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平成19年4月27日大臣会見概要

平成19年4月27日
8時52分〜8時58分
衆議院議員食堂前

大臣)
 今日の閣議は特段のことはありません。有効求人倍率、失業率ともに改善をしているという発言が、総務大臣と厚生労働大臣からありましたが、問題は依然として物価が上がってこないということでしょうか。現実の経済はお金で表示されたもので動いていますから、何円という損益計算書だとか、何円という取引額が上がってこないとなかなか実感がないということです。文部科学省関係は、北海道大学学長の選任についてご了解をいただきました。

記者)
 衆議院教育再生に関する特別委員会での審議が始まって一週間ですが、ここまでの議論の状況を教えていただけますでしょうか。

大臣)
 保利委員長は、なかなか手馴れておられるし、野田理事と大島理事という、大物の筆頭理事を両党とも出していただいていますから、非常に厳しい質問もあり、なるほどと思うご意見もある中で、順調に進んでいるということは、私としてはありがたいことだと思います。答弁でも申し上げていたように、例えば、学習指導要領の作り方とか、教員免許の費用の負担のあり方とか、研修の内容とか、こういうことは予算で対応しなければならない部分もありますので、具体的には政令以下で処理をしていかなければなりません。国会審議というのは、国民の代表のご意見ですから、非常に参考になる意見もたくさん出ていると思います。民主党もきわめて建設的な提案をしておられるし、国民のためにも、ものをつくりあげていくにはいいご意見を承っていると思います。

記者)
 道徳教育については、山崎中央教育審議会会長が、必要ないのではということおっしゃっていますけれど。

大臣)
 道徳教育が必要ではないかどうかは別として、どのように子どもを育てるとか、自分の身をどのように律していくのかは、例えば、母乳で子どもを育てた場合は、免疫が母親から受け継ぐから、統計的にこうなっているとか、あるいは母親の胸に顔をいつも埋めながら育っている場合は、どのような子どもに統計的になっているとか。テレビよりも、読み聞かせとか、お話とかのスキンシップで育った子どもほうが統計的にどうなっているかというようなことを、示したり教えたりする。あるいは、昔こういうときにこういう身の処し方をした人によって、大勢の人の幸せが維持されたということを教えていくことは、きわめて良いことだと思います。そういうことを通じて判断をさせ、自分の価値観を作らせていくということが教育です。出来上がった個人の考えとか価値観を押し付けるのは、教育の目的ではありません。私は再三申し上げているように、我々も議院内閣制のもとで心しなければなりませんが、同時に首長が教育権を持つということについて、きわめて懐疑的だということですから、権力と価値観というものは、少し慎重でありたいと私は思います。道徳教育が不必要だとは思いませんが、そのやり方、何を教えるかということについては、広く国民の英知を結集して行いますので、山崎会長が言われていることは、多分、ある人が思い込んだ道徳というものを教えるという道徳教育は、いかなるものかということを言いたいのではないですか。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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