スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会

 DX時代のスポーツ産業の稼ぎ方の多様化に向けて「スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会」を立ち上げます。

 スポーツ界がコロナで大きな打撃を受けている中、今後、スポーツのコンテンツやデータを活用したビジネスを拡大し、そこで収益を得ていくことが期待されます。そこで、スポーツ庁では経済産業省と連携して本研究会を立ち上げ、我が国におけるスポーツコンテンツやデータを活用したビジネスの現状や海外の先進事例を明らかにし、DX化されボーダレスに広がる今後のスポーツビジネスを展望し、スポーツコンテンツやデータの活用において望ましい権利関係の在り方を検討します。

1.趣旨・背景

 近年、eスポーツの流行を背景にしたゲーミング市場の拡大や、ファンタジースポーツの登場などを背景に、スポーツコンテンツやデータを活用したビジネスが広がっています。例えば、サッカーや野球等のゲームでは、選手のキャラクターには実際のプロ選手の写真や試合映像が活用されていたり、ファンタジースポーツでは、実際の試合のスタッツデータや選手のパフォーマンスデータによってその勝敗が決せられるなど、その活用内容は多様化しています。
 一方、このようなスポーツにおける写真や映像等のコンテンツや、各種データの権利関係の在り方については必ずしも体系的な整理はなされておらず、リーグやチームが個別ケース毎に個々に対応しているのが現状です。対価も支払われないまま活用されている可能性も指摘されているほか、侵害された場合にどのような法的手段を行使できるかという点も必ずしも明らかになっていません。
 イベント開催制限によるチケッティング収入の減少を初め、コロナでスポーツ産業が大きな打撃を受ける中、今後、スポーツ産業がレジリエンスを高めていくためには、コンテンツやデータを活用したビジネスを拡大し、そこで収益を得ていくことが期待されます。
 そこで、本研究会では、我が国におけるスポーツコンテンツやデータを活用したビジネスの現状や海外の先進事例を明らかにし、DX化されボーダレスに広がる今後のスポーツビジネスを展望し、スポーツコンテンツやデータの活用において望ましい権利関係の在り方を検討します。

2.本研究会の検討事項

① スポーツコンテンツやデータを活用したビジネスの現状把握(国内、海外)
② 選手の肖像権、スポーツ映像の著作権、フィジカルデータやスタッツデータ等の権利に係る法的整理
③ 権利侵害された場合の法的手段の整理

3.委員等名簿

(座長)
水戸 重之 TMI総合法律事務所 パートナー弁護士

(委員)
阿部 達也  Bリーグ大阪エヴェッサ ジェネラル・マネジャー
稲垣 弘則  西村あさひ法律事務所 弁護士
猪股 宏之  税理士法人猪股会計代表 公認会計士・税理士
上野 達弘  早稲田大学法学学術院 教授
鯉江 隆一  株式会社共同通信デジタル スポーツデータ事業部副事業部長
根岸 友喜  パシフィックリーグマーケティング株式会社 代表取締役CEO
野呂 洋子  日本ハンドボール協会 副会長、株式会社銀座柳画廊 副社長
日置 貴之  スポーツブランディングジャパン株式会社 代表取締役
諸橋 寛子  一般財団法人UNITED SPORTS FOUNDATION 代表理事

(オブザーバー)
丹羽 恵久  ボストンコンサルティンググループ マネージングディレクター&パートナー
経済産業省 経済産業政策局 知的財産政策室
        商務情報政策局 コンテンツ産業課

4.スケジュール

以下の日程で第1回研究会を開催します。

第1回:令和3年11月8日(月曜日)午前10時から12時
(研究会は非公開、後日議事要旨をHP掲載予定)

※本研究会は、年度内に計4回程度開催する予定です。

お問合せ先

(スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当))