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平成17年3月11日大臣会見概要

平成17年3月11日
8時56分〜9時5分
参議院議員食堂

◎一般案件

1965年の国際海上交通の簡易化に関する条約の締結について国会の承認を求めるの件(決定)
(外務省)
1976年の海事債権についての責任の制限に関する条約を改正する1996年の議定書の締結について国会の承認を求めるの件(決定)
(同上)
西部及び中部太平洋における高度回遊性魚類資源の保存及び管理に関する条約の締結について国会の承認を求めるの件(決定)
(同上)
社会保障に関する日本国とベルギー王国との間の協定の締結について国会の承認を求めるの件(決定)
(同上)
社会保障に関する日本国政府とフランス共和国政府との間の協定の締結について国会の承認を求めるの件(決定)
(同上)
フランス共和国大統領ジャック・シラク閣下及び同令夫人の公式実務訪問賓客待遇について(了解)
(同上)
2005年日本国際博覧会(愛・地球博)賓客の接遇について(了解)
(同上)

◎国会提出案件

地方財政の状況について(決定)
(総務省)
参議院議員白眞勲(民主)提出外務省のワイン等酒類及び絵画等美術品の購入に関する質問に対する答弁書について
(外務省)
参議院議員白眞勲(民主)提出外務省の「主張する日本外交」における予算措置に関する質問に対する答弁書について
(同上)
衆議院議員赤嶺政賢(共)提出沖縄県における待機児童解消の諸施策と認可外保育施設の対策に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
衆議院議員高橋千鶴子(共)外1名提出食の安全・安心に関する質問に対する答弁書について
(農林水産・厚生労働省)
参議院議員糸数慶子(無)提出在日米軍から排出される廃棄物の処理及び環境調査に関する質問に対する答弁書について
(環境省)

◎法律案

構造改革特別区域法の一部を改正する法律案(決定)
(内閣官房)
保険業法等の一部を改正する法律案(決定)
(金融庁・財務省)
証券取引法の一部を改正する法律案(決定)
(金融庁)
行政手続法の一部を改正する法律案(決定)
(総務省)
特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案(決定)
(同上)
船舶の所有者等の責任の制限に関する法律の一部を改正する法律案(決定)
(法務省)
刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律案(決定)
(法務省・警察庁)
日本アルコール産業株式会社法案(決定)
(経済産業・財務省)

◎政令

国家公務員倫理規程の一部を改正する政令(決定)
(総務省)
環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律第2条第4項の法人を定める政令(決定)
(環境省)

◎人事

◎配付

平成16年度文部科学白書
(文部科学省)

大臣)
 本日の閣議における文部科学省関係の案件といたしましては、まず、構造改革特別区域法の一部を改正する法律案の国会提出の閣議決定がありました。この法律案の中に、特区における新たな特例措置として、「公私協力学校」の制度化を図るための私立学校法の特例が盛り込まれております。また、スポーツ・青少年行政を特集のテーマとした「平成16年度文部科学白書」を閣議配付し説明をさせていただきました。それと、総務大臣から地方財政の状況について発言がありました。また、スマトラ沖大地震とインド洋津波被害に関して、政府調査団を派遣するという報告がございました。閣僚懇談会におきましては、愛知万博の取組状況等についての話が出ました。
 それと私のほうからもう一つお話をさせていただきますが、先日の参議院予算委員会におきまして、行き過ぎた性教育についてご質問いただきました。事務方に検討させた結果、次のような方針で対応することといたしましたのでご報告申し上げます。まず第一に、性教育についての基本的考え方の周知徹底でございますが、文部科学省では、これまでも性教育に取り組む上での基本的な考え方等について、参考資料の作成・配付や各種研修会の開催等により周知等に努めてきたところでございますが、今後、実践事例集の作成・配付や、文部科学省主催の指導者講習会の開催等により、さらに周知徹底を進めていきたいと思います。第二に、性教育の実態の把握でございますが、まず現時点で調査項目等の細部がまだ決まっておりませんが、4月から性教育の実態調査を行い、実態の把握に努めることとしたいと思っております。なお、調査の過程で、都道府県教育委員会からのヒアリングも実施する予定でございます。取りまとめられた内容については、中央教育審議会へ報告し、議論していただきたいと考えております。また、「教育御意見箱」、これは仮称でございますが、これを3月中旬より開設しまして、性教育を含め、学校現場における教育活動などに関し広くご意見やご質問を募集したいと考えております。第三に、中央教育審議会での性教育に関する検討でございます。今後の性教育に関しましては、中央教育審議会で議論していただきたいと考えております。その際、これからの取組で把握できる資料については、積極的にご報告し、議論していきたいと考えております。これらの取り組みによりまして、私としては、しっかりと実態を踏まえ、是正すべき点は是正しつつ、今後の在り方についても検討を進めていきたいと考えております。

記者)
 今日、文部科学委員会は、総理が出席して行われるわけですけれども、これまでの国会の質疑を見ていますと、麻生総務大臣と中山文部科学大臣のお考えが違っており、内閣内での方針が一致していないのではないかというような状況が続いていると思うのですが、このことについてどう考えているのかということと、今後政府内で、何らかの調整をしていくお考えはあるかお聞かせください。

大臣)
 義務教育費国庫負担制度につきましては、昨年11月の政府・与党合意があるわけですけれども、義務教育制度の根幹を維持し、国の責任を引き続き堅持するという方針の下で、費用負担についての地方案を活かす方策と教育水準の維持向上を含む義務教育の在り方について幅広く検討し、今年秋までに中央教育審議会において結論を得ることになっています。私も含め各閣僚は、あくまでこの政府・与党合意の趣旨を、それぞれの立場に応じて述べたものだと思っております。この点について閣僚の認識は一致しているものと考えております。

記者)
 昨日、自民党の中西一善議員が強制わいせつ容疑で現行犯逮捕されて、議員の辞職願いを提出したのですけれども、そのことについての所感をお聞かせいただけますでしょうか。

大臣)
 事実関係を確認しておりませんので、何とも申し上げにくいのですけれども、もし事実であるとすれば、破廉恥な行為であるとともに国会議員以前の人間性に関わる問題であり、絶対に許されない行為であると考えております。

記者)
 ITER(イーター・国際熱核融合実験炉)の件ですけれども、最近、EU側から、技術的な検討の段階を過ぎて、政治決断の段階にあり、高官級の会談を申し込んだなどの発言が出てきているようですけれども、大臣のご認識はいかがでしょうか。

大臣)
 そのような報道があったことは知っておりますけれども、実際に政府レベルで欧州側からそういうような提案が来ているということは聞いておりません。これまで事務レベルで、ホスト国と非ホスト国の役割分担に関する協議を続けておりますが、日欧間で考え方が概ね一致している点もありますけれども、全体として我が国の提案の方が優れていると考えておりまして、我が国がホスト国にふさわしいという考えに変わりはございません。我が国としては、日欧協議を続ける用意はありますが、現状では政治レベルに上げることは建設的であるとは考えておらず、事務的な協議を更に続けていくことが重要であると考えております。今後とも6極枠組みの中で、六ヶ所村へのITER(イーター)誘致が実現できるように、粘り強く交渉に努力していきたいと考えております。

記者)
 性教育について、二点お伺いします。まず、以前に大臣から、教育委員会を通じた調査だとなかなか実態の把握が難しいという話を伺いましたけれども、学校に直接聞き取りをするとか、そういう新たなことを考えているのかどうかということと、それから中央教育審議会に新たな分科会などを設ける考えがあるのかどうかをお聞かせください。

大臣)
 予算委員会で答弁に少し躊躇しましたのも、まさにこの点でございまして、教育委員会を通じて調査しますと、適切に指導してますという報告しか返ってこないのではないかということが考えられます。答弁しながら、実態を把握するためにはどうしたらいいかということを考えていたのです。直接、保護者や子どもたちに聞くのが一番いいのだろうと思うのですけれども、それもなかなか難しいので、都道府県教育委員会からのヒアリングを行ったり、学校現場に出向いて意見を聞くとか、あるいは学校に直接アンケート調査をするとか、何か工夫をして実態をしっかり把握したいと思っていまして、それと併せて、いわゆる「教育御意見箱」といったようなものを設けますので、学校とか教育委員会の報告と実態の違いも、また、そこに浮かび上がってくるのではないかと思ってます。そういったことを通じて、性教育の実態や問題点等も出てくるのではないかと考えております。

記者)
 中央教育審議会の体制については、いかがでしょうか。

大臣)
 中央教育審議会の体制については、今の体制でいいのではないでしょうか。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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