コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

実践研究の概要 広島県尾道市立土堂小学校

学校名:広島県尾道市立土堂小学校

実践研究の内容 成果(○)と課題(●)
学校と地域との連携 ○「土堂小学校地域学校協議会」の設置

○通学区域の弾力化・学校選択制の実施

○教育活動に非常勤講師、学識経験者、地域の人材の積極的導入・活用

○学校と地域がともに活動できる場所「ほっとかん」を利用した、児童と地域の老人のふれあい活動の推進
○「土堂小学校地域学校協議会」よりミッションステートメントが建議される。

○保護者・児童の多様なニーズに応えることができた。

○オープンスクールの実施(土堂小学校の取組みについて授業公開及び説明会)により、学校の特色や経営方針を理解して頂いた上での転入学となった。

○町民運動会や体育協会主催のオリエンテーリング等の地域行事へ他学区からの転入学児童・保護者の参加が多く、地域の活性化が図られた。

○地域の人に対する児童の挨拶の声が大きくなったと評価を頂いた。

●学校と地域が共に活動できる場所である「ほっとかん」の利用方法が十分に進んでいない。
学校の裁量権の拡大に関する取り組み ○学校の経営方針を明確にし校長任用候補者の特別選抜の実施

○校長の経営ビジョン・自校の研究概要を公表し、希望する教職員や校長の意向を尊重した教職員の配置

○学校事務センターを土堂小学校内に配置し、学校裁量経費を一元的に管理

○新校長の経営ビジョン
・自校の研究概要を公表し、尾道市費による非常勤講師を公開募集と選考

○柔軟な教育課程の編成
・基礎基本の徹底
・特設三教科の設置(郷土科、英語科、情報科)
・算数・国語科の上乗せ時間の実施
・モジュールタイムの実施

○縦割り集団を生かした学習や特別活動、地域・保護者と共に学ぶ学習会の実施
○ミッションステートメントに賛同し、その実現のための意欲をもった候補者を選考できた。

○校長任用の選抜委員に地域学校協議会から2名入り、地域の声を反映した。

○尾道市が推薦する校長候補者の公開公募を行い、この校長のもとで教育活動を行うことを希望する教諭を県教育委員会が公開募集した。

○非常勤講師は、学校現場が必要とする人材を選抜することができ、講師の特色をうまく活用することができた。

○モジュール時間、特設教科共、教材や機器にも恵まれ、学力テスト等における数値的にもまた、新しい学びとしても一定の成果をみることができた。

●6学年を系統的に考えたカリキュラムづくりや学校全体のものとしていくシステム化に課題が残る。

●教材・教具の開発が引き続き必要である。
その他の取組み ○「地域学校協議会」「運営指導委員会」「学校経営戦略会議」等各委員会の効果的な運営方法

○「土堂小学校ミッションステートメント」に基づく学校運営に関する目標の設定、運営状況に関する評価の実施

○地域学校協議会の役割と効果的な運用

○特設三教科の研修は、各教科に担当者を置き、それぞれ広島大学教授を中心に、地域人材の積極的な活用をしながら進める。

○教育活動についての信頼度や満足度は、アンケートにより調査する。
○地域学校協議会については、校区外・校区内、男女、年齢別、分野別等に配慮し、構成したので、幅広い意見が出された。

○最初にミッションステートメントが建議されていたので、一貫した議論がなされた。

○地域学校協議会は、評価活動は行うが、学校経営や教育活動への参画は行わないので、校長に学校運営の決定権限がある。

●評価活動については今後も検討の余地がある。

-- 登録:平成23年11月 --