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平成18年4月14日大臣会見概要

平成18年4月14日
9時〜9時13分
参議院議員食堂

◎一般案件

サウジアラビア国ジッダ駐在総領事石ぐれ利光に交付すべき委任状につき認証を仰ぐことについて(決定)(外務省)

◎国会提出案件

参議院議員糸数慶子(無)提出在日米軍駐留経費負担特別協定に関する質問に対する答弁書について(決定)(防衛庁)

参議院議員糸数慶子(無)提出普天間飛行場代替施設関連経費に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員照屋寛徳(社民)提出米軍人・軍属の犯罪に対する公務証明書に関する質問に対する答弁書について(決定)(法務省)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省の秘密保全調査委員会に関する質問に対する答弁書について(決定)(外務省)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省のインテリジェンスに対する認識に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省在外職員の納税義務に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省職員が出版した「女ひとり家四軒持つ中毒記」に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出在フィジー諸島共和国日本国大使館の住居手当に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省在外勤務手当の実態に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省在外職員の在勤基本手当の変遷に関する再質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員長妻昭(民主)提出公益法人の業務丸投げ等に関する再質問に対する答弁書について(決定)(財務省)

◎政令

会社法及び会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う金融庁関係政令等の整備等に関する政令(決定)(金融庁・財務省)

会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律第230条第1項に規定する特例旧特定目的会社に関する政令(決定)(金融庁)

◎人事

◎配付

平成18年版外交青書(外務省)

大臣)
 本日の閣議におきましては、文部科学省の案件はございませんでした。

記者)
 まず教育基本法ですが、昨日、与党の協議会において盛り込むべき内容についての最終報告がとりまとまりました。政府として速やかに進めるということですが、今回取りまとめられた内容についての大臣の所感、それから法案の提出時期、見通しについてお伺いします。

大臣)
 昨日、与党教育基本法改正に関する協議会からの最終報告を、安倍官房長官とともに、受理させていただきました。これまで保利座長のもとで59回、大島座長になられてから11回、あわせて70回にわたって検討会が開催され、大変慎重な、また活発な議論を経て、取りまとめられた最終報告でございます。内容的には、これまで議論されてまいりました点について、与党としての円満な、そして完全な合意であるというご報告をいただきました。内容を拝見をさせていただきまして、大変ご苦労いただいて、そしてこれまでの懸案だった点について、しっかりした文章でまとめられていると理解いたしました。全体としてこれからの教育の方針について、中央教育審議会から答申をいただいた内容も踏まえ、そしてこれまでの与党の議論に沿った形の中でとりまとめが行われたと認識しております。昨日、頂戴したばかりでございますので、これから法案提出に向けて、総理を中心に政府としての方針を固めて、提出時期等についても決めてまいりたいと思います。そういう状況でございますので、鋭意、速やかな法案提出ができる態勢を省内で整えているところでございます。

記者)
 先ほど総理の方からは何かありましたか。

大臣)
 総理の方からは最終報告について、昨日受け取ったけれども、それぞれの箇所を読んだということでございました。特に感想はございませんでした。「これを受けてどうするかだが、これについては政調会長とも会う予定になっているので、政調会長、国会対策委員長の意見等を十分に聞いたうえで、相談しましょう」ということでございました。

記者)
 続きまして文化庁の話ですが、高松塚古墳の壁画をめぐりまして、4年前の事故が公表されてなかった件など、作業におきましての不手際等が次々と報じられております。国宝の維持管理という面から、大臣の所見をお伺いしたいと思います。

大臣)
 高松塚古墳は、日本の文化遺産の中でもとりわけ貴重な遺産であるという風に認識しておりまして、国宝である壁画が損傷したということに対しましては、それを所管する文部科学大臣としてまことに申し訳ないと思っております。この件につきましては、外部の有識者も交えた調査会を設けまして、しっかりと調査を行って、報告を公表させていただきたいと考えております。そういう中で文化庁に対する国民の皆様の信頼をしっかり得られるように、これまで文化振興に努めてきた文化庁としての立場をご理解いただけるように、対応していきたいと考えております。そういった意味でも、この件についての経緯となぜ当時公表しなかったのか、といった点について、しっかりとした調査をさせていただきたいとこう思っております。

記者)
 日本スケート連盟の合宿に関しまして、副大臣と担当の課長が連盟から事情を聞いた、ということが報じられております。大臣の方にはどういった報告があがっていますか。また今後について何かお考えがあればお聞かせください。

大臣)
 昨日、財団法人日本スケート連盟のショートトラックの強化合宿等の問題で、馳副大臣が、日本スケート連盟の亀岡理事と財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の福田強化本部長から事情を聞かせていただきました。副大臣が中心となり、担当課において事実関係の確認をして、報告をあげてほしいと私は申し上げておりますので、副大臣からの報告を待っております。

記者)
 先ほどの総理とのやりとりについて確認ですが、総理の方から、提出に向けた文部科学省に対する指示といったようなものはありましたでしょうか。

大臣)
 具体的な指示はございませんでした。政調会長、国対委員長とも相談するので、その後、また指示いたしますよ、という話でございました。

記者)
 総理は今国会提出ということは明言されていないのですか。

大臣)
 私は今国会という言葉を使いませんでしたので、特にご指示としてそういう言葉が返らなかっただけだと思っています。速やかに提出するということが基本的な考え方です。

記者)
 今ご紹介いただいた話を聞きますと、なかなか総理の意気込みが伝わってこないという印象もありますが。

大臣)
 意気込みはおありだと思いますが、会期というものをしっかりにらんでのお話だと思います。

記者)
 昨日自民党の文教合同会議で、今回の最終報告について、かなり異論がありまして、「不当な支配に服することなく」という点は削除してほしい、「宗教的情操の涵養」を盛り込んでほしいという明確な要求がありましたが、これを反映する形での修正というのは、今後法案を作る中でありうるのでしょうか。

大臣)
 昨日報告書をいただいて、党内の議論も昨日行われたということです。私どもがこの報告書を法案化する過程で、与党の方々とお話をすることはあると思いますが、基本的に最終報告としてとりまとめていただきましたので、私どもの法案化の作業も進めることになると思っております。

記者)
 いわゆる「愛国心」の表記の関係ですが、国を愛する心ということではなく、「態度」ということになりましたが、それについては大臣はどう受け止められますか。

大臣)
 国を愛するということは、どの国においても自然な心のありようとして培われてきたと思っております。私も、この国においても国を愛する心を持った方はたくさんいらっしゃると思いますし、これからのお子さんたちの教育の中で、今回のような表現があればやはり同じように国を愛する心を持った方々が育つのではないかと思っておりますから、この表現について個別に、私として特にこうしていただかなければならないというような感情は持っておりません。

記者)
 学習指導要領には「国を愛する心」と書いてありますが、今回はいろいろな形容詞がついて、「心」のところが「態度」になりました。それについて今後、法案を提出し、成立した場合に、学習指導要領の手直しというものを考えられているのでしょうか。

大臣)
 教育基本法の改正が成立いたしますと、個別の問題ではなくて、全般的にこの教育基本法に沿った形で学習指導要領の改訂というものも行われてまいります。また、教育振興基本計画というものも策定をされることになると思っております。

記者)
 先ほどの質問に関連しまして、今朝も、「不当な支配」という表現の削除と「宗教的情操の涵養」の明記をを強く要求されている方々の会合がありました。その会合に文部科学省の有村政務官がご出席されていまして、今までもその関連の会合にご出席されることが多かったのですが、こういったことについて有村政務官とお話されたり、ご報告を受けたりということはありますか。

大臣)
 協議会からの報告を受けたのが昨日の夕方の話でございますので、まだ政務官に会う時間もございませんで、報告を受けておりません。また詳細な報告は受けたいと思っておりますが、いずれにいたしましても、色々な党内でのご意見には、党内でおとりまとめをいただいた方のご説明が、これから十分なされることと思いますので、そういった中でご理解が進むのではないでしょうか。

記者)
 政府側のご意見と有村政務官の意見は、同じになったのでしょうか。

大臣)
 そういう意味ではなく、昨日の自民党の文教合同会議において、色々とご意見を述べられた方のお考えというものに対して、この教育基本法改正に関する協議会、検討会でご協議をいただいた皆さんからの説明が、これから何度もなされる機会があると思います。そういう中で理解が進んでいくのではないでしょうか。また、国民の皆さんにも十分にご理解いただくような議論をしてまいりたいと思っておりますし、そういったものを通じて、党内外においても理解が進むものと考えております。

記者)
 高松塚古墳についてですが、国宝を傷つけたことについては大変申し訳ないというご発言がありましたが、この損傷事故そのものがこれまで公表されなかったことについても、大臣としては問題であるという風に認識されていますか。

大臣)
 私は強い問題意識を持っております。

記者)
 例えば今回調査会を設置されますけれども、それが終わった後、壊した人なり公表しなかった責任者なりに、何らかの処分を下すということもありえるのでしょうか。

大臣)
 調査会において調査をしっかりやりたいと今は考えております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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