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2.文化体験 42.岐阜県立八百津高等学校

「学校を越えて地域でつながる体験活動」-杉原千畝6,000羽鶴の取組-

【活動のポイント】

  • 平成16年度から町内の2中学校と連携型中高一貫教育が始まった。地域の高校として以前から中高の連携は深められてきており、「地域で子育て」の風土は都市部より深い。
  • 過疎化が徐々に進行しており、生徒数も減少傾向にある。
  • リトアニア日本領事代理であった杉原千畝氏の出身地であり、小学校から人道主義について学ぶ機会が多い。このため、杉原千畝氏の行為に学び、人権や人の命の尊さ、平和の大切さを考え行動する力を養うことを活動のねらいとした。

【活動内容(対象:1年生)】※人権・平和学習について

  • 杉原千畝氏が助けた6,000人余りのユダヤの人々にちなみ、6,000羽の折り鶴を町内の小中高等学校全9校の生徒全員で作成する活動を行った。
  • 折り紙は、杉原氏が発行したビザを印刷したものを使用し、平和への思い、杉原氏の行為について、合併50周年を迎えた八百津町に期待することなどのメッセージを書き、鶴を折った。

【体験活動の支援体制】

○学校支援委員会の体制

 校内に「豊かな体験活動推進委員会」を設置し、また、校外から学校の教育方針や活動についての意見を取り入れるために「学校支援委員会」を設けた。学校支援委員会は校内委員(校長・教頭・教務)の他、八百津高校を育てる会(八百津町町長・教育長・八百津中学校長・八百津東部中学 校長・同窓会長)、八百津高等学校評議員5名で構成した。また、八百津町役場(教育委員会・経営管理課・産業振興課)の支援を受けた。

○配慮事項等

 杉原氏の書いたビザと記載されたパスポートの複製を作成するにあたり、パスポート所有者の了解を得た上で、複製は限られた数だけを作成し、学習体験後はすべての複製を回収した。

【体験活動の成果と課題】

 人権・平和学習では、地域を主とした体験学習の視野を更に広げるため、杉原氏が発行したビザを印刷した折り紙を使用した。これにより、単なる千羽鶴づくりで終わることなく、この一枚一枚のビザによって救われた命があることを感じ取れるようにした。このことで折り鶴づくりにも真摯に取り組み、メッセージに思いを込めて書く姿が見られた。自分たちが折った折り鶴が八百津町に贈られただけでなく、その後関係の各記念館等へ贈られたことを喜ぶ生徒もいた。
 現在は、小中高の連携の第一歩が始まった段階であるので、これを定着させ、縦のつながりをより深めながら、地域で地域の子供たちを育てていく流れをつくっていきたい。

-- 登録:平成21年以前 --