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平成13年4月24日大臣会見の概要

平成13年4月24日
9時50分〜10時9分
文部科学省記者会見室

一般案件
  ☆ 1.食糧援助に関する日本国政府とパレスチナ解放機構との間の書簡の交換
  ☆ 1.食糧増産援助に関する日本国政府とパレスチナ解放機構との間の書簡の交換
について(決定)(外務省)
  ☆皇太子殿下の英国御訪問について(了解)(宮内庁・外務省)
国会提出案件
  ☆衆議院議員石井紘基(民主)提出空自新初等練習機導入にかかる入札・契 約等に関する質問に対する答弁書について(防衛庁)
  ☆衆議院議員大島令子(社民)提出愛知万博の会場計画の変更などに関する 質問に対する答弁書について(経済産業・環境省)
政令
  ☆工業用水法施行令の一部を改正する政令(決定)(経済産業・環境省)
  ☆特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)(同上)
  ☆建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律の一部の施行期日を定める政令(決定)(国土交通省)
  ☆都市再開発法施行令の一部を改正する政令(決定)(国土交通省)
  ☆建築基準法第4条第1項の人口25万以上の市を指定する政令の一部を改正する政令(決定)(同上)
  ☆大気汚染防止法施行令及び水質汚濁防止法施行令の一部を改正する政令(決定)(環境省)
人事
報告
  ☆平成12年度に締結された文化無償協力に係る取極について(外務省)
配付
  ☆名古屋市長選挙結果調(総務省)

大臣)
 閣議後、少し総理とふたりで話しておりまして遅くなり、お詫びを致します。今日の閣議でございますが、我が省の関係するようなことは特にはございませんでした。
記者)
 総裁選関係なのですが、今日、小泉氏が総裁に選出される見通しになりましたが、それについて。もう一つ、予備選の結果はかなりの圧勝という形になりましたが、それはどのようにお考えでしょうか。
大臣)
 小泉新総裁になる流れであることは、もうまず間違い無いと思いますが、ただ、選挙ですから開けて見なければわからないこともありますので、今日の投票の瞬間までひとりでも多くのご支援を頂けるようにお願いをこれから私も何本か電話をしようと思っております。率直に言って私も、まだ小泉さんが悩んでいたであろう頃にお勧めをして、その時にはこんな勝利はとても予想出来ませんでしたし、それはご本人もそうだろうと思いますから、大きな流れの変化の早さと強さを大変強く日々感じて今日を迎えたと言う感じがします。小泉さんに対する期待がなぜにこんなに高いのかは、率直に私もわかりませんけれども、やはり色々なところで閉塞感がある政治に対する不満、逆に言えば期待があるが、それをなんとかこの人ならば変えてくれそうだという、よりよい方向への変化への期待というものを小泉さんは党員、党友そして国民にアピール出来たということだろうと思います。あまり政策の具体的中身をご本人は言っておられませんから、逆に言うと政策的なフリーハンドはあるだろうと思っております。そこはあえて老練なる政治家小泉があまり具体的なことを言わないでこの選挙戦を戦うという考え方だったと理解をしておりますから、総理総裁になれば、そこからスタートということではないかと思います。逆に期待度が高いだけにその期待がはずれた時の反動が恐ろしいという気持ちも致します。
記者)
 今日は総理とお話をされていたようですが、どんな話を。
大臣)
 総理もかなり肩の荷を降ろした、若干の安堵感とでも言いましょうか、つい最近の李登輝問題等を振り返りながら、自分が官房副長官だった頃、福田総理、園田外務大臣の訪中の際、日中友好に総理陣頭指揮で努力をした、とそんなお話を振り返りながらの懐古談が中心でありました。
記者)
 小泉さんのいわゆる「一新」という言葉の意味がこれから問われて行くと思うんですけれど大臣はその辺どのようにお考えでしょうか。
大臣)
 わかりません。一新というのは抽象的な表現ですが、小泉さんからはそれ以上具体的な話はありませんでした。色々な方々からこの人がいいだろうとかという話が情報としてはありますから、それはお伝えはしますけれども、眉ひとつ動かさず、そうかと言っておられるだけで一切の反応はありません。
記者)
 小泉氏が新総裁に決まった場合に国民の期待はどういう期待が一番大きいとお考えでしょうか。
大臣)
 決して小泉さんは他の候補者と比べて耳障りのいい、あまり甘いことは言ってません。精神論に近いかもしれませんけれども、マイナス成長をも辞さずとか、かなりきついです。それはマイナス成長よりプラス成長がいいのはわかりきったことですけれども。公共事業を減らすとは言っておりませんけれども、ニュアンスとしては財政節度ということを言えばそれが一番例えばきついことになって来る。そのことは例えば、地元北海道で言えば公共事業が減ることは大変なことです。地域経済の崩壊を招きかねないでしょう。それにもかかわらず北海道でも小泉さんが一位になったと言うことは、ストレートに公共事業をどんどん減らして結構ですということ意味するわけではないけれども、その辺の不安は若干なりとも感じつつも、それでも何かこの人はやってくれそうだと。では、そのやってくれる中身はなんなのか、期待するのは個々人様々だろうと思いますが、やはりその場しのぎの政策ではなくて中長期で見た、まさに彼の言葉で言う構造改革の痛みを伴ってもしっかりやる。痛みを国民と共に総理総裁と分かち合いながら一緒にやって行こうというメッセージを多分国民が受け取ったのだろうと思います。ですから、そこのところをどれだけ明確に具体化して行けるかというところが一番大変でしょう。
記者)
 今、大臣がおっしゃったようにかなり経済政策面で、マイナス成長も辞さないと国にとっては今の積極財政と違った発言が多かったですが、そういった更に厳しい発言に全国の党員が支持した理由は。
大臣)
 一時的な痛みは伴っても何か将来に向けた明るい展望を持てるような構造改革をやってくれるだろうということに期待をしたのだろうと理解をしております。それともう一つは、街頭演説をやっていると彼の派閥批判とか首相公選とかその辺で拍手がわくわけです。それは間違いなく自民党政治の刷新であろうし、今の間接民主主義のある種の行き詰まり現象を見せている中で、新しい知事がどんどん生まれて行く。知事と同じ感覚で私は総理を選ぶことがいいとは思っておりませんし、首相公選制には非常に懐疑的な見解を私個人は持っていますが、しかし、国民の期待はそこにあったわけです。拍手はその辺が大きいですから。やはり市議会議員から市長を選ばない、県会議員から知事を選ばない、だから国会議員から首相選ばないというロジックはわかり易そうな話だけど違うと思います。でも聴衆にとってはとっても分かり易い例え話ですが。これは憲法改正ですから、そう簡単には。じっくりと良く議論をし、検討すべき課題だということだと思います。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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