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平成14年10月1日大臣会見の概要

平成14年10月1日
10時22分〜10時33分
文部科学省記者会見室

◎一般案件

「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定」第2条に基づく施設及び区域の共同使用について(決定)
(防衛庁)

◎人事

大臣)
 今日の閣議は一般案件が一つありました、これは条約協定の関係です。人事案件としまして、我が省では核燃料サイクル開発機構理事長の都甲泰正さんが9月30日付けで任期がきたので、再任をお願いいたしまして了解を得ました。
 閣僚懇の際に、扇大臣からお話があり、気象庁の発表によりますと今日の台風は大変大きなもので、ベランダに物を置いておくと飛んでなくなってしまうぐらいの大変なものだそうですので、皆さんも早くお帰りになってください。

記者)
 今日10月1日、これから山梨の方に行かれますけれども、4大学を2つの大学にと、国立大学始まって以来の初めての統合という形になるのですが、大学の構造改革プランを示されたり、再編統合の必要性を強く訴えられていた大臣とすると、今日という日はある意味で第一歩になるかと思うのですが、今後の計画など、期待を含めて感想を伺いたいのですが。

大臣)
 筑波の件も、山梨の件も、いずれも関係する大学の方々が非常な努力をされて、今後の大学の発展のために統合を決断され、今日、その新たな一歩が踏み出されるという記念すべき日だと思います。私どもも、これらの関係する大学の方々の努力を大いに評価いたしまして、こういう形の統合が、教育内容の充実、あるいは研究の発展、さらには大学の運営体制の強化と、前進のための良い機会になるのではないかと大いに期待いたしております。今日は、私といたしましてもできるだけ両方に行きたいのでございますが、筑波の方へは先般伺ったこともありますので、山梨に行って、お祝いを申し上げてこようと思っています。これは、御質問の中にありましたように、明治以来の我が国の大学史の中で、国立大学が統合されるというのは初めてのケースでございます。これによりまして、大学がさらに本来の機能を発揮するとともに、地域への貢献、社会への貢献も力強く進めていただいて、大学のあるべき姿に、国民の大きな期待に応えていくような大学になってほしいと思っているところでございます。

記者)
 昨日の中教審で、「子どもの体力向上のための総合的な方策」の答申がありました。学校の、例えばグラウンドの活用や施設の活用という点では、学校開放がだんだん進んできてはいますけれども、まだまだ十分とは言えない状況だと思うのです。子どもの体力を上げるためには、学校施設の有効利用というのは、今後一つの課題となっていくと思うのですが、施策的にはどのように取り組んでいかれますか。

大臣)
 昨日答申をいただきました内容は、大変示唆的に富むものでして、私はいずれも大賛成でございます。是非とも実現に移したいと思うものがたくさん提言されております。特に、子どもたちにとって一番身近である学校で放課後に遊んだり、あるいは休日にも学校に来て、安全な所として大いに活動、運動をしてもらいたいと思っています。今回の提言の中で、地域において子どもたちが体を動かすための環境整備ということで、学校開放等を含めて場所を充実するようにという提言がございます。
 私は特に学校が、このような面で、子どもたちにとって学びの場であるとともに、体を動かし、体を鍛える場として大いに使ってもらえたらいいと思っています。その意味では、我が省の中でもスポーツ関係の部局のみならず、初等中等教育局も大いにこれをバックアップしてもらいたい。運動場や体育館は、これまで随分利用されつつあると思いますけれども、どちらかといえば団体に属している人たちには使い勝手が良かったのですが、個々の子どもたちが来て使うには難しいケースがありました。子どもたちは創造性に富んでいますから、時間と場所を与えれば、いろいろな遊び、運動を通じて体をたくましくすることができるわけで、そのようなことを促すための政策を、これから具体的にやっていければと思っています。学校が場所を提供するように私どもでキャンペーンをするだけでも、随分違ってくるのではないかと思います。こういう機会を通じて、地域の人たちがボランティアとして、子どもたちが安全に過ごせるように手を貸していただければ、学校がさらにいきいきとしてきますし、また開かれた学校という思想ももっと広がっていくのではないかと思います。
 昨日の答申は、食も大事、体を動かすことも大事、それから十分な休養、睡眠をとることも大事と、大変良いことが書いてあります。是非とも皆様方にも御協力をいただいて、日本の子どもたちをたくましくするために、いろいろな良い事例等も紹介していただけたらと思っています。

記者)
 福岡県に九州国立博物館が2005年にオープンするということですが、あらためて、これからの取組についてお伺いします。

大臣)
 九州国立博物館(仮称)は、地元の御要望もあり、またその地域は古くから近隣国に開かれた窓口のような歴史的な意味もあり、そこに博物館を作るということで、長い間準備が重ねられてきました。平成15年度末の建物の竣工を目指して国、福岡県、財団法人九州国立博物館設置促進財団の三者で一生懸命取り組んでいるところですが、本年度は、展示の実施設計を行なっております。展示資料が大事なわけですけども、それにつきましては、他の国立博物館の収蔵品を活用したり、あるいは公私立博物館からの借用等も考えられておりまして、それぞれ準備を進めております。このように、九州国立博物館(仮称)のオープンに向けて、中身の充実したものとなるよう準備を進めているところです。(了)


(大臣官房総務課広報室)

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