要請される等、急に動きが強まっていることについて大臣のご所感をお願いします。

大臣)
 昨日、森先生、海部先生以下、各文部大臣経験者、文部科学大臣経験者がお集まりになり、大変熱意を持って「法律を改正したが、かなり縛るというか、強く努力を促す法律になっている。先生や児童を激励して温かく包んであげるようなことを考えたほうがいい」というご注意を受けました。最近の予算編成は、概算要求基準を決めた段階でほとんど予算の内容が決まってしまいますから、骨太の方針、あるいは概算要求基準を踏まえて、各大臣経験者が総理にお話しされたんだと思います。文部科学省としては、政府全体で財政を再建しなければいけないという要請がある一方、教育予算は長期的な投資ですからね。研究開発は、お金を投じたものが、すべて成功するとは限らず、その中でうまくいったものが企業化されるということですが、教育の場合はお金をかければ、底上げができますから、はずれはないですよ。研究開発費よりは日本全体としては、私は確率の高い先行投資だと思います。そういう意味では、予算の重点をどこに置くかという意味では、歴代の大臣のご配慮はありがたいことだと思っています。

記者)
 今日の「かりゆし」を着ての閣議についてのご感想と、松岡前農林水産大臣の後任に赤城議員が内定されたことについての受けとめをお願いします。

大臣)
 これは安倍総理らしい、非常に私は誠実な対応をされたと思います。公約を守らない政治家が多い中で、沖縄で自公推薦の候補者が当選をしたら、必ず6月1日は「かりゆし」で閣議を開きますと街頭演説をされたようで、各大臣にも申し訳ないですが、全員「かりゆし」で集まってもらえないかという、大変丁重なお話でしたから、全員気持ちよく着てきたということです。それで、今日から28度に冷房温度が設定され、官房長から、文部科学省内に周知しております。これは、環境の負担を減らすことが目的であり、クールビズとか、ネクタイをしないとかが目的ではありません。私も外交案件その他があってネクタイを締める場合もありますし、逆にラフな服装で執務をしているときもありますので、文部科学省職員は自由な服装で対応し、上の人の顔を見て自分のファッションを変えるという役所でないようにと言っておきました。ですから、大臣がネクタイを締めてるから、ネクタイを締めて大臣室へ入ってくる必要はまったくないということです。
 赤城議員の農林水産大臣内定については、私は何も聞いていません。誤報等で失礼なことになってはいけませんから、正式に決まってからのほうがいいのではないかと思います。

記者)
 本日の教育再生会議で、土曜日授業の一部容認ということで、5日制というものが少し緩むのかなと思うのですが、その点について改めてお伺います。

大臣)
 私は、教育再生会議の意図されるところは実現するように、所管の大臣として努力はしていますが、実現の仕方とか手法は、文部科学省が法律や予算を預かっているわけですから、教育再生会議のとおり出来ない場合もあります。私はむしろ、私の矜持として、総会以外は出席はしないようにしています。分科会や合同分科会とかは出ておりませんので、どういう最終答申になるのかは分かりません。今でも、土曜日は振り替え休日その他で使いながら授業している教育委員会も多いですが、ただ、日本は法治国家ですから、まず週40時間労働というものが厳然としてあります。また、労働基準法というのは、公務員には適用されませんが、労働基準法のような内容は、国家公務員法、地方公務員法にもあります。ですから、土曜日の授業を大幅に増やすことになると、例えば、裁量労働制というのか、1ヶ月以内であれば週40時間を振り替えてもいいとかいう、色々な規定を直すということまで考えてやってほしいと言っておられるのか、それとも、現在の週40時間という日本の方向性の中で符合してやってほしいと言っておられるのかは、よく話を聞きたいと思います。ただ、第一次報告の内容はほとんど全て予算の裏づけがないとできない部分はありますが、今回の法律案で目的は達成しています。しかしながら、今の法律の構成や書き方については、必ずしも、教育再生会議が提言された手法ではないということです。ですから、土曜日の活用という話はよく聞いてみないと分かりませんね。私は、土曜日を使うということ自体は余り反対ではないですけどね。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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