「博士人材と女性理工系人材の育成・活躍に向けた提言」 経団連の小路副会長から盛山大臣に手交

3月6日(水曜日)
教育、科学技術・学術

  3月6日、盛山大臣は、日本経済団体連合会(以下「経団連」)の小路明善 副会長/教育・大学改革推進委員長と長谷川知子常務理事の訪問を受け、先月経団連が取りまとめた「博士人材と女性理工系人材の育成・活躍に向けた提言」が手交されました。

  小路副会長は、経団連の会員企業へのアンケートから、博士人材の活躍・活用について、諸外国では積極的に進んでいる一方で、日本では博士号を取得している従業員は総数の1%未満であるほか、博士人材の採用意欲は必ずしも高くなく、業種や配属先が限定的であると話されました。また、女性理工系人材の育成・活躍については、今後5年程度先を見通して理工系女性の採用を拡大する方針の企業が多いと話されました。
  その上で、博士人材の高度な総合知や汎用的能力は企業で活躍する上でも大きな強みとなることや、多様な人材の活躍が重要であることから、博士人材や女性理工系人材の育成・活躍に向けて、産学官が連携するとともに、それぞれが役割を果たしていくことが重要と話されました。

  盛山大臣は、日本人の“博士”への固定概念、意識をどう変えていくかが課題であると話すともに、修士・博士号取得のインセンティブの必要性や、ロールモデルを増やし発信する重要性などについても言及し、引き続き産業界の御意見を御聞かせいただきたいと述べました。

  文部科学省では今回の提言も受けて、引き続き、盛山大臣を座長とする「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」における検討を進めてまいります。

▼参考
・博士人材と女性理工系人材の育成・活躍に向けた提言(経団連HP)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/014.html別ウィンドウで開きます

・博士人材と女性理工系人材の育成・活躍に関するアンケート結果(経団連HP)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/015.html別ウィンドウで開きます

・「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」概要
(第1回)https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2023/20231130.html
(第2回)https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2023/20231225.html
(第3回)https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2024/20240221.html

左から:長谷川知子 経団連常務理事、小路明善 経団連副会長/教育・大学改革推進委員長