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2.10.奈良県十津川村立西川第一小学校

多様な人間関係から自主性を育む宿泊体験

【活動のポイント】

 日本一の大きな村だが、人口は約4,500人で、国のへき地指定2級地。自然体験活動は日々の学校生活の中でも積極的に取り組んでいるが、少人数でもあり、活動は限られたものになりがち。

  • 集団生活の中で自らの責任を果たし、他者と協力できる態度を育てる。
  • 子どもたちが主体的に計画・実行することで、物事に自主的に取り組む態度を育てる。
  • 大規模校や都市部での生活を体験することで、どんな状況にも対応できる力を育てる。

【活動内容(対象:5年生)】

○「村外留学」(5泊6日)

  • 大規模校である奈良教育大学附属小の5年生と交流を行うとともに、自分たちの村や学校の紹介など地域学習を行った。
  • 奈良市にある十津川村宿泊施設では村内の他校の児童とも1週間の生活を共にした。
  • 東大寺大仏殿等の見学、商店街やコンビニでの買い物体験、奈良公園散策などで意欲的・自主的な活動を行った。

○「徒歩の旅」※教育課程外(夏期休業中に実施)

 全校児童を縦割りの4つの班に分け、事前に班目標、個人目標を立て、22キロメートルという長距離を歩くとともに、宿泊キャンプを行った。

○1泊社会見学

 公共施設や公共交通機関などの利用及び見学を実施。

【体験活動の支援体制】

  • 村教委、西川第一小(全教職員、PTA)、十津川村宿泊施設、附属小とで学校支援委員会を構成。
  • 事前に全体的な打合せと共通理解を図るための会議を持った。幸いにも附属小の近くに村の宿泊施設があったことが大きかったが、宿泊施設や体験活動の受入先等については、資料を取り寄せ、下見と打合せを行った。
  • 「徒歩の旅」については、1学期の早い段階から下見、草刈、関係者との打合せや協力依頼を実施した。盛夏の中での活動でもあり、校医や医療機関とも連携し、熱中症対策にも万全を期したほか、懇談会や依頼の手紙等を通じてPTA、地域の方々にも呼びかけた。

【体験活動の成果と課題】

  • 「村外留学」では、事前指導において、600名を超える附属小の児童の中に入ること等に不安を覚える児童もいたが、貴重な経験の意義や楽しさを様々な機会を通して語りかけ、昨年度経験した上級生の話を聞かせるなどして不安を取り除いた。
    活動中は、当初は自己紹介の際にも緊張していたが、徐々に多くの児童と打ち解け、自信を持って活動できるようになった。また、改めて自分の学校の良さに気付くことができた。宿泊施設では、毎晩ミーティングを開き一日の反省と明日への意気込み等を話し合わせた。互いの信頼の向上に役立ったと考えられる。
  • 「徒歩の旅」中には、高学年が低学年をいたわる姿や励ましながら歩く姿があちこちで見られた。キャンプ体験や自炊活動でも、高学年がリーダーシップを発揮する場面や学年を超えて協力し合う姿が随所で見られた。
  • 活動後、教職員で意見交換を行い、今後はさらに児童の主体的な活動を増やしていくことが大切であるとの共通理解を持った。附属小のカリキュラムとの兼ね合いもあるが、来年度以降も、児童の意欲を一層引き出すことのできる体験的な活動を取り入れていきたい。また、関係機関同士の連絡調整が重要であることから、学校支援委員会の一層の活性化等が課題である。

-- 登録:平成21年以前 --