GIGAに慣れる―使ってみよう

1-⑲
デジタルドリル

校種・学年 小学校以上
活用の概要  1人1台端末の活用においては、自治体や学校によって、デジタルドリルを導入する場合がある。
 子供の実態に応じた適切な使用を行うことができれば、子供の学習状況や進捗状況の把握を行うことが容易になり、補充的・発展的な学習を行う場面等において、個別の学習支援を行いやすくなると考えられる。また、子供自身がスムーズに解けた得意な問題やつまずきのあった苦手な問題を把握し、学習の改善につなげる活用も期待できる。
 
準備するもの デジタルドリル
  • ①デジタルドリルを活用する際は、その内容や使用場面を十分検討する(授業の一部、自宅等での学習等)
    ②子供たちの学習状況を把握し、個別の学習支援につなげるとともに、子供が自ら学習の改善につなげられるようにする

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通常の授業においては、例えば終末段階において学習の習熟度を測る練習問題を解く場面が考えられる。授業時間全体を踏まえつつ、練習問題を解く時間を設定する。
環境が整った際には、朝学習や放課後の授業外の学習や、自宅等に持ち帰って学習をすることも想定される。また、子供の実態に合わせて、宿題の内容や量を調整することも考えられる。その際、時には取り組む内容、量、時間などの目標を子供が決める機会をつくることも考えられる。

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例えば、教師がその時間において達成の目安とする標準的な問題を子供たちの端末に配信する。自動採点機能により、問題に正解すると、より発展的な内容の問題に取り組むことができ、誤答があった場合は、その内容に即して補充的な問題が出される。システムが正誤の判断によって、より難易度の高い問題を出したり、間違いを重ねることでシステムがつまずきの原因を特定し、それを解決するための新たな問題や解説が表示されたりする。そうした機能を生かしながら、子供自ら学習内容を選べるようにするなどの工夫も考えられる。

アドバイザーからのコメント

 デジタルドリルのデータ等を適切に活用することで、子供の学習状況を把握し、どの問題で誰がつまずいているのかが分かりやすくなります。
 具体的な使い方については、学校や子供の実態に合わせて、いつどのように使用するのか、子供自身が学習の進め方を考えることも含め、指導の効果が高まるように様々な工夫を考えていくことが大切です。