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平成16年9月27日大臣会見の概要

平成16年9月27日
11時37分〜11時49分
文部科学省記者会見室

大臣)
 先ほど臨時閣議がございまして、閣僚が全員辞職願いを提出してまいりました。総理からは、三位一体改革をはじめいろいろな面でひとつの方向付けをすることができ、閣僚の皆さんに大変お世話になりましたというお話と、今後ともご協力願いたいというお話がございました。谷垣大臣から、閣僚を代表するようなかたちで、総理に対する謝辞がありました。人事のことなど、今日は他の事は言わないほうがいいだろうというようなお話もありました。人事というのはなかなか難しいもので、数学の方程式を解くように難しいと言うけれど、数学の方程式というのは答えがあるけれども、政界の人事の方程式は答えがいくつもあってなかなか大変だというお話もありました。ただその程度の話だけで淡々と終わりました。昨年の9月22日から1年と数日ですが、記者クラブの皆さんにも大変お世話になりました。この席をお借りして、皆さんに感謝を申し上げます。一年経ったのですが非常に早かった感じで、まっしぐらに駆け抜けてきたような気がしております。教育はやはり国家百年の大計であるし、科学技術がこれからの日本の発展を担っていくんだという認識を、国民の皆さんに強く持っていただくように努力することが大事だろうと思います。これからは、三位一体改革の問題、それから教育基本法という大きな課題がございます。ますます文部科学省が果たさなくてはいけない役割というのは大きくなっていくであろうと思っております。こと教育のことですから、国民の皆さんのご意見というものを十分聞いた上で対応していくということが大事だろうと思います。方針が出れば、積極的に行くということが大切だと思います。教育基本法については、まだ一部与党内で詰めていただく部分もございますし、法案化するには若干の時間も必要でしょうが、方向付けはできたと思っておりますから、これからは具体的に取り組んでいくことになると思っております。今年はオリンピックの年で、パラリンピックもずいぶんがんばって、日本人の活躍も目立っております。がんばればやれるんだと、国民の皆さんに勇気を与えてくれるすばらしい出来事だったと思っております。
 やはり教育がしっかりしなければならないということは、皆さんも感じていると思いますけれども、その役割をこれから文部科学省が果たしていくことを強く望みたいと思っています。この一年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

記者)
 副大臣も含めるとずいぶん長く文部科学省に携わってきたと思うんですが、振り返ってみて、これは自信を持ってやり遂げたと思う政策は何かお聞かせください。

大臣)
 教育改革全体の流れの中で、やはり日本の再生は教育が担っていると考え、特に国立大学の活性化のための法人化という問題にずっと取り組んできたことです。そして、それが実現をして軌道に乗りつつあるということです。これは、ひとつの大きな改革の流れを作ったと思います。確かに、法人化への移行は、学長以下皆さん大変だったと思います。しかし、日本の将来を考え高等教育を活性化することが必要だと思います。さらに期待すれば、法人化によって国立大学が変わっていくことによって、今の日本の教育そのものが影響を受けて変わってほしいと思っております。これから大学全入時代を迎えますから、もっと大学は変わってもらいたいと思いますが、ひとつの大きな流れができたと思っております。また、ITER(イーター)(国際熱核融合実験炉)の誘致やロケットの信頼回復といった大きな課題について、これからやるべきことの提案をさせていただきました。それが議論の大きなステップになればと願っております。それから三位一体改革については、地方の提案をどのように受け止めるかという大きな課題でありますが、教育における国と地方の役割について大いに議論を深めていただければと思っております。その辺の突き詰めた議論が大事だと思います。そのことをずっと一年間言い続けてきました。文部科学省の皆さんは、教育現場が真剣に取り組んでいることを、どうやって支援していくかということを考えていただきたい。まさに教育の現場は地方にあり、対等の立場で考えていくということをもっとはっきり出していったらいい。そして、国が責任を持つべきところはしっかり持つということを強く訴えてきたのですから、それをこれからもぜひ貫いてもらいたいと思っています。それから、オリンピックの成果は、日本の復活のために関係者がいろいろな努力をされたからです。選手自身や競技団体の努力が一番大きかったと思いますが、それを国が支援をしてきた成果もあると思います。さらに次の北京オリンピックに向けて支援を強化しようとしています。支援策と選手の努力が一体になれば成果があがるということがはっきりしたと思っております。私は、これも一つのやり遂げたことだと思ってます。

記者)
 一番印象に残っていることについて、何か一つお聞かせください。

大臣)
 いろんな子どもたちから手紙をいただいたことでしょうか。例えば、御殿場の養護学校から富士山の研究をしたので、発表を見に来てほしいという手紙をいただき、その約束を果たすことができました。帰る時に皆さんが見送ってくれて、後日、ちゃんと約束を守ってくれたというお礼の手紙もいただきました。その学校の傍に国立中央青年の家があるんですが、高校時代にそこで開催された全国青少年代表者会議というのに参加し宿泊した経験がありまして、そういう大会があったという事実を確認してきました。それと、南極観測船「しらせ」の後継船をぜひ作ってもらいたいと、子どもたちからたくさんの手紙がとどきました。後継船を建造する目途ができ、あの子供たちの願いに応えることができたことをよろこんでおります。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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