学校名 三重県津市立南が丘小学校
所在地 三重県津市大字垂水2538-1
電話番号 059-229-2761
「学校の自主性・自律性の確立を目指す新しいタイプの学校づくりのシステム構築」
○名称:「南が丘地域教育委員会」(Me:Minamigaoka Board of Education)
○委員構成:(12名)
○部会:「学校協働部会」「地域連携部会」「安全部会」「コミュニティファンド事業部」
○目的:家庭・地域・学校の連携、学校運営・教育への参画 等
○学校との関係:学校との緊張感のある協働関係
○委員会・部会開催:年間40回以上開催
○主な活動内容
昨年度末に全保護者・地域関係者を対象にアンケート調査を実施し、その結果をもとに学校に対し、よりよい学校づくりに生かすため外部評価としての「提言」を行った。
夏休みに地域主導による学習教室を「防災教室」「平和教室」「料理教室」「川の水質調査」の4講座開催し、親子のふれあう一機会とした。
新しいタイプの学校づくりや今後の協働のあり方について協議
地域の団体やサークル関係者の集いを企画し、交流を図るとともに、子どもたちへの支援について協議した。
Me独自の長期展望に立った資金調達を図り、学校や地域の教育活動を支援していくという試みで、地域の商店等に協力を要請し具体的活動を展開している。
地域教育委員会の活動状況を保護者や広く地域に発信するため、2か月に1回発行している。
(平成16年度10月現在、17号発行)
○「保護者・地域の学校運営への参画」
学校と南が丘地域教育委員会は「緊張感のある協働関係」を維持しつつ、「保護者・地域の学校運営への参画」をすすめてきた。学校が年間計画を作成し、Meとの協議を経て保護者・地域に対し、4月に説明会を開くことから1年がスタートする。10月には、前半の学校自己評価をもとに後半の学校運営について中間報告を行う。年度末には保護者・地域のアンケートと自己評価にもとづき、Meからの「提言」を受け、それを次年度に生かしていくという1年を通した「保護者・地域が参画するシステムが定着した。
○人材確保の内容
・スクールサポーター :学習活動に参加し、教師の子どもへの指導・支援を補佐する。
・ゲストティーチャー :専門的な知識や技術などを指導する。
・スクールボランティア :その他、学校の環境整備(校内清掃、本箱作りなど)や本の読み聞かせ、図書入力などを行う。
○登録者数及び活用状況 (平成15年12月31日現在)
登録者数(人) | 活動状況(のべ人数) | |
---|---|---|
スクールサポーター | 20 | 29 |
ゲストティーチャー | 9 | 15 |
ボランティア | 42 | 202 |
市教育委員会 | - | 6 |
大学生(三重大生) | - | 8 |
個別依頼 | - | 35 |
合計 | 71人 | 295人 |
○校長公募の実施
任命権を持たない市教育委員会が、特定校の校長任用候補者を独自に選抜した。
校長任用候補者を選ぶ選抜委員会は、学識経験者1名・地域の代表者3名(学校評議員1名を含む)・市教育委員3名の計7名で構成。選抜に当たって、地域の人々の意見を取り入れた。
○「応募による希望人事制度」の実施
校長が示す教育ビジョンに賛同する他校の教員が異動を希望し、当該校の校長や校長が指名する委員により構成される選抜委員会が面接等により転入教員を選抜する。
○教育委員会規則(学校の管理に関する規則)の改正
学校の裁量権を拡大するため、休業日や学校行事等について、従来の承認制を届出制に改正した。
○学校自己評価の実施と結果の公表
各学校において、自己評価を行い、その結果について公表するよう「学校の管理に関する規則」を改正し、平成15年度より実施した。また、南が丘小学校のように積極的に外部評価を採り入れ、情報公開に努める学校も増えてきている。
○教育課程の自主編成
保護者のニーズに応える校長のビジョンに基づく学校独自の教育課程の編成を実施。
(「英語科」「選択教科」)。
○「小中一貫教育特区」
9年間を見通して、より系統化したカリキュラムの編成をはじめとする教育システムを築き上げる必要性から、小中一貫教育特区の認可を受け、「南が丘地域教育委員会による学校運営への参画」や「英語科」をはじめ、小学校において行われている種々の学校運営の取組を中学校へ導入することについて検討し、本研究の拡大を計画している。
なお、小学校及び中学校の教諭に兼務発令をかけ、より一層連携した教育の研究に取り組んでいるモデル校区もある。
「学校運営協議会」と当該校及び津市教育委員会、三重県教育委員会の権限と責任の分担について研究し、教育委員会規則の検討を行う。
小中一貫教育構想の中で、南が丘地域教育委員会組織の拡充・発展を目指し、その在り方について検討を行う。
中学校との連携を図りながら、新しい試みである「英語科」「選択教科」等のカリキュラム、目標や評価方法等についてさらに研究を推進する。
-- 登録:平成23年11月 --