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平成18年8月25日大臣会見概要

平成18年8月25日
10時54分〜11時2分
文部科学省記者会見室

大臣)
 本日の閣議におきまして、文部科学省関係の案件といたしまして、平成18年度文化審議会文化功労者選考分科会の委員といたしまして、石田瑞穂氏ほか9名の任命について了解を得ました。すでに皆さんには資料を配付させていただいていますので説明を省略いたしますが、発令は9月1日付けでございます。

記者)
 文化庁の河合長官が17日に緊急入院されて一週間以上になりますが、病状はいかがでしょうか。また、長期化すれば文化庁の業務にも支障が出ると思いますが、どのように対応されるお考えでしょうか。

大臣)
 河合長官がご入院されまして、私も大変心配いたしております。直接お見舞いすることも考えましたが、ご家族のご意向等も踏まえ、文化庁次長が一昨日訪問しました結果の報告を、昨日受けたところでございます。
 それによりますと、河合長官の意識はまだ回復しておらず、また自発呼吸もない状態で、依然として重篤な状況ですが、小康状態を保っているということに変わりはございません。現在でも集中治療室(ICU)にあるわけで、ご家族でありましても面会時間が限られているような状況であります。しかしながら、すでに一週間以上経過し、いわゆる脳梗塞の最初の山は越えたという状況にあるという認識でございます。ご家族もまず、意識が戻ることに強い期待を寄せられております。私もまったく同様の気持ちでございます。一日も早く、まずは意識が戻ることをお祈りしている状況にあるわけでございます。
 長官がこのような状況にありますので、私といたしましては、長官の事務代理を置いて、文化庁の業務全般について、しっかりと進むような体制を整えていきたいと考えております。昨日総理にお会いいたしました際に、長官の病状の報告と併せまして、この件についてもご説明をし、了承をいただいたところでございます。具体的には、来週早々月曜日ということになると思いますが、文化庁次長に文化庁長官の事務代理を私から命ずることといたします。以上が今の状況でございます。

記者)
 今のお話ですが、これは当面の間ということでよろしいですか。

大臣)
 そのとおりでございます。まず私は、一日も早く意識が戻り、回復に向かわれることを期待いたしております。

記者)
 日本時間の昨日夜、国際天文学連合が太陽系の惑星を8個とする案を可決しました。教科書への影響などが考えられると思いますが、大臣はその結果をどのように考えられていますでしょうか。そして今後どのような対応をするべきか、何かお考えがありましたらお聞かせください。

大臣)
 私どもは「水金地火木土天海冥」と習って参りましたので、その太陽系の惑星の数が変更になるというのは、大変大きな出来事だと思います。国際天文学連合(IAU)が決定をされたということでございます。国際的な基準が定まったということでございまして、その変更は当然にわが国としても、今後の教育に反映していくことが必要になると考えております。
 教科書の検定規則上、検定済の教科書に誤記・誤植・脱字、あるいは誤った事実の記載、または客観的事情の変更に伴って明白な誤りということになった事実の記載がある場合に、その発行者は文部科学大臣の承認を得て訂正を行わなければならないと定めておるわけでございます。私どもから、教科書協会を通じまして、教科書発行者に対して、今回のIAUの決定の事実関係をご通知申しあげまして、それぞれの具体的な教科書の記述内容について訂正を必要とするかどうかということのご検討をいただき、必要な場合には申請をしていただいて、手続きに入るということになると考えております。
 そういった意味でまずは教科書に対する影響が考えられると思いますが、和名等をこのままで行くのかどうかについては、日本の天文学会の方でご検討いただくことにもなると思うわけでございますので、そういった状況を見ながら、判断してまいりたいと考えております。

記者)
 夏休みについてですが、新宿区で今日から新学期が始まりました。学校週五日制で授業時間が足りないということで、早めたということのようですが、文部科学省としてこのようなことをどう考えられているかを教えてください。

大臣)
 学校のカリキュラムの時間数というものは、今、学習指導要領等で決定しております。その枠組みの中で各学校でそれぞれ対応していただくということでございます。夏休みの時期につきましても、夏休み中にどのような活動をするか、またいつからそれを始めるかは各学校の判断でございますし、各教育委員会との間でご協議いただくことでございます。特段、夏休みが長いか短いかについて言及するつもりはありません。

記者)
 全国的に、北の地方は除いて、夏休みが短くなっているような傾向にあると思いますが、その点はどうお考えでしょうか。

大臣)
 夏休みの期間はそれぞれの地方によって、農業地域は農繁期の休みがあったり、様々でございますし、また短いなら短いなりの夏休みの過ごし方というものがあると思いますから、それについてとりたてて今申し上げることはございません。

(了)

(大臣官房総務課広報室)

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