平成19年2月27日
8時54分〜8時58分
衆議院議員食堂前

大臣）
　本日の閣議では、文部科学省関係の法案が3本、閣議決定されました。「国立大学法人法の一部を改正する法律案」は大阪外国語大学を大阪大学に統合するものです。それから、「武力紛争の際の文化財の保護に関する法律案」は武力紛争地域の文化財の保護を決める国内法の整備に関するものです。それから、「独立行政法人日本原子力研究開発機構法の一部を改正する法律案」はITER（イーター）協定等の履行ができるようにするものです。
　また、私から、大阪外国語大学の学長に是永駿先生を再任するということと、H−Aロケット12号機の打上げが成功したことをご報告しました。

記者）
　25日の中央教育審議会で、教育委員会制度の見直しについては、国の権限の強化ではないかという批判の声もあって、法案の骨子の了承を得られませんでしたが、法案提出に向けての今後の見通しについてお聞かせください。

大臣）
　中央教育審議会というのは、基本的に、「骨子を了承する」組織ではなく、考えを答申していただく、教えていただく組織ですから、こちらの考えをというよりも、今まで審議を積み上げてこられたものに、教育再生会議の提言やいじめ、未履修等の状況を踏まえて、こちらの考えを申し上げたということだと思います。それについて、最終的な責任は国が持たなければならないという意見も多々あったと報告を受けていますが、責任の持ち方について、是正要求権だけにとどめるのか、教育長の任命承認権まで入れるのか、色々なご意見があったようです。教育の権限に関する部分ですから、慎重にご意見を伺った方がいいので、委員の皆さんには大変なご迷惑をおかけしますが、念を入れて週末にもう一度審議をしていただき、来週あたりを目処にとりまとめをお願いしたらどうだろうと、担当局長に指示をしておきました。昨日総理ともそういう話はしておりました。あと与党内調整や内閣法制局の審査があります。ただ、権限に関することですから、急いで失敗をしないように、もう一週間かけてきちんと意見を伺いなさいと指示しました。

（了）

（大臣官房総務課広報室）