大学改革GPナビ-Good Practice-(第54号)

平成19年11月

文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

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大学改革GPナビ編集部では、現在の大学改革の状況を広くご理解いただくことを目的として、全国各地でのイベント等に出向いてご説明に上がることも考えています。ご希望される大学がございましたら、編集部までご連絡ください。


INDEX

[平成20年度概算要求について-国際共同・連携支援事業(大学教育の国際化加速プログラム)-(高等教育企画課)]
[19年度現代GP選定取組リンク集の開設について]
[平成19年度特色GPフォーラム(福岡・大阪会場)の報告]
[関連記事掲載について]
[トピックス【大学設置基準等の一部を改正する省令について】]
[編集後記-編集部(予算等全体調整担当)(大学改革推進室改革支援第1係主任 奥井雅博)]


●[平成20年度概算要求について-国際共同・連携支援事業(大学教育の国際化加速プログラム)-(高等教育企画課)]●

 本プログラムは、本年度まで支援してきた「大学教育の国際化推進プログラム」を、教育内容の国際化を加速するための総合的な取組などを支援することを目的として、抜本的に拡充したものであり、平成20年度概算要求額として66億円を計上しています。
 本プログラムは、各大学の多岐に亘る国際化に向けた取組を支援できるよう、「国際共同・連携支援」「長期海外留学支援」「海外先進教育研究実践支援」の三つのメニューから構成されていますが、本稿では本プログラムの中核をなし、新しい支援策である「国際共同・連携支援」について、紹介します。
 「国際共同・連携支援」では、各大学の国際化戦略に基づいた総合的体系的な取組や、海外大学との教育連携に係る活動の中で将来のより密接な教育連携に資する取組など、各大学の海外大学との交流の進捗段階に応じたきめ細かい支援が行えるよう、申請区分(総合戦略型、交流プログラム開発型)を設けていることが特徴です。
 総合戦略型は、国際的な大学間ネットワークの積極的な形成・参画、これらの大学等との教育連携(ダブル・ディグリー等のプログラム開発・実施)を進めるとともに、国際的に活躍する我が国の人材を育成することも目的とした外国語による体系的な教育プログラムの開発・実施、9月入学等の留学しやすい環境の整備など複数の活動を総合的に組み合わせた体系的な取組の中から、特に優れた取組を支援するものです。
 一方、交流プログラム開発型は、海外の大学等とのサマープログラムの実施、外国語による体系的な教育プログラムの開発など多様な国際交流プログラムに係る活動の中で、将来のより密接な教育連携に資する特に優れた取組を支援するものです。
 これらの支援により、各大学、短期大学、高等専門学校の国際化戦略プランの明確化を図るとともに、海外大学等との交流・連携の促進を一層加速し、我が国の大学教育の質向上への取組強化を促進したいと考えています。

【本件担当】
 高等教育企画課国際企画室 03-5253-4111(内線2625)


●[19年度現代GP選定取組リンク集の開設について]●

 文部科学省Webサイトにおいて、19年度の現代GPに選定された取組のリンク集を開設し、併せて各取組のキーワードを掲載しました。リンクできるのはまだ一部の大学・短期大学・高等専門学校ですが、今後順次各大学等の取組Webサイトとの連動をはかっていきます。各取組の内容をご覧いただき、自大学等の教育改革の参考に、進路選択の一助に活用していただければと考えています。
 また、選定取組の関係者におかれては、現代GPの趣旨を踏まえ社会へのタイムリーな情報発信をわかりやすいかたちで実施していただくようお願いします。

  現代GP選定取組リンク集(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます
  (※報道発表へリンク)
(選定取組一覧等のテーマ毎の「選定取組一覧」の大学等名をクリックすると、各大学等のWebサイトに移動します。)


●[平成19年度特色GPフォーラム(福岡・大阪会場)の報告]●

 先日、福岡と大阪で開催された「平成19年度特色GPフォーラム」について報告します。

 11月8日(木曜日)に今年度2回目となる特色GPフォーラムが福岡において開催されました。
 札幌会場に引き続き、シンポジウム、ポスターセッションが行われ、シンポジウム会場では多くの方々に積極的な発言をしていただき、とても活発な質疑応答となりました。取組に対する質問のほか、「特色ある」という言葉の意義やプログラムの評価に関する事など様々な質問があり、特に来年度以降のプログラムに対する質問が多く、大学改革に対する意識の高さを感じました。
 19日(月曜日)には今年度最後となる特色GPフォーラムが大阪会場で開催され、北海道、福岡会場での来場者を越える約400人が来場し、ポスターセッション会場では各大学ブースで選定取組を聞こうと順番を待つほどとても活気のあるフォーラムとなりました。各大学の取組内容の紹介には様々な工夫がなされており、例えば、DVDを用いて取組の様子を上映したり、パンフレットにキャラクターを用いた漫画により解説するなど、誰からも分かりやすい情報発信に取り組まれている様子を見て、改めて情報発信の難しさや大切さを実感しました。
 また、両会場ともに文部科学省ブースでは、来年度以降のプログラムについてのご質問を多くいただきましたが、現在検討中のことが多く、限られた情報しか提供できませんでした。詳細については、今後、「大学改革GPナビ」や平成20年2月9日(土曜日)、10日(日曜日)に開催する「大学教育改革プログラム合同フォーラム」等でお伝えしていきたいと思います。

 特色GPフォーラム(福岡・大阪会場)の様子は以下のサイトに掲載する予定です。
  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/07102404.htm


●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報11月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月20日発行)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しております。

(報告1) 北海道教育大学「へき地・小規模校教育実践プログラムの開発」(平成17年度 特色GP選定取組)
http://www.hokkyodai.ac.jp/research/research-tokusyoku-gp.html
(※国立大学法人 北海道教育大学ホームページへリンク)

(報告2) 豊田工業大学「専門英語の積極的導入による先端的工学教育」(平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ選定取組)
http://www.toyota-ti.ac.jp/initiative/index.html
(※豊田工業大学ホームページへリンク)


●[トピックス【大学設置基準等の一部を改正する省令について】]●

大学設置基準等の一部を改正する省令について
-人材養成目的や成績評価基準の明示、FDの義務化等の規定整備へ-

 平成17年1月の中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像(答申)」における提言等を踏まえ、社会の信頼に応える高等教育の実現のため、大学設置基準等が改正されました(平成19年7月31日公布、平成20年4月1日施行)。
 今回の改正の内容は、学部等における教育力の向上のための必要な措置を講じるとともに、その教育の質を保証する上で備えるべき基準をより明確にするものです。
 具体的には、

(1) 教育研究上の目的の明確化に関する事項
(2) 二以上の校地において教育を行う場合における教員並びに施設及び設備に関する事項
(3) 授業科目の開設に関する事項
(4) 二以上の方法の併用により授業を行う場合の単位の計算基準に関する事項
(5) 成績評価基準等の明示等に関する事項
(6) 教育内容等の改善のための組織的研修等に関する事項
(7) 科目等履修生等の受入れに関する事項
(8) 施設の専用等に関する事項

などについて、改正を行っています。
 より詳細な内容については、文部科学省HPでご覧になることができます。
  https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/07091103.htm
  (※告示・通達等へリンク)
 前述の通り、平成20年4月1日に施行されますので、各大学におかれましてはその運用に当たって遺漏のないようにお願いします。


★大学教育改革プログラム合同フォーラム開催決定!

 平成20年2月9日(土曜日)、10日(日曜日)に「パシフィコ横浜」にて開催します。基調講演をはじめとして、各プログラムの分科会やポスターセッションなどの実施を予定しておりますので、是非多くの方にご参加いただければと考えています。
 合同フォーラムの詳細については、次号(12月上旬予定)の「合同フォーラム特集」でお知らせする予定です。
  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/kaisai/07102403.htm


●[編集後記-編集部(予算等全体調整担当)(大学改革推進室改革支援第1係主任)奥井雅博]●

 最近、急に寒さが厳しくなり、冬の到来とともに、今年も終わりに近づいてきたなーとしみじみと感じる今日この頃です。(まだ1か月あるので少し気が早いですが。)

 さて、「特色GPフォーラム」も多くの方々にご参加いただき、無事に全国3会場で開催することができました。私も福岡会場に参加させていただき、限られた時間ではありましたが、実際に各大学の取組についてお話を聞いたりしました。なるほど、ここがポイントね、と資料では読み取れない情報を得ることができ、非常におもしろかったです。また、情報発信や意見交換の大切さを肌で感じることができました。

 しかしながら、「百聞は一見にしかず」と申しますので、現場に足を運び、実際の取組を見てみることも忘れてはいけません。どこの大学でどんなイベントを行っているのか知りたい場合は、文部科学省Webサイトで紹介している各大学のイベント情報を活用いただければと思います。
  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05122101.htm
  (※大学・短大・高専・専門教育に関することへリンク)

 巷では、風邪も流行ってきましたが、くれぐれもお大事に。

 第50号でお知らせしました「大学教育改革の今-現場レポート-」の投稿について随時受け付けております。投稿を希望される場合は、第50号の要領に従い編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601/051.htm

 大学改革GPナビをご覧の皆様から大学改革GPナビに対する意見や要望などありましたら、編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。今後の大学改革GPナビの参考にしてまいります。

 GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



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編集長: 文部科学省高等教育局大学改革推進室長
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
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