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平成17年11月18日大臣会見概要

平成17年11月18日
11時11分〜11時21分
文部科学省記者会見室

◎国会提出案件

衆議院議員川内博史(民主)提出BSE問題に関する質問に対する答弁書について(決定)
(農林水産省・内閣府本府・厚生労働省)


◎政令

児童福祉法の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令(決定)
(厚生労働省)
海洋生物資源の保存及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令について(決定)
(農林水産省)


◎人事


大臣)
 本日の閣議では、文部科学省の案件はございませんでしたが、国の審議会等における女性委員の登用につきまして、猪口大臣から御発言がございました。本年9月末現在において、女性委員の割合は30.9パーセントとなりました。平成17年度末までのできるだけ早い時期に女性委員の割合を30パーセントにするという政府の目標の期限まで半年を残して達成をされたということであります。文部科学省は、政府の目標より2年前倒しの目標を定めて取り組んでおりまして、2年前にこの目標をすでに達成し、現在は31.1パーセントになっております。引き続き男女共同参画社会の形成促進の観点から、審議会等への女性委員の登用を推進してまいりたいと考えております。
 閣僚懇談会では、2011年ラグビーワールドカップの開催国の決定について、私から発言をいたしました。11月17日にアイルランドのダブリンで開催された国際ラグビーボード理事会において、2011年ラグビーワールドカップの開催国がニュージーランドに決定をいたしました。同大会の日本への招致については、平成17年4月8日の閣議において了解をいただいているところでありますが、財団法人日本ラグビーフットボール協会、2011年ラグビーワールドカップ日本招致委員会をはじめとした、関係者の方々の熱心な招致活動の御努力にもかかわらず、日本に決定をみなかったことは誠に残念であります。今後は、ニュージーランドにおける大会が成功裏に行われることを願うものであります。関係各府省庁のこれまでのご協力に感謝を申し上げますという旨の発言をいたしました。またこれに対して、麻生外務大臣、前国民スポーツ担当相の方から、この招致結果というものを見るに、やはり今後は、政府による財政保証ということについて、考えていかなければならないと思うという旨の御発言がございまして、私も同様の主旨の発言をいたしました。今後、政府として財政保障については、財務大臣を中心として、関係省庁により考えていかなければならない問題であるということを申し上げました。

記者)
 先日、中央教育審議会の教員養成部会が、教員免許の更新制度などを盛り込んだ中間報告案を取りまとめましたが、これについて大臣のお考えをお聞かせください。

大臣)
 昨年の10月に「今後の教員養成・免許制度の在り方について」諮問を行って以来、1年余りにわたって熱心なご論議をいただきまして、11月16日に教員養成部会としての中間報告案がまとめられたと承知しております。私といたしましては、学校教育の直接の担い手である教員の資質は、教育改革の成否を左右する重大なポイントであります。今後、信頼される学校づくりを進めるためには、質の高い教員を養成・確保することが喫緊の重要課題と認識しております。今回の中間報告案では、「教職大学院」制度の創設や教員免許更新制の導入等について提言をされております。これらの改革案は、教員に対する国民の揺るぎない信頼を確保する上で、大きな意義を有するものと考えられます。今後引き続き、中央教育審議会において、答申に向けての検討が行われると承知しておりますけれども、私といたしましては、答申が取りまとめられた際には、その内容を最大限尊重して、教員養成・免許制度の改革に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

記者)
 今日18日に、例の再回答を求められておりますけれども、回答はいかがでしょうか。

大臣)
 三位一体改革の170億円の具体的内容等についての回答をお聞きなのだと思います。これにつきましては引き続き検討を進めておりまして、与党関係との調整、そしてまた省内での検討作業の問題から、まだ申し上げる段階にまできておりません。できるだけ早い時期に回答したいと思っております。

記者)
 自民党文部科学部会の方で、義務教育費国庫負担金8,500億円ではなくて、地方交付税で賄われている公立高等学校関連費用分を税源移譲をするという代替案をまとめたのですけれども、それについてどのようにお考えですか。

大臣)
 義務教育費国庫負担金の問題についても、関係方面と現在調整中でございます。自民党文部科学部会で、そのような議論があったということは、部会長から話を伺いました。そういったご意見があるということも頭に置きながら、引き続き検討してまいりたいと存じます。

記者)
 週末に惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星「イトカワ」に着陸するということですが、これに対する期待と、大臣ご自身が宇宙や天体・惑星といったことに対する何か思いがあればお聞かせください。

大臣)
 小惑星「イトカワ」から試料採取するという、大変意欲的な試み・チャレンジをしているわけです。この前は、小型探査ロボット「ミネルバ」を残念ながら着陸させることができませんでしたけれども、今回の探査機「はやぶさ」の着陸とサンプル採取については、大きな期待を持っているので、ぜひとも成功してもらいたい。そして試料を採取をして、それを地球まで持って返ってきてもらいたい。そうした画期的な成功が、今後の宇宙開発に対する国民の理解を増進しますし、また科学者の皆さんの意欲にもつながっていくと思います。そういうことにチャレンジすることに大きな意義があると思います。今回のチャレンジに向けて、どういう技術が必要なのか、どんな方法だったらうまく採取できるのか、いろいろなアイデアを出してトライをしてみる。トライをしてはじめて、新たな事実が判明して、さらに手法が改善される。そういうトライ・アンド・エラーというものの中から学ぶことが必要だと思います。宇宙開発技術の大きな一歩を進めてもらうために、今回の成功を心から願っています。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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