学校の取組例
鳥取県鳥取市立桜ヶ丘中学校
デジタル学習基盤を活用した
これからの社会を生き抜く授業づくりとその手立て
【中等教育資料 令和8年1月号記事】 文責:校長 小林啓二
(令和7年1月21日掲載)
(令和7年1月21日掲載)
-はじめに
-総合的な学習の時間の充実
-校務における積極的なクラウド活用
-授業改善への広がり
-総合的な学習の時間の充実
-校務における積極的なクラウド活用
-授業改善への広がり
はじめに
本校では,デジタル学習基盤をより身近なものとし,これからの社会で必要とされる能力を養うため①「総合的な学習の時間」の充実,②日々の「校務」におけるクラウドの積極的な活用の二つのことに取り組んでいる。「総合的な学習の時間」では,教科の枠を超えて教員がチームで取り組み,その時間にクラウドを活用することで,教員は利便性を実感しやすく,互いにICT の使い方を教え合う機会にもなる。

総合的な学習の時間の年間計画を作成し,校務ポータルサイトに表示することで,いつでも学習の流れを見通せるようにしている。
校務における積極的なクラウド活用
「校務」での活用は,情報共有の効率化に加え,教職員がICT 機器を使うことを日常化していくことにつながる。これらの取組を土台とすることで,教職員や生徒がクラウド活用の利点や効果的に活用するための具体的なイメージをつかむことができ,各教科等におけるクラウドを活用した授業改善につながっている。
総合的な学習の時間の充実
本校の地域は,農業が盛んであり,工業団地も有している。また,校区内には公立鳥取環境大学や県立鳥取工業高等学校といった専門性の高い教育機関がある。本校の学校教育目標を踏まえ,総合的な学習の時間では,これらの豊富な地域資源を活用し,新たな時代を切り拓く力を育むため,全校で地域の課題解決を目指すプロジェクト型の探究学習に取り組んでいる。この探究学習を進めていくにあたり,目標や本質的な問い,各学年のテーマや内容を設定している。生徒は表計算ソフトやプレゼンテーションソフトを活用して,自分や他者の考えを共有・分析したり,解決策を提案したり,考えを具現化するためにポスターを制作したりしている。さらに,動画編集ソフトを活用して動画を制作する生徒もいる。また,クラウドでフォルダを生徒と共有することで,教員や生徒間でデータを迅速にやり取りできることも利点である。このように,アウトプットや情報共有の場面で,デジタル学習基盤が大きな役割を担っている。

各学年で身に付けたい力やテーマに合わせたミッションを設定し,探究サイクルに沿って解決策を考え,実行に移していく。

自分の考えをグループに発表している様子。各自が自分の考えをしっかりもち,互いの考えを聞きながら,自分たちの解決策を練り上げていく。

自分たちの解決策を関わってくださる方々に提案している様子。様々な視点からご助言をいただき,それを基に解決策をさらに磨き上げていく。
教職員用と生徒用のポータルサイトを構築し,1日の予定や時間割など日常的に使用する情報を一元管理している。これらの情報は表計算ソフトで作成され,教職員・生徒はポータルサイトにアクセスすることで,効率よく情報を入手している。ファイルがクラウドに保存されているため,予定や時間割に変更が生じた際も,最新情報に瞬時に更新でき,業務の効率化が図られた。

職員室入口にあるモニターに,表計算ソフトで作成した今日・明日の日程を表示し,端末だけでなく,モニターでも素早く確認できるようにしている。
授業改善への広がり
各教科等の授業において,探究のプロセスに沿って情報活用能力の育成を図る実践,そしてプレゼンテーションソフトや表計算ソフトなどを用いたアウトプットの場面でのICT 活用が見られるようになってきた。さらに,ポータルサイトの利点を実感した教員が,自身の担当する教科等でも作成する動きが出てきている。教師の学びの姿が生徒の学びの相似形であるように,今後もこれからの社会を生き抜く力を養うために,ICT 活用がもたらす相乗効果を模索し,実践していく。

家庭科の授業において,単元を通してデジタル学習基盤を活用し,情報活用能力を養いながら,学んだことを実践する力を育んでいる。
(監修:GIGA StuDX推進チーム)