コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

コミュニティ・スクール推進フォーラムにおける実践発表資料(東京都杉並区立桃井第四小学校)

学校名 杉並区立桃井第四小学校
所在地 東京都杉並区善福寺3-3-5
電話番号 03-3390-3185

1.実践発表のテーマ

子どもに!教師に!保護者に!地域に!笑顔 輝くコミュニティ・スクールを目指して

気負いのない、自然体のコミュニティ・スクールづくり

2.実践の推進体制

実践の推進体制

活動の基本姿勢

◎地域がしっかりと支えてきた従来の良き伝統を守る。
◎「ももし流」のやり方⇒ 実情にあったコミュニティ・スクールづくり ⇒ 無理をしない。
◎子どもたちのためになる力を発揮する。 ⇒ 教師が!家庭が!地域が!
◎教職員が元気に楽しく前向きに力を発揮できるように、支援する。

運営協議会の果たす役割

◎学校の実情を知る。 ⇒ 報告事項・調査事項
◎学校からの報告・提案を受け、協議・承認する。 ⇒ 協議事項
◎アイディアを出し合いながら、新たな挑戦をする。 ⇒ 創造事項
◎人事に関して ⇒ 重要事項

3.実践の成果

1)人・地域

○ 子ども
  • 地域を知り、伝統に触れることが多くなっている。
  • 多くの人の関わりを受けて成長している。
  • 総合的な学習の時間が活性化し、経験が以前より豊富になる。
  • 基礎学力の向上に向けて努力している。
  • 体力の向上に向けて努力している。
  • 挨拶や態度形成によい影響が出ている。

人・地域 

○ 教師
  • 研究部会の活性化によって、複数(学年・副担任・ボランティア等)で教材研究・授業計画を進めている。
  • 説明責任を負うことによって、より系統立てた指導計画を立案するようになる。
  • 地域や保護者との連携によって、より幅のある授業が可能となる。
  • 専門家の力を借りることによって、子どもたちの興味を引き出すことができる。
○ 保護者
  • 学校に足を運ぶ機会が増えることによって、子どもの実態や学校現場の実情を知ることができる。
  • 自らの能力を活かしつつ、自ら楽しみながら活動することが、教育環境改善に大いに役立つ。
  • 教職員との交流・親同士の交流・地域の方々との交流が増え、お互いを理解し合う。
  • 学校からの情報が増えることで、家庭の躾にフィードバックできる。
○ 地域
  • 伝えたい伝統を引き継ぐことができる。
  • 地域で子どもたちを見守ることが、住みよい町作りに役立つ。
  • 経験を活かした技や能力を発揮することができる。
  • 緑豊かな環境を活かした学習が体験できる。
2)情報をオープンにすることの重要性

運営協議会でのオープンな協議。
 子供たちの様子・達成目標・学校評価・新しい事業などについて委員と教職員が同じテーブルで協議する。

 多角的な情報発信… 学校便り ホームページ 学校説明会 新入生説明会 教科通信 保健便り 給食便り 図書便り コミュニティ便り PTA運営委員会便り

もしもスマイルブック

学校の画像

3)運営協議会メンバーの果たす役割

「理事会」としての性格・「実働部隊」としての性格
★様々な立場での関わり… 校長・研究者・地元町会・NPO・幼児教育・企業人・ユネスコ・PTA
★学校に関して、教員とは異なる視点での提言や提案、協力

4)教師の危惧から安心へ

教育現場を分からない人が入ってきて、理解してもらえるのだろうか?

 教師の危惧から安心へ

⇒ 17年度に部会立ち上げ、教育内容の説明、協働事業の模索からコミュニティ・スクールの組織・役割などの理解へ
⇒ 18年度に本格的に活動開始
 ももしボランティア倶楽部など「実働部隊」の実践を経験し、保護者と共に積極的に学校・子どもに関わって行く意識が、今まで以上に醸成される。

新たな連携 地域等の教育資源を活かした
学習活動の実践

協働事業
あけぼの作業所との交流
東京女子大学との連携
(パイプオルガン・キャンパス探検)
イギリス:ダーラム市の学校との交流関東バスとの交流(車内ギャラリー)
ももしスマイルブックの作成
各部会の活動 教員研究部会の編成
コミュニティ5部会の設置・実践

教員研究会とコミュニティ・スクール5部会との連携
コーディネート部会の活動
・総合学習のお手伝い
・ももしボランティア倶楽部
  図書・美化・広報・学習支援
・学習支援ボランティア始動準備

安全部会
・学校安全支援隊の立ち上げ準備

広報部会
・コミュニティ便り(毎月・臨時号)

調査行事部
・学校評価の検討・集計など

環境部

教師の危惧から安心へ
3.課題

●保護者の「~にやってもらう」発想から「自らが関わる」発想への転換。
●様々な人が、学校や子どもに関わることによって、より良い教育活動を進める。
●教員・協議会で、R-P・D・C・A評価に沿って細やかに教育活動を検証し、目標達成を実現させる(理事会的機能の第一歩)。
●コミュニティ・スクール関係事業及び学校支援のために必要となる予算の確保について。
●より多くの地域の方々が学校へ足を運んでいただける環境作りと機会の設定。
●地域の活性化に貢献し、「地域のセンター」としての役割を学校につくり上げていくこと。

4.今後の取り組み

★保護者や地域の方が学校へ足を運ぶ機会を増やし、学校理解を深め、協働して学校作りを進める。そのための情報開示の方法を模索していく。
★各部会活動の活性化を図り、より多角的に学校を支援していく。
★学校評価を活用し、さらに教育活動を高めていく。学校評価そのもの・方法・集計・利用を研究していく。評価されることになれる現場づくりを進める。(評価が教育向上に役立つ)
★学力の向上・学びの楽しさ味わう事ができるよう、学習支援のシステムを確立していく。
★コミュニティ・スクール事業・ボランティア招聘費用等学習支援のために必要となる予算の確保に向けて検討を行う。
★地域の歴史や伝統を大切にし、老若男女が支えあう社会作りに貢献する手立てを考える。
★学校の目指す教育の方向性を、年間を通してPRしていく。

 子どもが楽しく学んで、教師が誇りを持って教え、保護者・地域が喜んで応援するもしもコミュニティ・スクールを目指します!

 

-- 登録:平成23年11月 --