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2.文化体験 43.山口県岩国市立本郷小学校

  • 取組当時は本郷村立本郷小。

「地域とともに育つ本郷っ子の体験活動−かんば学習」

【活動のポイント】

 郷土色豊かな文化・山代本谷神楽(注)が盛んであり、地域の歴史や文化、自然とふれあう様々な体験活動を実施して、豊かな人間性とたくましい実践力を育成したい。

  • (注) 山代神楽は、山口県玖珂郡北部の山里、いわゆる山代地方の古くから伝わる神楽の総称である。
     山代神楽本谷保存会が伝承する神楽の起源は、享保年間(1716〜1736年)にさかのぼり、安政年間(1853〜1862年)には山代地方に疫病が流行した際、平癒祈願として奉納され、爾来百有余年、毎年十月二十五日夜、地方の氏神である河内神社の例祭の前夜祭に奉納神楽として絶えることなく舞い続けられてきた。

【活動内容(対象:全学年)】

「かんば学習」

  • 代官所(勘場)の跡地に学校があることに因む。

○事例1(3年)【本郷村花いっぱい運動】

 自分たちで育てた花の苗を地域の人々や施設に配ったり、地域に花いっぱい運動を呼びかけたりすることを通じて、地域とのよりよいかかわり方を考えたり、身に付けたりすることができる。

  • 5月に種植えをする。
  • 6月にはポット植え替え・手紙作り・地域へ苗配付・学校花壇へ定植をする。
  • 2学期には自分たちで育てた花の苗を地域の人々や施設に配った。苗を配付し、花壇を花で飾って喜ばれたことで、地域社会の一員であるという有用感と達成感を感じることができた。

○事例2(4、5年)【神楽教室】

(4年生)

 昨年度は先輩の活動を見ていた4年生が挑戦。神楽の面や衣装を着用して、やる気を起こさせ、一年間で「禊払い」の舞ができるように練習をする。2月には、参観日を利用して保護者や地域の人の前で舞う。

(5年生)

 より高度な舞「柴鬼神」に挑戦。この舞では、笛や太鼓の演奏に加え、台詞も入ってくる。
 2学期になると3幕の練習が始まり、やっと全体が見通せるようになった。基本動作はすぐ身に付いたが、細かい動きを覚えたり、表現力に磨きをかけたりするには相当な努力と時間が必要であった。今年は、地域の教育振興会への参加もあって、地域だけでなく、広くたくさんの観衆にお披露目することができ、さらに舞への意欲が高まった。

○事例3(6年)【卒業証書作成に向けてのケナフ栽培】

 6年生は、昨年の6年生が実施していたケナフ栽培に取り組むことにした。

  • 4月には早速種まきを行った。
  • 土と肥料の関係で成長に違いがでて、刈り取り後のケナフの皮はぎにも影響するということを体験する。
  • 10月に刈り取り、皮だけにしたケナフは、プールの水を利用してやわらかくしていく。苛性ソーダを入れて煮ること4時間、一晩おいた後きれいなパルプになるまで洗い、繊維にしていく。紙漉きをし、自分が漉いた和紙が、世界に一つだけの卒業証書に変身する。

【体験活動の支援体制】

 体験活動が、子ども一人ひとりの学びを豊かに育むものになるために、地域・保護者・学校の関係者が連携・協力する学校支援委員会を組織した。

<配慮事項等>

  • 校外活動の場合には、できるだけ複数の指導者で対応し、安全確保に努めた。
  • 伝統芸能の場合は、地域の講師と日程調整や連絡漏れのないようにした。

【体験活動の成果と課題】

  •  体験活動を通して、子どもたちは地域のすばらしさやよさを再発見し、地域の人々の自分たちに対する温かい想いを肌で感じることができた。
  •  自分たちの考えた活動が地域の人から高く評価されることにより、更なる意欲につながっていった。
  •  子どもの意欲の高まりとともに、指導者や関係者からの全面的な協力の申し出もいただけるようになった。今後も、保護者、地域の人との関係を大切にしながら、具体的かつ計画的な評価方法もさらに工夫していく必要があると考えている。

-- 登録:平成21年以前 --