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平成13年1月12日大臣会見の概要

平成13年1月12日
10時31分〜10時41分
文部科学省記者会見室

◎国会提出案件
☆衆議院議員西村眞悟(自由)提出北朝鮮に拉致された日本人救出策についての質問に対する答弁書について(外務省)
☆衆議院議員井上和雄(民主)提出水道水へのフッ素添加に関する質問に対する答弁書について(厚生労働省)
☆衆議院議員北川れん子(社民)提出アイム・ジャパン及びものつくり大学開設における疑惑に関する質問に対する答弁書について(同上)
☆衆議院議員保坂展人(社民)提出KSD問題と監督官庁に関する質問に対する答弁書について(厚生労働省・金融庁)

◎政令
☆平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族等に対する弔慰金等の支給に関する法律の施行期日を定める政令(決定)(総務省)
☆平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族等に対する弔慰金等の支給に関する法律施行令(決定)(総務・財務省)

◎人事

大臣)
 本日の閣議でございますが、我が方に関係するものは質問に対する答弁書の関係が若干あった程度でございます。なお、私の方から、アルジェリア及びテュニジアに訪問をしたことについての発言をさせていただきました。1月6日の夜出発しまして、昨日の夕方戻ってまいりました。アルジェリアではブーテフリカ大統領に総理の親書をお渡しをし、担当の教育大臣ともお会いし、ちょうどアルジェリアでも教育改革の報告書がまとまらんとしているときで、妙に意気投合いたしまして、色々な話をしてまいりました。また、テュニジアでは、ベン・アリ大統領あるいはベン・ヤヒア外務大臣、さらには先方の高等教育大臣、科学技術担当長官等と会いました。幅広く意見交換をしてまいりました。戦略的外交ということで総理のご方針に基づいてマグレブ諸国、モロッコも時間があれば行ければ良かったのですが、この3国をマグレブ諸国というそうでありますが、日本との関係をより良くすることについて少なからず貢献できたと思っております。どちらの国にも大臣が行くのは十数年ぶりのことだそうで、驚くほどの期間があいている実態もありましたし、南ア、アルジェリア、ナイジェリアというのはアフリカの3大国だとアルジェリアの大統領が話され、この3カ国と沖縄サミット直前にも総理は招待をして、アフリカの声を聞くという場を作りまして、また9月のミレニアム・サミットの最中にもこの3カ国のトップと会っているという中で、今回総理がアルジェリア以外の2カ国を訪問してなぜ我が国に来ないのかとかなりの不満をブーテフリカ大統領は言っておられました。「だから私が来たんだ」と言ったら「それもそうだ」と言っておられました。今回はサハラ諸国に限って行く話をしたら、それはそれで理解したということになりました。従いまして、そういう意味からもアルジェリアに行って良かったと思ってます。また、両国ともITが彼らの経済にとっても大切だという認識がある。日本も先進国だから大いに協力してもらいたいという発言もそれぞれありました。具体的にどういう協力があるのかというと先方もまだそこまで煮詰まっていないし、我が方もどういう協力をするのかこれから詰めていくことになろうということで、今日閣僚懇の場で関係大臣に是非日本のIT協力について具体的に我が方がメニューを作ってそれぞれの関係国に提示をして、この中からどうですかという議論の中から先方のニーズを引き出して、日本として協力していく。もちろん、文部科学省も大学間の協力や研究機関同士の協力があり得ると思いますので、そういう面で大いに努力していく必要があろうかと痛感しましたので、今日の閣議で申し上げたところであります。

記者)
 今のIT協力の原案づくりについて、基本的に文部科学省が中心になってやるということでしょうか。

大臣)
 まさにIT戦略会議などで議論してもらいたいという問題意識で今日私の方から問題を提起したつもりでございますが、額賀IT担当大臣が中心となって、外務省、経済産業省、文部科学省、総務省が相協力してメニュー作りをやり、提示をしていくことが必要だと思っております。

記者)
 アルジェリアの教育改革について、話し合いをして共通するところ、なるほどというところがありましたらお願いします。

大臣)
 彼の国は何といっても、イスラムのしっかりした教えを踏まえての色々な問題でしょうから、良い面と悪い面と両方あるのかもしれませんけれども、日本とは問題の所在が違うという気がします。初等教育はかなり普及しているとは言うものの、中等教育、高等教育にいくとどんどん減っている。経済にうまく人材供給がマッチしていないという問題意識が彼らにあると私は理解しました。

記者)
 戦略的外交ということで総理がやられましたが、今後大臣としてどういうものを総理と一緒にやって行こうとお考えですか。

大臣)
 緒方前難民高等弁務官も言っておられるように、できるだけ多くの政治家、多くの大臣がアフリカに行ってその実態を知った上で、その時の対応に取り組むべきなのでしょう。十数年ぶりに大臣が行くというのはいかにも間があきすぎてることだと思いましたので、また私自身も含め閣僚の皆さんがたにできるだけ度々訪問してもらいたいことを今日申し上げたのは、そういう趣旨でありました。今私自身を含めてできるだけ機会があれば、訪問したいと思います。マグレブ諸国でモロッコだけ今回は飛ばしてしまったので、モロッコには大変申し訳ないとの思いがありますから。そして、大学間協力とか、テュニジアの大学と筑波大学とが去年の11月頃でしたでしょうか、幅広い研究、教育面で協力をするという協定書にサインをしておりまして、非常に目立たないことではありますけれども、とても重要なことなのだろうと思っております。そういう色々な大学の取り組みを、文部科学省としてどうやってエンカレッジしていくか、どうやって奨励をしていくかを少し考えてみたいと思っております。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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