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平成17年9月16日大臣会見概要

平成17年9月16日
10時39分〜10時47分
文部科学省記者会見室

◎国会提出案件

平成16年度国家公務員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告について(決定)
(総務省)
平成16年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告について(決定)
(防衛庁)


◎政令

出入国管理及び難民認定法第2条第5号ロの旅券を所持する外国人の上陸申請の特例に関する法律施行令(決定)
(法務・外務省)
農林水産省組織令の一部を改正する政令(決定)
(農林水産省)
家畜改良増殖法施行令の一部を改正する政令(決定)
(同上)


◎人事



大臣)
 本日の閣議おいては、文部科学省関係の案件はありませんでした。在外日本人の選挙権の制限を違憲とした最高裁判決についてのお話がございました。なかなか実際の問題としては大変だというような話がありました。それから、交通事故が減少してきているけれども、高齢者の占める割合が高くなってきているという話もありました。私からは、地元の宮崎が、台風14号で大変な被害にあいまして、9日は北側国土交通大臣、村田防災担当大臣、さらに今週の13日火曜日には岩永農林水産大臣が状況を視察に行っていただき、24日、25日には、自民党の武部幹事長、玉澤災害対策特別委員長、それから、今度、比例区で当選しました前山古志村村長の長島議員が視察に行っていただけるということで大変ありがたいということを申し上げました。

記者)
 昨日、世界遺産条約関係省庁連絡会議で、石見銀山とその文化的景観を世界遺産に推薦することが決定されましたが、大臣の見解を聞かせてください。

大臣)
 日本を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものを、ユネスコの世界遺産に推薦・登録していくことは、日本の文化を世界に発信するとともに、我が国の文化を改めて我々が認識し、歴史と文化を尊ぶ心を培う上で大きな意義を有するものと考えております。今、言われましたように、昨日の世界遺産条約関係省庁連絡会議におきまして、石見銀山とその文化的景観を、政府として世界遺産に推薦することが決定されました。この文化遺産は、銀の採掘・精錬から運搬、積み出しに至る鉱山開発の総体を表す銀鉱山跡と鉱山町、港と港町及びこれらをつなぐ街道の3つから構成される我が国の貴重な文化財であります。今後の手続きとしましては、来年2月1日までにユネスコの世界遺産センターに推薦書を提出し、専門的見地からの審査を経て、平成19年7月頃に開催される世界遺産委員会において、登録の可否が決定される予定です。文部科学省といたしましては、石見銀山とその文化的景観が、人類全体の顕著な普遍的価値を有する文化遺産として世界遺産に登録されることを期待しております。

記者)
 在外邦人の選挙権の話題が出たということですが、どの大臣からどのような話があったのですか。

大臣)
 その件については、総務大臣から発言がございました。
 在外の日本人が投票できるのは、今は、比例代表選挙だけですけれども、例えば衆議院選挙は公示日から投票日まで12日間ですが、海外の奥地の方にいらっしゃる方々まで情報が届くのに時間がかかり、そしてまた、その方々の投票結果が現地の大使館とか領事館に届くまで時間がかかります。それから更に日本国内の各市町村に届くまで時間がかかるということで、開票までに間に合うかどうかという問題もあるようです。もちろん裁判においては、そういう実務的なことも説明したということでした。実際問題として非常に難しいということですが、判決が出たからには何とかしなければいけないということでした。

記者)
 キトラ古墳で、新たなカビが発生したり、また、高松塚古墳の保存方法をめぐっていろいろな問題が提起されてると思うのですが、これでは文化庁が、貴重な国民の文化遺産を自ら破壊するというふうに言われても仕方ないようなことになっている。文化庁が手を加えれば加えるほど、いろいろなトラブルが出ているように思うのですけれども、文化庁のこれまでの文化財保護のあり方に瑕疵がなかったのかどうか、あるいは今後、貴重な文化財がきちんと保護される方策がないのか、その点についての大臣の見解をお聞かせください。

大臣)
 その件については、先ほどその説明を聞きまして、なかなか大変なようです。その時その時に最善の対応をしてきたものと認識しておりますが、カビの発生を防ぐために薬剤を使いましても、その使った薬剤を栄養源とするバクテリアが繁殖しており、次々に連鎖的に生物環境に変化が生じてきてるわけで、それにどう対応するのか非常に難しいようです。今後は、カビ等のサンプリングの調査の結果、調査研究委員会、専門家等の意見等を踏まえつつ、壁画の取り外し作業等を前倒しすることも含め、最善の方策について検討してもらいたいと思っております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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