コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

基調講演資料(名古屋会場)「コミュニティ・スクールの意義と可能性」

国立教育政策研究所教育政策・評価研究部長 小松 郁夫氏

1.コミュニティ・スクール前史

(1)アメリカでのコミュニティ・スクール運動
(2)戦後日本でのコミュニティ・スクールづくり
(3)21世紀のコミュニティ・スクール-日英の教育改革-
・イギリスでは保護者、地域主導による学校改革
 選択、多様性、パートナーシップがキー・ワード
 学校理事会(School Governing Body)
 多様な公教育学校と学校選択制
  「批判的友人(Critical Friend)」としての保護者、地域
 第三者評価を含む学校評価と全国共通テストの実施
・日本では保護者、地域参画による学校改革
 連携、協働、支援がキー・ワード
 開かれた学校づくり

2.なぜコミュニティ・スクールか?

(1)ステイクホルダー型社会の公教育
・利害関係者(stakeholder)の明確化と〈利害の濃淡〉に応じた権限・責任の確保
・専門性の充実と受益者中心の改革
・事前規制から事後チェックの時代へ
(2)多様化した教育ニーズへの対応
・公教育としての新しい共通利益の担保
・国民の多様な教育要求を受け止め、活用する

3.コミュニティ・スクールの創造的可能性

(1)協働、共創による新しい教育的価値の創造
(2)「学習する社会」「学習する組織」の創造
(3)ネットワーク、相互作用、グローバルでしかもローカルな教育空間の創造

-- 登録:平成23年11月 --