ここからサイトの主なメニューです
平成19年4月13日大臣会見概要

平成19年4月13日
8時49分〜8時57分
衆議院議員食堂

大臣)
 今日の閣議は特段のことはございません。文部科学省関係では、「被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案」が閣議決定されましたが、その中に私学共済が含まれていますので、厚生労働省等と共同請議になっております。1階部分である国民年金以外の、2階部分のサラリーマンの厚生年金と私学共済年金とを統合するということです。3階部分の企業年金にあたる職域加算については、今後検討するという案になっています。

記者)
 教育改革関連三法案ですが、今日の衆議院本会議で特別委員会の設置、審議入りという報道がありましたが、大臣のご所感をいただけますか。

大臣)
 我々は法案を出している立場です。昨日も色々ありましたから、うかつに行政府の大臣が変なことを言って、揚げ足を取られて国会審議に影響すると困りますので、コメントは控えておきたいと思います。もし設置されることになれば、党利党略をお互いに離れて、児童生徒のために迅速に深みのあるご議論し、決めて頂ければ有り難いと思います。

記者)
 公務員制度改革についてですが、今朝の政府・与党の協議会で、基本方針について合意され、その中には、能力・実績主義の導入、新人材バンクの設置などあるようですが、大臣の受けとめをお願いいたします。

大臣)
 基本方針というのは、法律の要綱以前のものですので、これから法律を作っていかなければなりません。法律を作る場合は、当然のことですが、国会審議の際に、人材バンクを法律にどう書くのか、書かずに政令その他に譲るのであれば、その内容はこういうものですということを答弁できる状態にしておかなければ、国会審議はもちません。それから、能力主義というのも、どう判定するのか、率直に言って分かりません。かつて外務省で裁判になった時のように、極秘情報を取ってくるのが能力なのかどうかは分からないでしょう。民間企業であれば、利潤という数字を大きくした人は有能だというのは、ある程度判断できますが、後で会社に大きな社会的不評を買うような手段をもって利潤を上げたということが良いのかどうなのか、という問題はあるでしょう。それから、人材バンクについては、入省してから何年経ったら課長補佐、課長になるのでは無く、入省してから十年間を振り返った場合に、こういうポストを経験してきたから、次はこのポストにつけるんだという運用になるのでしょう。また、入省のときの1種・2種の資格にとらわれずに能力主義といいますが、それなら1種・2種は、何のために区分してるのか分かりませんので、止めたほうが良いのではないでしょうか。課長ぐらいまでは総能力というものが分かりません。管理職になった後、ところてん式にずーっと押していくというやり方は、確かに問題があると思いますが、課長になるぐらいまでは能力主義とうのは、具体的にどういうものなのかと国会で聞かれたときに、どう答えるかという準備ができていませんと、法律は出せません。その辺りの詰めは、これからの課題でしょう。

記者)
 高校野球の関係で、専大北上高校がスポーツ特待生制度を設けていたということで、日本高校野球連盟が厳しい処分をするのではないかということに関してのご感想と、高校野球が他のスポーツに比べて、非常に立派なことを日本学生野球憲章で定める一方、少し厳しすぎるのではないかという批判もあることに関してのご感想をお願いします。

大臣)
 高校野球も、大学ももちろんそうですが、一種の教育の場における運動ですから、ルールを守るということです。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ