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平成14年4月23日大臣会見の概要

平成14年4月23日
9時32分〜9時42分
文部科学省記者会室

◎一般案件  
日本国と中華人民共和国との間の航空運送協定の附属書の改正に関する書簡の交換について(決定) (外務省)
債務救済措置に関する日本国政府とモザンビーク共和国政府との間の2の書簡の交換について(決定) (同上)
平成14年度一般会計予備費使用について(決定) (財務省)
スロヴァキア国駐箚特命全権大使副島豊次郎に交付すべき信任状及び前任特命全権大使石田寛人の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定) (外務省)
パキスタン国カラチ駐在総領事花形莞司に交付すべき委任状につき認証を仰ぐことについて(決定) (同上)

◎国会提出案件
 
1.平成13年度森林及び林業の動向に関する年次報告
1.平成14年度において講じようとする森林及び林業施策について(決定)
(農林水産省)
衆議院議員山田敏雅(民主)提出「核兵器廃絶条約」に関する質問に対する答弁書について (外務省)
衆議院議員阿部知子(社民)提出特定機能病院における医療事故多発に関する質問に対する答弁書について (厚生労働省)

◎公布(法律)
 
消防法の一部を改正する法律(決定)  
金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律(決定)  
特定機器に係る適合性評価の欧州共同体との相互承認の実施に関する法律の一部を改正する法律(決定)  

大臣)
 今日の閣議では特に関連事項はございません。閣僚懇で私の方からアフガニスタン暫定行政機構のアミン教育大臣の来日につきまして報告をいたしました。来日時の意見交換において、アミン大統領は日本に是非ともリードして欲しい分野として教員養成学校の設置をあげていたこと、またカブール市内だけでなく国内各地での教育支援が重要であると述べていたこと、それから日本とアフガニスタンの子供たちの交流を進めたいという期待を寄せられた旨も伝えました。こうした点を踏まえながら、日本としましては、教育専門家2名をまず派遣して、しっかり現状を見て来てもらって対応するというような事を含め、アフガニスタンからの日本への強い信頼に応えていく必要があるのではないかということで、関係閣僚の協力を求めたところでございます。また併せまして、文部科学省の協力の下に、教育協力活動に携わりますNGOが募金活動を行います。この名前は「アフガンキッズ教育支援プロジェクト」、NGOの方でつけてくれた名前でございます。各閣僚にも協力をお願いをしたところでございます。私自身は今週金曜日にプロジェクトの成功を祈りながら、募金したいと思っているところでございまして、その詳細は今日御連絡をしたいと思っております。
 それから閣議とは関係がないのでございますけれども、今日は4月23日で「子ども読書の日」であります。昨年12月に議員立法で子供の読書活動の推進に関する法律が制定され、その中で「子ども読書の日」が定められております。我が省ではその趣旨を踏まえまして、本日子ども読書の日記念の“子どもの読書活動推進フォーラム”を国立オリンピック記念青少年総合センターで開催する事にしております。私としましては、この日を契機に子どもたちが広く読書に関心を持ち、そして保護者の方々の理解を持って、子どもの積極的な読書を勧めるよう、意欲を高める事を期待しているところでございます。
記者)
 NGOの件ですが、目標額というのは決まっているのですか。
大臣)
 今のところ特に目標額というのは決めておりません。
記者)
 閣僚懇の中で、(アフガンキッズ教育支援プロジェクトについて)閣僚にお願いをしたという事ですが、何か閣僚からこれに関する意見があったんでしょうか。
大臣)
 まだ、今日お話しただけでございますので、特に反応はありませんでした。
記者)
 行政とNGOとの関係で、アフガン復興会議で外務省から特定のNGOが排除されたという事があったのですが、今回は全面支援と言うことで、行政が支援することにつきまして、大臣の考え方を伺えますでしょうか。
大臣)
 いろいろなNGOがあると思いますけれども、現地活動の拠点を置き、その地の問題状況に応じてしっかりとした支援活動をやっておられるNGOが多いわけです。行政がやることには限りがありますので、そうしたNGOの力を十分に活用していくということは日本のプレゼンスのためにも大事でありますし、現地の要求に応えやすいわけです。そのようなことから私どもとしてはNGOの力もできるだけ借りていきたいと思います。ただ、支援の構想の中核は政府として責任を持ってやっていかなくてはならないと思っています。そのために専門家をまず派遣しまして、向こうの政府との連携をしっかりと取り、現地における日本大使との連携を取りながらしっかりとした目標を立て、いろいろなNGOの力を借り、またあるいは意志形成過程において、NGOの御意見を聞くなりし、お互いにその役割と持てる機能を十分発揮してやっていく必要があるのではないかと思っております。
記者)
 話は変わるのですが、日曜日に総理が靖国神社に参拝されたのですけれども、日韓共催ワールドカップを前にワールドカップや文化交流などに影響があるのではないかと指摘する声があったのですが、それについてのお考えを伺いたいのですが。
大臣)
 総理は熟慮の上、今回参拝をされたと思っております。その趣旨は、日本の今日の平和と繁栄というのは多くの戦没者の尊い犠牲の上にあり、将来に渡って平和をもって二度と悲惨な戦争をおこしてはならないという不戦の誓いを堅持したいという事でございます。そのような精神からの参拝であり、私は総理のそういう姿勢に閣僚として、その状況も前提にして考えたいと思います。しかしワールドカップとの観点から言えば、これは国民の相互の交流と連携というものを前提としておりますので、ワールドカップあるいは文化交流に対しての影響というのはないと思っております。またあってはなりません。私は韓国の皆さんも、日韓のこれまで積み上げてきた文化あるいはスポーツの交流をさらに進めるという気持ちで協力支援をして欲しいと思っております。
記者)
 野依教授が申告漏れを指摘されたという事ですが、本人も申告漏れがあったという事は認めているのですけれども、これについてどのように捉えられているのか、また、昨年のノーベル賞を記念して、野依国際研究センターというものを名古屋大学に作るという話がありましたけれども、これは野依さんの名前が冠となっているのですが、それに対してはどのようにしていくのかお伺いしたいのですが。
大臣)
 私も今朝、新聞でこの件について知ったわけでございまして、事実についてまだ詳しく聞いていないのですが、野依先生は大変立派な学者で、すぐれた業績を出されて、海外でもいろいろな賞をもらっておられまして、その処理において今回のような事が起きたのではないかと思っております。もうすでにこの事については処理も済んでいると聞いております。その事と野依国際研究センターにおいては、今後とも後進の指導及び世界の研究拠点としてやっていただくという事について、私は何の支障もないと思っています。したがいまして、計画は予定どおり進めたいと思っています。
記者)
 名前を含めてですね
大臣)
 それはもちろんそうですね。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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